出力環境に依存しないデータ制作と出力の心得
先日のUstreamはご覧になっていただけましたでしょうか?
こちらのブログをご覧いただいている方には
本日は、ぜひとも知っていただきたい情報をご紹介したいと思います。
こちらは先日開催されたJAGAT主催のイベント「PAGE2013」のデジタルワークフロー・ソリューションZONEにおいて発表された内容の解説が、大日本スクリーンの出力の手引きWebで公開されています。
DTPのお仕事に就かれている皆さまには非常に有益な内容です。
**
「刷れてナンボ!出力環境に依存しないデータ製作と出力の心得」**
http://www.screen.co.jp/ga_dtp/dtp/
入稿データは、ネイティブデータであれ、PDFであれ、出力デバイス(RIP)に関わらず、
出力結果は同じというのが当然と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、
現実はやはりA社では出せたけど、B社ではということも多々あります。
そこで、出力環境に依存しないデータをいかに作るか、
またデザイナー側、印刷会社側にどういった共通意識を持ってもらうのがいいかを
非常に分かりやすく解説しています。
最新バージョンを使用しても、きちんと出力ができるという実際の事例の解説などは大変興味深いです。
特にオーバープリントの処理に関して、
昔のオーバープリントプレビューがない時代と、現在のRIPでは若干解釈が異なる場合があります。
また、透明をオーバープリントのようなイメージで使用していたり、
またレイヤーの効果として乗算やスクリーンを使用するケースというのは増えて来ていますが、
そういったデータに、従来の自動スミノセ処理をすることで
発生するトラブルなどを詳しく解説してありますので、
ぜひとも、一読といわず、熟読することをお勧めします!
http://www.screen.co.jp/ga_dtp/dtp/guideline15/20130218page2013.html
さらに、こちらで提案されている、「印刷仕様書、依頼書に『ノセ活き』の指定欄を用意する」という点は、
現在のワークフローでは非常に重要なのではないでしょうか。
これは、データ作成側でもデータの通りのオーバープリント指定を活かすのか、
従来通りの自動スミノセ処理でいいのか意思表示にもなります。
データを正しく出すためのコミュニケーションの一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
ソフトやOSのバージョンアップで、ワークフローや製作手段が多種多様になっていく上で、
基本を理解し、現在のワークフローにも適した形で、
正しく出力できる方法を考える、「刷れてナンボ」。
非常に良記事ですよ。