最新Adobe Socialついに登場 (その4)

ソーシャルコンテンツが肝

ソーシャルメディアマーケティングのあるべき姿は、企業によってそれぞれですが、間違いなく重要となるのは、ソーシャルチャネルを通じて企業がどのように双方向コミュニケーションを行うか、つまり、ソーシャルエンゲージメントでしょう。

エンゲージメント効果を最大化する上で肝となるのは、魅力的なコンテンツ作りです。
ただ、限られた時間の中で、社内の関係者が知恵を出し合い、ブラッシュアップしつつ、それをどのソーシャルチャネルへどのように投稿するか、計画的に運用していくのは、経験者ならば誰も、難しいと感じている課題ではないでしょうか。
たとえ投稿予定をスプレッドシートなどで管理していても、更新や閲覧が煩雑、味気なくて文脈が見えにくい、投稿後の印象を想定しづらい、関係者同志で内容の全体感を共有しづらいなど、本当に効果を高めるための管理というよりは、面倒な作業になりがちです。

そうしたソーシャルコンテンツの準備作業を効率化しつつ、チームワークを高めるための様々なイノベーションを実装したのが、Adobe Socialです。そこで今回は、投稿に関する重要な新機能として、エンゲージメントを強化しつつ、ソーシャルキャンペーンの効果を高める仕組みをご紹介します。
Product Marketing Managerのジョーダン エンライト シュルツ(Jordan Enright-Schulz)がお伝えした内容を翻訳でお届けします。

※以下はUS Digital Marketing Blog「The New Adobe Social: Platform Enhancements — Part 4」の翻訳です。

7月19日にラウンチした新しいAdobe Socialで私たちが注力したのは、ソーシャルマーケターにとって重要な二つのこと、つまり、時間の有効利用と、効果の向上です。ソーシャルコンテンツは多くの方々がもっとも重視している分野です。オンライン上の人々が日々膨大なブランドやコンテンツに接触しているなかで、ソーシャルマーケターに求められるのは、質の高い興味を引くコンテンツを配信し、人々への接触を促しつつ、社内業務の効率も確保しなければならない、ということです。

前回はAdobe Socialのコンテンツ投稿機能のうち、マルチプラットフォーム対応、予測配信、モバイルUIといった新機能をご紹介しました。予測配信機能は、市場初の機能で、自社ソーシャルメディア活動から得られるデータやインサイトをもとに、より魅力的で効果的なコンテンツ配信に役立てるものですが、非常に受けが良く、活用頂いている私たちのお客様がどのようなメリットを感じているか、早くご紹介できたらと感じています。

さて今回は、新たに搭載されたコンテンツカレンダーをご紹介しましょう。

コンテンツカレンダーとは?

コンテンツカレンダーはAdobe Socialの新たな中核機能と言えます。企業全部門のソーシャル上での存在感を中央制御する、ハブの役目を果たすからです(もちろん、見える範囲は各自の権限次第ですが)。複数の表示法やフィルター機能を備えており、適切なコンテンツを取り扱うことができます。これにより、異なるソーシャルプラットフォーム向けのコンテンツの編集、配信のために右往左往することがなくなります。コラボレーション機能も備えており、チームワークも強化できます。

ソーシャルコンテンツの全体像

ソーシャル戦略の面から言えば、コンテンツカレンダーはソーシャルマーケターに対して、ドラフト段階や投稿予定コンテンツに関する全体像を提供することができます。週間、月間ビューや、色分けによるキャンペーンの識別、ソーシャル種別といったこともすぐに掴めます。これによって例えば、Facebookでの夏休みキャンペーンの打ち出しは十分か、といったことがすぐに判ります。リスト表示では、実施一覧を確認できます。ではもう少し見てみましょう。

やりたい作業をすぐに

リスト表示では、スケジュール済やドラフト段階のコンテンツを確認できます。このとき、投稿予定コンテンツ、画像、日時、対象オーディエンス、プラットフォーム、キャンペーンといった詳細情報も表示されます。ここでさらに重要なことは、コンテンツに対して直接様々な指示を行えることなのです。投稿記事をどれかクリックすると、コンテンツや画像、配信日、対象オーディエンス、プラットフォーム、キャンペーンなどをすぐに編集できます。それだけでなく、プレビュー、削除、配信、テンプレート化(何度も再利用できるようにドラフトを保存)する、といった作業も行えます。

今後さらに、リスト表示から行える作業を強化し(例えば配信済みコンテンツの分析など)、時間をかけずに様々なことが行えるようにする予定です。これによってマーケターは、どんなコンテンツが響いているのかというリアルタイムの実績に基づいて、コンテンツをさらに良いものにすることができるようになります。

チームワークとコラボレーション

社内コラボレーション機能の追加は、新しいAdobe Socialのあらゆる部分で注力したもので、まずはコンテンツカレンダーから実装しました。それぞれの投稿記事にはタイムスタンプが付与されており、コラボレーションしながらリアルタイムに編集でき(特にドラフト段階で便利です)、すべてのやりとりは記録として保存されます。またソーシャルマーケターは、好きなようにテンプレート化し、ユーザー同士、部門同士で再利用することができます。これによって、きちんと認められたコンテンツを組織内に行き渡らせることができ、それぞれの担当が必要に応じて編集することができます。

今回もお付き合い頂きまして、ありがとうございます。次回も新しいAdobe Socialの特長をご紹介しますので、お楽しみに。

Jordan Enright-Schulz