Adobe Experience Manager について皆様にお伝えしたいこと、Adobe Summit 2013にて
アドビシステムズ社のデジタルマーケティングテクノロジーは、急速に進化し続けています。そして、私たちは、それを素早いリリースサイクルで市場に投入し、常に新しい価値を提供しています。そして、私は、本日、Adobe Experience Managerソリューションの新機能に関する、Adobe Summit 2013開催中に発表されたメジャーアップデートについて、興奮しながら皆様にお伝えしたいと考えています。
このメジャーアップデートに関して、Adobe Experience Manager ソリューションの中核をなす、Webエクスペリエンスマネジメント領域と機能強化が図られ一新されたデジタルアセット管理プラットフォームに関しての新機能を発表(その1、その2) をさせていただきました。これらのメジャーアップデートはどちらも、私達のビジネスを意味ある形で前に進めるだけでなく、私たちの顧客に対して、現在の技術革新に対応したソリューションを提供し、皆様のビジネスを成功へと導くものであります。
詳しく述べさせていただくと、Adobe Experience Manager ソリューションの新機能として、Adobe CQとAdobe Scene7として知られていた製品の機能統合が図られました。そして、このメジャーアップデートでは、タブレット端末向け、つまり、タッチ対応のインターフェイスも備えており、すべてのビジネスユーザーに対して、直感的な操作体験を提供します。これは、どのデバイス、デスクトップ、タブレットやスマートフォンからのデジタルアセット管理を容易します。また、クリエイティブ担当者、コンテンツ管理者、そして、経営層が、どこからでも自社のコンテンツを、積極的にビジネスゴールに向かって、言い換えれば、コンバージョンを最大化するためにより直感的に管理することができます。
また、このメジャーアップデートでは、いくつかの重要な機能が組み込まれています。
**•モバイル:**コンテンツプレビュー機能により、製作者がより正確に、様々なデバイス上でどのように表示されるかを把握することができます。また、最高の顧客体験を提供するために、ユーザーの環境に合わせて、画像とビデオを調整する機能が追加されました。 PhoneGapとの統合では、すでに実績がある開発環境を使って、直接携帯アプリを作成することができる機能を提供します。
**•ソーシャルコミュニティ:**ソーシャルチャネルにおける顧客体験は自社のWebサイトの外のバブリックなソーシャルメディアでおこっていることだけではありません。むしろ、特定の企業、ブランドのファンはしばしば、そのブランドのWebサイト上で、ブランドとの交流を深めたいと考えます。これらのソーシャルチャネル上の会話が、インターネット上に存在するバブリックなソーシャルメディアチャネルから自社のWebサイトに移ることも考え、ブランドとのインタラクティブな会話と自社のWebサイトの両方を管理できる単一のプラットフォームを選ぶことが重要です。Adobe Experience Managerは自社サイト上で、ソーシャルコミュニティを構築するソリューションを提供し、ユーザーをより深く理解するためにインターネット上のソーシャルネットワークと統合する機能を提供します。
•**コンテンツマーケティング:**タブレットとスマートフォン向けアプリは成長し続けています。このような状況下で、Adobe Digital Publishing Suite と統合することにより、様々なデジタルアセットをアプリとして再パッケージすることが、かつてないほど容易になりました。
•**分析とターゲティング:**これについて、私が語る必要もないと思います。私たちは、この分野でリーダーであり、新しいメジャーアップデートでより統合が進んでいます。
新しいデジタルアセット管理(DAM)ソフトウェアのリリースについては、新しいニュースの中でも特に私が興奮して皆さんにお伝えしたい部分です。アドビは、クリエティブツールを通してクリエーターと強いきずなを持っています。それらのツールを使い制作されたデジタルアセットもそのままでは管理されているとはいえません。このことは、多くの企業、そしてブランドが、数多くの国へ展開し、そして、今後、展開する国を増やす場合に、大きな問題になるかもしれません。
効果的なブランド資産の管理は、効果的なデジタルマーケティングを実施する上で鍵といえるでしょう。我々はブランド資産をAdobe Marketing Cloudを通じて(もちろん、関連したキャンペーンも含めて)効果的に使用できるように、デジタルアセット管理の課題を解決するために取り組んできました。Adobe Experience Manager DAMは、現在、企業が数多くの保有している、コーポレートWebサイトやキャンペーンWebサイトといったデジタルプロパティー、数多くの広告クリエティブ、そして、ますます増えるコミュニケーションチャネルを問わず、自社のブランド管理を実現するために大幅な改善されたワークフローを実現しました。
集中管理されたストレージ上のデジタルアセットは、地理的な距離を越えて、承認されたブランド資産のみを効果的に活用でき、キャンペーン マネージャーは、(これも地理的な距離を越えて)パフォー マンスの高いクリエイティブアセットを再利用することができます。もちろん、それらのデジタルアセットの制作プロセスは、ワークフローによって、シンプルかつ効果的に管理されます。
これらのメジャーアップデートは、アドビの革新を伝えるうえで非常に重要ですし、今日のデジタルマーケティング領域で発生しているすべての問題を解決できる能力を示したということで、歴史に残る日であったとも言えます。
Adobe Experience Managerに関するメジャーアップデートは、マーケティング部署が、どこで、いつ、そして、どのようにブランドを管理、強化するかという課題に対する対処法を変化させるでしょう。今や顧客体験は、管理、修正、改善できるものであり、それは今まで以上に簡単に実現できます。
私がこれらの新しい機能を、皆様がお使いになることを楽しみしています。
筆者:ブレント ワトソン アドビシステムズ社 マーケティングクラウド製品日本市場担当 統括責任者
米国アドビ システムズ社よりアドビマーケティングクラウド製品日本市場担当の統括責任者として、2012年8月に就任。に就任。現在は活動拠点を日本に移し、日本のお客様のニーズに沿ったより良い製品作りをメインミッションとし、米国本社との連携強化に従事。アドビシステムズ社入社後、各種デジタルマーケティングの製品担当を歴任。大学卒業後、IBM、Endeca (現Oracle)などの最先端のソフトウェア業界でキャリアを構築。また、マサチューセッツ工科大学をはじめ、ビジネススクールでも特別講師もつとめるほか、業界向けの講演などでも精力的に活動。