Creative Cloudになっても、デスクトップアプリケーションは”デスクトップアプリケーション”のままです。

去る2013年5月7日、アドビはCSシリーズとしておなじみのクリエイティブ製品群の開発を、今後はCreative Cloudからの提供に一本化する事を発表いたしました。

この発表に伴い、一部のお客様より”アドビがPhotoshopの開発を中止した””今後はIllustratorがWebアプリになるので、常時接続じゃないと使えなくなる”といった不安の声をお寄せいただきました。

このポストのタイトルき記載しましたとおり、従来CSブランドでリリースされていたデスクトップアプリケーションは、Creative Cloudになっても”デスクトップアプリケーション”のままです。つまり、従来通りパソコンにインストールしてご利用いただく方式となっています。

以下、本件に関する5/13にポストした連続Tweet (その1〜その9)を転載いたします。

(その1) “Creative Suiteの新機能開発を中止、Creative Cloudへ移行”と誤解されやすい表現の報道がありますが、これは「永続ライセンス版での新機能の提供やアップグレードはCS6が最後。今後新機能はCreative Cloudからのみ提供」という意味です。

(その2) Creative Cloudは永続ライセンスではなくサブスクリプション方式のライセンスです。サブスクリプション方式とはこの場合、新聞や衛星放送のように「利用料金を支払い続けている間はサービスが利用可能で、支払いを止めると利用できなくなる『定額サービス』」の事です。

(その3) Creative Cloudはざっくり言うと”デスクトップアプリケーション”と”オンラインサービス”を合わせた”オールインワンサービス”です。PhotoshopやIllustratorなどのデスクトップアプリは、従来と同様、パソコンにインストールして使用します。

(その4) よくある誤解として”Photoshop等をブラウザで動かす”や”常時接続でないとIllustratorが動作しない”という話がありますが、デスクトップアプリに関しては、従来と同じようにパソコンのデスクトップ上で使用できますので、ご安心ください。

(その5) また”Creative Suiteの新機能開発を中止”というのは”CS7という『永続ライセンス版』のリリース予定は無い”という意味で、今後はCreative Cloud経由でPhotoshop CCやIllustrator CC (CSではなくCC)をリリースします。

(その6) 当然の事ながら、PhotoshopやIllustratorで制作したファイルも、ローカルHDDで利用可能です。オンラインストレージも利用可能ですが、これはファイルの共有や共同作業のためにご利用いただくものであり、オンラインストレージの利用はあくまでも”任意”です。

(その7) また”Creative Cloudでは使用するツールは全て強制的にバージョンアップされてしまう”という話も誤解です。Creative Cloudは”CS6以降の任意のバージョンを自由に選んでインストールできるサービス”です。http://adobe.ly/10RvqVT

(その8) CS3以降のアドビ製品をお持ちのお客様へはCreative Cloud特別提供版をご用意。もしCreative Cloudの利用を停止しても元々所有していたCS製品のライセンスは消失しません(アップグレードではないため)https://creative.adobe.com/plans

(その9) Creative CloudはWin/Mac両対応、同時に2台のパソコンで使用可能、CS6以降の任意のバージョンを利用可能、アプリケーションの言語も自由に選択可能と、従来の永続ライセンス版と比較してとても柔軟な運用が可能です。 最新機能の利用もワークフロー固定もOK!