4K映像制作を現実に
「4K、誰得?」
11月のInter BEE、1月のCESと、展示会では4K映像が大きな話題となっていました。が、いかんせん100万円超のテレビは、すぐさま広く普及というイメージがつきにくいですよね。これで冒頭にあるような意見がネット上とかで散見されている訳ですが…そんな中、1月末に「2013年7月をめどに国内で4K放送スタート」というニュースが流れました。弊社にも4K制作関連のお問い合わせが急増しています。
Adobe Premiere Proは、2009年にREDネイティブ編集にいち早く対応、4K編集をより快適にするために2010年には64-bitネイティブアプリとしてCUDA処理にも対応するAdobe Mercury Playback Engineを搭載するなど、設計を一新しました。さらに2012年のCS6では、SDI出力ボードとの連携を強化するAdobe Mercury Transmitを提供、4K出力(4 x 3G/HD-SDI出力)しながらの編集にも対応しています。
Adobe Premiere Pro CS6 4K収録フォーマット対応状況:
- RED R3D
- 標準対応
- JVC GY-HMQ10
- 4K編集ワークフローは、こちらの記事をご参照ください。
- ソニーF65/F55 RAW
- ソニーXAVC
- DPX連番
- 標準対応(高速ストレージが必要)
Adobe Premiere Pro CS6 4K出力ボード:
**『4K映像制作を現実に』**を基本とした、2013年2月現在のAdobe CS6 4K制作のPDF資料は、**こちら**からダウンロードいただけます。
**Adobe 4K映像制作ソリューション **from Seigo Furuta
昔話になりますけど、平成4年発売のソニー32型「アナログ」ハイビジョンチューナー内蔵「ブラウン管」テレビは定価が130万円でした(グッドデザイン賞ページに掲載があります)。当時は、32型という大きさや、130万円という価格から、一般家庭には普及しないかなーとも思ってましたが、当時から研究・開発が続いたおかげで、現在に至っています。これから5年先、10年先どうなるか分かりませんが、50型以上のテレビをお持ちの家庭では意外と早く4Kが広まるかもしれませんね。
余談:
4K/8K対応映像機器も開発されているアストロデザイン様の環境で、DPX連番によるQFHD(3,840×2,160)@59.94p編集を見学させていただきました。高速なSSDストレージを接続され、スクラブも含めてスムーズに操作できます。正直、ここまで動いているのは初めて見ました!(下の映像は、スマートホンで撮影した動画そのままです。)