アドビの統計により、電子出版の読者数の急成長が明らかに

**アドビの.folioファイル規格の使用ライセンスを無償で提供、電子出版事業の拡大をさらに推進
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※本文は、12月10日に弊社米国本社から発表された発表文の抄訳です。

米国カリフォルニア州サンノゼ発(2013年12月10日)Adobe(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下 アドビ)は、本日、Adobe Digital Publishing Suite(DPS)が、電子雑誌の爆発的な発行部数と読者数拡大を支えていることを示す統計データを発表しました。3年前のAdobe DPS発売以来、1億5,000万部を超える電子出版物がダウンロードされ、モバイル機器を使って読まれています。デジタル版の読者数も直近12ヵ月の間に2012年と比較して3倍に増えています。さらに購読者がDPSの電子出版物に費やす時間は1ヵ月で平均50分に達しているなど、読者と電子雑誌との関わりも強くなっています。この勢いをさらに加速させる動きとして、アドビは電子雑誌向け.folioフォーマットを2014年第1四半期から無償ライセンス化し、提供開始することを発表しました。これによりNewsstandでは、DPSベースの電子雑誌が展示できる自社専用のアプリケーションとして構築できるようになり、デジタルパブリックの普及がさらに加速します。

DPSが読者のエンゲージメントを強化
DPS雑誌アプリケーションに含まれる解析ツールは、読者数の拡大を支えると共に、雑誌ごとのカスタマイズも可能です。この機能にはFacebook、Twitter、およびPinterestを含む主要ソーシャルネットワークでの記事の共有、個々の記事または号全体の無料プレビュー、および新しいコンテンツの配信を読者に通知するカスタマイズ可能なプッシュ通知が含まれます。これらのツールはコンテンツの見つけやすさ、コンテンツへのアクセス、購入オファーのタイミングやプレースメントの改善を通じ、出版社の新規読者獲得とコンテンツの売上拡大を支援します。またアドビは、出版社がDPSの機能を最大限に活用して認知度を高め、データを収集し、最適な価格や購読プランを設定し、また最終的には読者数と購入へのコンバージョンを最大化するためのベストプラクティス ガイド(英語)を発行しています。DPSは出版業界の活用に留まらず、企業や教育機関などでも活用され、カタログやマーケティングツール、教材や学校案内など、その活躍のフィールドを広げています。

.folioフォーマットを無償ライセンス化して提供
出版社の間では、オペレーティングシステムやNewsstandの種類を問わず、DPSを主要な電子出版プラットフォームとして活用することが増えています。DPSで作成した雑誌の提供範囲を最大限に拡げるため、アドビは2014年第1四半期から電子雑誌向けの.folioフォーマットの技術仕様を無償ライセンスで提供します。.folioはDPS雑誌を出版するフォーマットであり、インタラクティブな電子版の事実上の標準規格となっています。無償ライセンスで提供されることにより、どのNewsstandのライセンシーにも自社の.folioビューワー導入が可能になります。

アドビ デジタルパブリッシング事業の責任者であるニック ボガティ(Nick Bogaty)は以下のように述べています。
「電子出版プラットフォームの分野をリードするDPSは、モバイル機器を使って読まれるすべての電子出版物の4分の3以上に利用されています。魅力ある購読体験と解析機能は、出版社が必要としている電子出版の爆発的な成長を継続させるツールを提供します。これによりDPSはデジタルコンテンツの売上を拡大するだけでなく、高付加価値の広告体験を推進する強力なソリューションとなっています。アドビはコンテンツの出版と配信を支える、オープンなファイルフォーマットの作成とサポートに関して業界を牽引してきました。PDFはデスクトップ パブリッシングやドキュメント共有に不可欠な役割を担い、HTML5を含むWeb規格の制定におけるアドビの取り組みはWebやモバイルアプリケーションを用いた製品やサービスの進歩に貢献しました。電子雑誌やその他の出版物の成長をさらに加速させるため、.folioを無償で提供できることを喜ばしく思っています。」

Rodale社Men’s Health誌編集長 ビル フィリップス(Bill Phillips)は以下のように述べています。「コンテンツのマーケティングは当誌のビジネスにとって極めて重要であり、デジタルな読者層拡大を容易にするDPSへのイノベーションをアドビが継続的に提供することに期待しています。各号の無料プレビューを提供する機能を通じて購読者となり得る人々を当誌に意義ある形で惹き付けることができ、この機能は部数と売上拡大のための重要な鍵となっています。

関連リンク(英語)
Adobe DPS Blog
・ 消費者向けマーケティングツールとしてのDPSを説明するアドビのホワイトペーパー:Driving Digital Readership
・ DPSを利用するお客様の紹介:DPS Customer Gallery
・ 製品の機能、価格、および対応言語:www.adobe.com/digitalpublishing
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