Premiere Pro 4.1予告 ~ RED対応がかなり良いです!
NAB 2009にあわせて、Premiere Pro 4.1アップデートの機能概要を発表しました。
この4.1では、
**・AAF対応によるAvid Media Composerなどとの編集データ連携
**や、
**・AJA, Blackmagic Design, Matroxなどの映像入出力ボード対応の改良
**が含まれていますが、特筆すべきは、REDデジタルシネマカメラへの対応です。
もちろん、現在のバージョンでも**R3Dファイルにネイティブ対応**していますが・・・
現在のバージョンでは、RED記録されたファイルを探すためにフォルダを深堀りしていったり、作業用の解像度切り替えを行うにはPremiere Proをいったん終了する必要がありました。4.1+RED社の最新プラグイン(4.1と同時発表予定)を組み合わせることで、こんな余計な手間をかけることなくR3Dファイルの編集が可能になります。主な改良点は、・メディアブラウザでのR3Dファイル対応。REDでは1つのカット(クリップ)ごとにひとつのフォルダが用意されるため、素材探しだけでも大変な作業でしたが、メディアブラウザでは、フォルダに含まれるR3Dファイルを認識し、一覧表示が可能になりました。(AVCHDやXDCAMと同様の簡単アクセスになります。)・解像度切り替えがいつでも好きなときにこれにより、たとえば1/8解像度で尺方向の編集をしている途中で、フル解像度に切り替えて映像を確認するといったことも、Premiere Pro CS4だけでできるようになります。・R3Dの色表現メタデータを直接操作R3DファイルはRAW形式で記録されているので、色の調整は撮影後に行うケースがほとんどです。従来のプラグインでは、Premiere Proの色空間で作業するため、せっかくのRAW形式で記録された映像情報が損なわれることになっていました。これはRED形式をYUVやRGBの色空間に変換して作業をおこなう制作ツールでも同様のことだったのですが、今回の4.1では、なんとR3Dに含まれる色再現のためのメタデータを直接操作できるようになったのです!**これはすごい!**この色再現のためのメタデータはR3Dファイルに含まれているため、R3D対応のカラーグレーディングシステムでもPremiere Proで設定した色が再現されます。また、そのようなカラーグレーディングで設定された色再現メタデータもR3Dに埋め込まれるので、Premiere Proでも同様に再現されるわけですね。REDデジタルシネマカメラに関しては、ポストプロダクションの負荷が大きいといわれています。これはREDがビデオカメラベースではなく、フィルムカメラをベースに開発が進められたということが主な理由といえるでしょう。フィルムでは、撮影後のネガの現像、そして最終的なカラータイミングと、フィルムに記録された映像を最大限活用し色の表現が行われています。REDでの制作では、ビデオカメラだけの経験では、REDが持つ能力をフルに引き出すことは難しいのではないでしょうか?REDネイティブに対応したアドビのPremiere Pro CS4、After Effects CS4で、映像制作「超HD」時代の幕開けを迎えてみませんか?4.1アップデータはネットワーク経由で無償で提供されます。5月下旬の公開を予定しています。