リコー、デジタルカタログの制作にAdobe Digital Publishing Suiteを採用

アドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:クレイグ ティーゲル、以下 アドビ)は、株式会社リコー(本社:東京都中央区、社長執行役員:三浦善司、以下 リコー)がデジタルカタログの制作に、アドビの電子出版ソリューションのAdobe® Digital Publishing Suite(以下 DPS)を採用したことを発表しました。

オフィス向け複合機やプリンターを製造・販売するリコーでは、これまで紙のカタログを主な営業ツールとして利用してきましたが、顧客の様々なニーズに対応できるよう様々な機種のカタログを用意する必要があり、膨大な印刷コストがかかっていました。

リコーでは、昨年全国約6千人のセールス担当者へのiPadの配布を機に、印刷コストの削減や営業活動の効率化を実現するため、DPSによるデジタルカタログの制作を決定しました。DPSはInDesign®をベースとしているため、従来利用していた紙のカタログのコンテンツをそのまま利用することができます。さらにDPSならではのインタラクティブで表現力豊かなコンテンツの制作も可能となり、複合機やプリンターの操作をデジタルカタログ上でシミュレーションできるようになりました。これにより詳しい操作や機能の説明の際に必要であったデモ機を使用する機会を減らすことで、デモ機の購入費や維持費の削減に加え、デモ機の運搬をせずに効率的に営業活動ができるようになりました。

世界各国に販売拠点を持つリコーでは、海外担当者にもデジタルカタログの評価が高いことから、北米をはじめ、シンガポール、オーストラリア、アジア圏でも翻訳したデジタルパンフレットが活用されています。さらにリコーではAdobe Analyticsとの連携によるDSPの解析機能を使ってデジタルカタログの利用データを分析することにより、今後の販促活動に活用する予定です。

DPSのインタラクティブ機能を活用して忠実に再現されたプリンターのコントロールパネル。このシミュレーターの開発によって、実機のデリバリーレスを実現した

こちらは一般には配布されていないマルチエディション版のデジタルカタログ。セールスの担当者へiPadと共に配布されている

リコーのユーザー事例はアドビのAdobe Design Magazineでご覧いただけます。
URL: < http://www.adobe.com/jp/jos/designmagazine/showcase/ricoh.html >

Adobe Digital Publishing Suiteについて
Adobe Digital Publishing Suite(DPS)は、ターンキー ホスティングサービスとビューワーテクノロジーとがセットになり、Adobe Creative Cloud®と緊密に統合された、制作から配信、課金、最適化までを一貫して可能にする電子出版制作環境サービスです。制作ツールとしてAdobe InDesign® CCと組み合わせて利用することにより、従来のメディア出版社、企業、広告代理店に加えてフリーランスのデザイナーや小規模のデザイン事務所も主要なタブレット端末やスマートフォン向けの新しいクラスの創造的なデジタル雑誌、新聞、広告、および企業出版物を出版、配信、課金、最適化することができます。Digital Publishing SuiteにはEnterprise、Professional、およびSingle Editionが用意されています。