データマネジメントプラットフォーム(DMP)でもアドビはリーダー

※2013/11/18追記:レポート日本語版を公開しました

注目キーワードDMP

デジタルマーケティング業界でいま注目のキーワードを挙げるとすれば、間違いなく入るもののひとつが「データ マネジメント プラットフォーム(Data Management Platform=DMP)」ではないでしょうか。日本でも今年盛り上がりを見せつつある分野と言えます。

しかもDMPは、オンライン広告界隈だけの話でなく、企業自身にとっても価値あるテーマです。自社サイト訪問者のトラフィック情報こそ、潜在顧客みずからが発してくれているシグナルであり、自社で管理すべき重要な自社資産だからです。自社に何らかの興味を持って訪問する人々の姿をきちんと把握できれば、その期待にあわせた施策や提案を行うことにより、高い効果を上げることができます。

※当初レポートはオリジナルの英語版をご紹介しておりましたが、このたび日本語版がリリースされましたので、ご紹介します。 The Forrester Wave:データ管理プラットフォーム、2013 年第3 四半期

貴重な情報はもうそこに

現在Adobe Analytics(旧SiteCatalyst)を導入されている企業ならば、みなさんは既に貴重な情報をお持ちです。それをAdobe AudienceManagerと組み合わせることで、自社所有のDMP、いわゆる「プライベートDMP」を築くことができるのです。このAdobe AudienceManagerはAdobe Media Managerに含まれています。

プライベートDMPをきちんと備えれば、自社の保有する情報(オンライン、オフライン含む)だけでなく、パートナー企業、社外データソースを有機的に結び付けることで、さらに精緻な顧客像を築くことができます。これによって訪問者にとっても、自身の興味ある情報へ接触する割合が高まり、また自分に無関係な情報を受け取らなくて済むようになるなど、より良いエクスペリエンスを提供できるようになるのです。

もちろん事業会社、広告主企業側だけでなく、広告露出を行う媒体企業にとっても、自社サイトの訪問者情報は貴重な商材であり、DMPは極めて重要な要素と言えます。

さてこのDMP分野で、米国調査会社のフォレスターリサーチ社によってアドビは「リーダー」ポジションのソリューションを提供していると評価されました。Webコンテンツ管理(フォレスター/ガートナー)やテスト(フォレスター)、ソーシャル(Info-Tech)、アナリティクス=分析(フォレスター)の各分野でも、アドビはリーダー企業であると第三者により評価されてきましたが、このたびDMPでも評価されたことになります。
今回はその背景や強みなどを、Senior Product Marketing Managerのピート クルーゲ(Pete Kluge)によるブログ記事の翻訳でご紹介します。

※以下はUS Digital Marketing Blog「Adobe “Leads the Pack” in Forrester Wave on Data Management Platforms」の翻訳です。

お客様からは、「データ(またはオーディエンス)マネジメント プラットフォーム(DMP)が業務に占める役割は、ますます重要になってきている」という声をよくお聞きします。これは広告出稿企業、媒体企業のいずれにもメリットをもたらすものであり、さまざまな事業部門にわたる(オフラインとオンライン両方の)多様なデータソース全体に基づいて顧客を総合的に捉えることを可能にします。異なる事業部門のマーケティングチームは、たがいに独立した形で活動することが多く、またデータも限られたソースからしか得られないため、顧客やオーディエンス、収益化機会、さまざまなマーケティングプログラムが与える影響の全体に関しては、得られるインサイトも限られてしまっています。データ/オーディエンス マネジメント プラットフォームはこれらの問題を解決します。

データ マネジメント プラットフォーム(DMP)市場が活発化してきている中で、完全に統合されたコンポーネントであるAdobe Marketing CloudのひとつであるAdobe AudienceManagerが、このたびForrester Research, Inc.により提供された「The Forrester Wave™: Data Management Platforms, Q3 2013」の「戦略」分野で最高点を獲得すると共に、「リーダー」に選ばれたことを喜ばしく思っています。アドビ システムズ社はForrester社独自の調査対象として選ばれた7社のひとつであり、Forrester社はベンダーが現在提供している製品とサービス、戦略、および市場でのプレゼンセスについて評価を行いました。

Adobe AudienceManager(旧称Demdex、アドビ システムズ社により買収)は利用可能なあらゆるソースからのオーディエンス情報を統合する業界初のDMPです。このソリューションは、広告出稿企業や媒体企業が一貫して、より状況に即したカスタマイズされたデジタル エクスペリエンスを顧客に提供できるよう、鍵となるオーディエンス セグメントの特定と、その働きかけを支援します。広告出稿企業や媒体企業はこのソリューションを通じ、オーディエンス関連データが、パートナー企業のテクノロジー、システム、およびプロセスの間でどのように収集され、共有され、また利用されるかを管理することができます。Adobe AudienceManagerはSonyTravelocityCondé Nast、およびIntuitをはじめとする企業に使用されています。

このレポートでは次のように述べられています。「今回初めて行われたData Management Platform Forrester WaveではAdobe AudienceManagerが最高の評価を獲得しましたが、これはアドビ システムズ社が持つ強力な製品とサービス、明確に定義された戦略、およびこの戦略実行にあたり巨大企業である同社が持つ推進力に基づいたものです。アドビ システムズ社は2010年に行ったスタンドアロンDMPテクノロジーであるDemdex買収によりこの分野での足掛かりを得ましたが、Adobe Marketing Cloud、およびその重要な構成要素であるAdobe AudienceManagerは成果はその成果を生み始めたばかりです」

Forrester社はまたAudienceManagerの「DMPクライアントがAnalyticsやTarget製品を含む複数のアドビ製品にわたりシームレスさを発揮し…」、「…アドビはデータのインテリジェンスとオーディエンスへの提供に幅広く対応するマーケティング テクノロジー構築を順調に進めている」とも述べています。

広告出稿企業にとってDMPは多くの面でオフラインのダイレクト マーケティング データベースの延長上にあり、オンラインのデータとオンラインのマーケティングチャネルを取り込むと共に、オーディエンス セグメンテーションの能力をさらに高めるため、データパートナー企業も一体化したものとなっています。DMPを通じて広告出稿企業はオーディエンスや見込み客の可視化を高め、マーケティングの効率と有効性を向上することによって、収益と顧客ベースの拡大を図ることができます。媒体企業にとってDMPは、自社独自の高価値オーディエンスを特定し、そのオーディエンスと広告インベントリーの収益化を改善する手段となります。

「The Forrester Wave™: Data Management Platforms, Q3 2013」レポートはこちらから無償でダウンロードしていただけます。アドビ システムズ社はAdobe AudienceManagerがリーダーとして認められたことを喜ばしく思うと共に、今回の認定によってデジタル マーケターが適切なメッセージを適切なオーディエンスに対し、適切なタイミングで届けることにより、企業のみなさんの収益拡大を支援する当社の位置付けが改めて裏付けられたと確信しています。このレポートをご覧のうえ、Adobe AudienceManagerに関するご感想をお聞かせください。

Pete Kluge

参考情報: