Lightroom で写真をカタログに追加する4つの方法

写真を Lightroom のカタログに読み込む際に、4つのオプションがあります。その違いが良く分からないという声をよく頂くので、まとめておきます。

SD カードに収録されたデジタルカメラ ファイルを読み込む、という前提で解説します。

1. コピー

SD カード内のファイルは残したまま、[保存先] で指定したディレクトリーに、選択した写真ファイルをコピーします。

図1. SD カード内のファイルはそのまま

2. 移動

ファイルが保存されたメディアから [保存先] に移動します。しかしながら SD カードの場合、本オプションは選択できません (2013.9.9 修正)。

3. 追加

ファイルを保存したメディアに残したまま、Lr カタログ用のプレビューが生成されます。ファイルは移動もコピーもされません。従って、オリジナルの写真に対して編集内容を反映させるには、メディアを都度マウントする必要があります。しかしながら、SD カードの場合、本オプションは選択できません (2013.9.9 修正)。

図3. SD カードから、一旦手作業でパソコン上の任意の場所に写真をコピー、といった運用を好む方は、この方法

4. DNG 形式でコピー

「1. コピー」の変則パターンです。SD カードのファイルは残したまま、[保存先] で指定したディレクトリーに、選択した写真がコピーされますが、その際、ファイル形式が DNG に変換されます。

図4. すべてのファイル形式を DNG で統一できる

DNG 形式

デジタルカメラで撮影したデータのアーカイブ形式は RAW ファイル形式で、というのが主流となってきていますが、実は RAW ファイル形式という単一のファイル形式があるわけではなく、その形式はカメラメーカー、あるいは機種によってまちまちです。また、新しい機種が出てきた際に、アプリ側での対応が必要となるという、互換性の問題も存在しています。このような問題を解決することを目的として、一般的に公開された RAW ファイル形式ということで DNG (Digital Negative) ファイル形式は登場しました。Apple や Google をはじめとする数百社のソフトウェアメーカーが DNG 対応をサポートし、いくつかのカメラメーカーも DNG を直接サポートしています。

Creative Cloud メンバーは、最新版の Photoshop Lightroom 5 をご利用頂けます。Lightroom CC と Photoshop CC を連携して利用する事ができ、写真の取り込みから管理、様々な形の出力と、写真に関するすべてをこなす Lightroom を是非ご利用ください!