アドビ、新ツールが加わり、より充実したクリエイティブコントロールを提供する「Adobe Creative Cloud Pro」を発表
(画像提供:BÜRO UFHO.)
アドビでは、皆様に日々ご利用いただいているクリエイティブアプリとツールの強化に継続的に取り組んでいます。私たちは、クリエイターの皆様にはアイディアの探求と、クリエイティブ活動に専念できる時間をより多く確保してほしいという思いから、アプリのパフォーマンスの継続的な向上、コアワークフローへの革新的な新機能の導入、Adobe Creative Cloud全体ならびに新しいAdobe Fireflyアプリへの生成AI機能の統合による生産性の向上に注力して参りました。
本日、私たちはAdobe Creative Cloud製品のアップデートを発表いたします。これは、クリエイターのビジョンを実現するための最高のツールを提供するという、アドビの継続的なイノベーションと取り組みを反映しています。
Adobe Creative Cloud Pro:新しい名称、新しいクリエイティブ機能
「Adobe Creative Cloudコンプリートプラン」の名称を「Adobe Creative Cloud Pro」に変更します。Adobe Creative Cloud Proには、これまでのAdobe Creative Cloudコンプリートプランで提供されていたすべてのアプリ、サービス、特典に加え、新しいツールやクリエイティブ機能が追加されています。
Adobe Creative Cloud Proには、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro、Adobe Lightroomなどの 必須のクリエイティブアプリ に加え、Adobe Photoshop、Adobe Lightroom、Adobe Firefly、Adobe Expressなどの web版およびモバイル版へのフルアクセス が含まれます。また、最近追加された何百ものパフォーマンスのアップグレードや時間短縮による生産性を向上させる機能も利用できます。例えば、Adobe Illustratorで最も使用される効果を5倍高速に処理できるようになったり、Adobe Photoshopでは髪の毛や衣服などの複雑なディテールをすばやく正確に選択できるようになりました。さらに、Adobe Premiere Proの「メディアインテリジェンス」により、テラバイト規模のビデオ映像から目的のシーンを瞬時に検索できるほか、Adobe ExpressではSNS投稿用の動画をすばやく簡単に作成できるようになりました。他にも開発中の機能や改善の数々があり、近日中にアプリへ導入される予定です。
Adobe Creative Cloud Proには、30,000種類を超えるフォント、無制限に使えるAdobe Creative Cloudライブラリ、100GBのクラウドストレージ、そして数百万点に及ぶ高解像度でロイヤリティフリーのストック写真、ベクター画像、テンプレートなど、クリエイティブな作業をすぐにスタートできるコンテンツが含まれます。また、Adobe Creative Cloudメンバー限定で、ハードウェアのアップグレードや生産性向上に役立つ、パートナー企業からの限定オファーや割引もご利用いただけます。
創造性を高めるAI
私たちはまた、Adobe Fireflyのパワーでワークフローの効率化も支援します。AIのイノベーションは、クリエイターが日々愛用するツールにシームレスに統合されてこそ、その力を最大限に発揮すると考えています。Adobe Fireflyは、クリエイティブなコントロールを維持しながら反復的なタスクを自動化することで、斬新なグラフィックデザインの企画、複雑な写真合成、SNS投稿用コンテンツの作成など、クリエイターが好きな作業により多くの時間を割けるようにします。
Adobe Creative Cloud Proでは、アイディア出しからコンテンツ生成・編集までをカバーする、新たなAI搭載のクリエイティブ機能と革新的なワークフローの数々を提供します。
- Adobe Creative CloudアプリケーションのAI機能:Adobe Photoshopの「生成塗りつぶし」、Adobe Lightroomの「生成AI削除」、Adobe Illustratorの「生成塗りつぶし(シェイプ)」といった、画像およびベクターに対応した標準AI機能に無制限にアクセスできるほか、Adobe Premiere Proの「生成延長」による4Kビデオ生成などのプレミアムAI機能も利用できます。
- 新しくなったAdobe Fireflyアプリ:Adobe Fireflyアプリは、クリエイティブなAIによる探索とアイディアの創出をワンストップで実現し、高品質の画像、ベクター、ビデオ、オーディオを生成するための機能の数々を包括的に提供します。最新のAdobe Firefly Image Model 4は、これまでにない精度で魅力的な画像を生成します。Adobe Firefly Video Modelでは、文章による説明や画像から高品質のビデオクリップを生成できます。また、ビデオの音声を翻訳したり、音声や効果音を生成したりすることもできます。
Adobe Firefly Image Model 4は、これまでにない精度で魅力的な画像を生成します。(画像生成プロンプト:巨大な花でできた髪を持つ女性が描かれたルネッサンスの絵画)
- Adobe Firefly ボードへの無制限アクセス: Adobe Fireflyアプリに搭載され、現在パブリックベータ版として提供中の新機能「Adobe Firefly ボード」は、クリエイターたち同士が連携してクリエイティブなアイディアを出し合える、AIファーストのプラットフォームです。Adobe Fireflyボードを使用すると、Adobe Fireflyモデルまたはアドビ以外のパートナー企業が提供するAIモデルを使ってクリエイティブなコンセプトを生成し、共同のムードボードを作成してブレインストーミングを行うことができます。また、動画や画像の高度な生成および編集ツールも利用可能です。これにより、チーム全員が1か所でアイディアを練り上げ、クリエイティブの方向性を決定し、プロジェクトの次の段階にシームレスに移行することができます。
Adobe Firefly ボードにより、デザイナーのヴォイテク モシュティン氏は、革新的な椅子のデザインをモックアップし、その画像を3Dモデリングソフトウェアに読み込むことができました。(画像提供:Vojtek Morsztyn)
- 業界をリードするAIモデルから選択可能:Adobe Fireflyアプリでは、知財に配慮した商用利用可能なアドビのAdobe Fireflyモデルに加え、他社のAIモデルを選んでアプリ内で直接使うことも可能になりました。Google Imagen 3、Veo 2、OpenAI画像生成、Flux 1.1 Proなど、さまざまな機能や美的スタイルを試すことができます。今後数か月の間に、さらに多くのパートナーモデルが利用可能になる予定です。
Adobe Fireflyでは、「テキストから画像生成」、「テキストから動画生成」、Adobe Firefly ボードなど、様々なコンテンツ生成に対応したAdobe FireflyモデルおよびAdobe以外のモデルから選択できます。上の画像は、Adobe Fireflyで利用可能なアドビおよびアドビ以外のモデルの一例です。
- Adobe Creative Cloud Proに組み込まれた生成AI機能へのアクセス:画像およびベクターに対応した標準AI機能へのアクセスは無制限で、ビデオ、オーディオ、画像に対応したプレミアムAI機能で必要な生成クレジットが毎月4,000クレジット提供されます。
価格と提供時期
Adobe Creative Cloud Proには、今日のクリエイティブな制作活動を支えるすべての主要アプリケーションと新しいAI機能が含まれており、価格はこれまで投入されてきた数々の新機能と、次世代のクリエイティブツールを提供し続けるというアドビの継続的な取り組みを反映したものです。Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Premiere Pro、Adobe Lightroomなどの主要クリエイティブアプリケーションのパフォーマンスとワークフローが改善され、作業効率が向上するほか、画像やベクターに対応した「生成AIの標準機能」への無制限のアクセスと、「生成AI のプレミアム機能」の利用に必要な数千クレジットの生成クレジットが含まれます。Adobe Creative Cloud ProとAdobe Fireflyの組み合わせは、主要なクリエイティブツールとAI機能、さらにはサードパーティのAIモデルも融合した、包括的なクリエイティブとAIのプランを実現し、クリエイティブの柔軟性を最大限に引き出します。
日本では、8月1日からAdobe Creative Cloud Proが利用可能で、価格は以下の通りです:
*価格は2025年8月1日以降の契約更新時から適用されます。
日本では、現在契約中の皆様のAdobe Creative Cloudコンプリートプランは、2025年8月1日より自動的に「Adobe Creative Cloud Pro」へ名称変更されます。Adobe Creative Cloud Proの価格は、8月1日以降の次回更新時より適用されます。
また、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、Adobe Lightroom、Adobe Premiere Proなどのデスクトップアプリ、および、100GBのクラウドストレージと現在提供中のサービスや特典の多くを含む新しい「Adobe Creative Cloud Standard」に切り替えることもできます。ただし、生成AI機能、およびweb版とモバイル版へのアクセスには制限が設けられます。Adobe Creative Cloud Standardの詳細を含め、料金プランの変更については、次回の更新の1か月前にアドビからお送りする電子メール、またはCreative Cloud 個人版および学生・教職員版のサポートページ・Creative Cloudグループ版のサポートページをご覧ください。
また、これまで通り、アドビアカウントの管理画面またはヘルプ&サポートからお問い合わせいただくことで、いつでもプランを管理することができます。
クリエイティブコミュニティに対するサポート
アドビは、クリエイターが創作活動により集中できるよう、最高のツール、プログラム、教育リソースの提供に努めています。この一環として、クリエイティブアプリのパフォーマンスと信頼性の継続的な向上、革新的な新機能の提供、クリエイティブワークフローの継続的な近代化などを推進しています。また、クリエイター同士が繋がる機会となるイベントの拡大や、Adobe Digital Academy・LinkedIn Premium Career benefitsなどを通じて、より多くの学習および専門スキル開発の機会を提供しています。クリエイティブコミュニティは、常にアドビのイノベーションの中心的存在であり続けてきました。私たちはこれからも、世界中のクリエイターの皆様と共に、その声に耳を傾けながら、アドビの製品の未来を形作っていけることを楽しみにしています。
この記事は2025年5月15日(米国時間)に公開されたCreative Cloud Pro brings new tools and creative controlsの抄訳です。