Vincent Laforet氏の講演とLaforet氏が使っているiOSアプリ
アドビ古田です。15日木曜日から社内会議のためラスベガスに来ています。その会議で写真家・撮影監督のVincent Laforet氏の講演を聞く機会がありました。
Laforet氏といえば、キヤノン5D MkII発売時にCanon USAで公開されたデモリール「Reverie」:
Reverie from Vincent Laforet on Vimeo.
を撮影したことでも知られていますね。
今回の公演では、これまで氏が撮影された写真作品を振り返り、その撮影時の話から始まりました。このあたりの話は10月に発売されたLaforet氏としては初めてのソロ書籍「Visual Stories」に詳しくあるようなので、関心のある方はどうぞ!
さらに講演は映像作品におよび、CM:
Famous Footwear – “Neighborhood” Spot from Vincent Laforet on Vimeo.
のメイキングや、キヤノンC300で撮影された「Mobius」:
Mobius from Vincent Laforet on Vimeo.
を題材に繰り広げられ、この中でAdobe Premiere Pro CS5.5とAdobe After Effects CS5.5を駆使して制作されたことが語られました。Adobe TV(これもまだ英語版です・・・日本語版はしばらくお待ちください)でも公開しています。
この講演の中で、非常に興味深い画像がありました。それがこちら。
これは何かというと、Laforet氏が撮影時に利用しているiPhoneアプリのスクリーンショットなんだそうです。
日の出のタイムラプス撮影時に欠かせない、Sun Seekerなど、みなさんの撮影にも役立ちそうだったので一覧をご紹介しておきます。
- Sun Seeker
- ARで太陽の軌道が確認できます(500円)
- Focalware
- 太陽と月の位置をコンパスと高度で確認できます(450円)
- Light Finder
- 希望する太陽の位置を指定することで、その位置に来る日時を計算します(170円)
- Artemis Director’s Viewfinder
iPhone 4や第4世代iPod touchへインストールしておくと、そのカメラでとらえられた映像がiPadで確認できます(450円)※当初の説明はArtemis Remote for iPadの説明でした。高野さん、ご指摘ありがとうございます!- iPhoneおよびiPod touchに対応した、画角を確認するツールです。カメラの種類(フィルムもしくはセンサーサイズ)とレンズの焦点距離でフレーミングできます(2,600円)
- Storyboard Composer
- 画コンテやプリビズを作成するツールです(450円)
- pCAM Film + Digital Calcurator
- 被写界深度や視野角、露出など撮影・上映時の多様な計算処理を行います(2,300円)
- DSLR Slate
- iPad, iPhone, iPod touchに対応した、デジタル一眼撮影時のスレート(カチンコ)です(850円)
- iSlate
- iPad, iPhone, iPod touchに対応した、スレート(カチンコ)です(250円)
- PANASCOUT
- PANAVISION製の画角を確認するツールです(850円)
- 3D Slate
- ステレオ3D映像の撮影時に必要な、基線長やコンバージェンス位置、対象までの距離などの記録に対応した、スレート(カチンコ)です(1,300円)
といったところで、こちらは深夜2時を回りましたのでこの辺で…。