Adobe Creative Cloud の迷信
ADOBE TV にホストされている「Adobe Creative Cloud の迷信」というコンテンツは、Adobe によく頂く Creative Cloud に関する質問、疑問に答えるものです。実際に私自身もセミナーやイベント等で聞かれるポイントとまさに重なっているので、ここでまとめておきたいと思います。
迷信その 1. アプリは Web ブラウザーで実行する。
「クラウド」という名称から、いわゆる SaaS 型のサービス、Photoshop のブラウザー版、と思われがちですが、アプリはすべてローカルのハードドライブにインストールして使います。最初のアプリのインストールは、Creative Cloud Web サイトのダウンロード タブから行います。
ダウンロード ボタンをクリックすると、先ず Creative Cloud デスクトップというアプリがパソコンにダウンロード > インストールされ、その後 Creative Cloud デスクトップが、該当のアプリをインストールしてくれます。以後、新しくアプリを追加したいときはメニューに常駐する Creative Cloud デスクトップのアイコンをクリックするだけです。アプリケーション フォルダーを覗いてみると、インストールされたアプリを確認することができます。Photoshop や Illustrator の CC と CS6 が一緒にハードドライブにあることが確認できます。
迷信その 2. Creative Cloud で Adobe のアプリケーションを使うには、インターネットの常時接続が必要。
アプリはパソコンにインストールされますので、オフラインで使用できます。インターネットへの接続が必要なのは、年間プランの場合 99 日に一度、月々プランの場合は 30 日に一度、有効性を確認するときだけです。この確認が終われば、ネット接続を切断して Creative Cloud の全アプリをオフラインでご利用できます。
迷信その 3. Creative Cloud メンバー間でしかファイル共有できない。
Creative Cloud メンバーは、個人版で 20GB、グループ版で 100GB、無償メンバーシップは 2GB のクラウドストレージをご利用頂けます。また、このストレージ上のファイルを、誰とでも共有することができます。Illustrator や Photoshop のファイルを共有する際は、相手のメールアドレスにそのリンクを送付するだけです。相手が Creative Cloud メンバーである必要もありませんし、該当するアプリを持っていなくても、ファイルは同じように表示され、コメントを付けることもできます。
迷信その 4. メンバーシップを解約すると Creative Cloud で使っていたファイルを利用できなくなる。
Creative Cloud メンバーは、Creative Cloud Web サイトのファイル タブにファイルをドラッグするだけでアップロードして管理できます。ただし、メンバーシップを解約すると無償メンバーシップ アカウントに戻りますので、ファイルの保存容量が 2GB に制限されます。継続してファイルにはアクセスできるので、例えば、所有する前のバージョンのソフトウェアで開いて利用する事ができます。また、ふたたび Creative Cloud に加入すれば、以前と同様にファイルを開くことができます。
迷信その5: 常に最新バージョンのデスクトップアプリケーションを使わなくてはならない。
Creative Cloud メンバーは、常に最新のバージョンが利用できますが、同時に CS6 以降の過去のバージョンも利用できます。また、インストール済みのアプリにアップデートがあった場合も、直ぐにアップデートする必要はありません。
例えば、以下では Premiere Pro のアップデートがありますが、アップデートは保留できます。
企業、グループ内で十分な検証を行った後、タイミングを合わせてアップデート、といった運用もできます。
IT 管理については、Creative Cloud グループ版にはプラスアルファのメリットがあります。IT 管理者は Creative Cloud パッケージャーというツールを利用して、アプリや、カスタマイズしたサブセットの展開を組織全体で一元的管理できます。Creative Cloud パッケージャーを使用すれば、ユーザーの機能アップデートも管理できます。
迷信その 6. Windows 版と Mac 版は別々のメンバーシップを購入しなくてはならない。
これもよくある嘘ですね。一つのメンバーシップ契約で、会社 Windows、家 Mac といった利用が可能です。あわせて Creative Cloud は二台のパソコンで同時利用が可能ですので、以前と比べてよりフレキシブルな運用が可能です。
迷信その 7. Creative Cloud は、個人版もグループ版も同じである。
メンバーシッププランページを見て頂くと、それぞれの内容がご確認頂けます。まず個人版は、20GB のクラウドストレージ、共有、コラボレーション機能を利用できます。下にスクロールすると、Creative Cloud グループ版の説明があり、100GB のクラウドストレージの利用、さらに、必要に応じてシートを追加または再割り当てすることができます。外部パートナーに業務を委託し、契約が終了したらシートの割り当てを戻すといった事が可能です。また、アドビエキスパートサービスもご利用いただけます。
迷信その8. Creative Cloud は Adobe.com でしか購入できない。
もちろん、個人版・グループ版共に Adobe.com で購入できますが、それだけではありません。まず個人版、プリペイド形式の**ソフトウェアダウンロードカードを店頭やオンラインストアでお求め頂くことができます。またグループ版は、広域な販売網の販売パートナー**にご相談頂けます。
追加の情報として、個人版、グループ版、そして個人版に設定される単体サブスクリプションの導入に関して、過去バージョンをお持ちの方向けの**キャンペーン各種**を実施中です。こちらの情報も合わせてご検討ください。
「Creative Cloud の迷信」と同様の主旨でまとめた、以下の二つのサイトも合わせてご参照ください!
Adobe Creative Cloud FAQ <* 常に更新されます>