世界に一つだけの木を自動生成する Photoshop の隠れた新機能
Photoshop CC 14.2 には、なんと樹木の自動生成機能があります! えっ?! 一瞬耳を疑ってしまう方も多いかもしれません。風景写真やリアルな建築パースの提案書など、Photoshop 上で樹木を合成して仕上げる、といった用例は珍しくないと思いますが、ベースの写真・グラフィックにぴったり合う木の写真を探すのはちょっとした手間です。CG ソフトで生成してしまう方もいるかもしれません。
Photoshop CC 塗りつぶしのスクリプトパターン
Photoshop 作業で頻繁に使う塗りつぶし機能ですが、スクリプトパターンを利用されている方は少ないのではないでしょうか。その名のとおり、任意の画像や自動生成されるグラフィックスタイルを基調にしたパターンで選択範囲を ‘塗りつぶす’ という機能で、様々なオプション (スクリプトパターン) があります。「木」はこの度追加された新しいオプションなのですが、単に塗りつぶしてくれるという訳ではありません…
図. [編集] > [塗りつぶし] を選択後、[使用] で [パターン] を選択し、[スクリプトパターン] で [木] を選ぶ
特に選択範囲を指定しなくても良いので、早速編集メニューから塗りつぶしを選択し、パターン、木を選びましょう。すると、以下のダイアログが出てきます。
図. 木の生成ダイアログボックス
リアルな樹木の絵 (プレビュー) を伴ったダイアログが登場します。右側のコントロールエリアで、自由に葉の数や、枝葉の色を指定したり、光源、カメラ位置、傾き調整、フラットシェーディング、ノイズ、等々 3D CG ソフト的な設定を簡単に調整してオリジナルな木を生成してしまいます!木の種類も選べて、なんと 22 種類! もうクリップアートは要りません。
開発者自ら解説するムービーでチェック
今回搭載された「木」や「ピクチャーフレーム (これも凄い)」の開発を担当した Adobe テクニカル アーティスト Daichi Ito 自身の本機能**解説ムービー**を YouTube でご覧頂くことができます。各パラメーターの意味や、樹木生成時のテクニックなど直ぐに理解できる 7 分くらいのクリップです。
関連情報
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