新発見! 4K モニターが実現するまったく新しいクリエイティブ体験
昨日、DELL の新しい 4K モニター発表記者会見に参加させて頂きました。提供中の 32/24 インチのハイエンドラインアップ 4K モニターを既に利用されている方もいらっしゃるかと思いますが、今回発表されたのは普及価格帯の 28 インチ、なんと7万円を切ってきました!
4K というと、現在主に映像の世界でバズワードとなってきているかと思います。撮るための 4K カメラや視聴するための 4K モニターがテレビ CM で紹介されだしたという状況にあり、いち早く買った人もいらっしゃるのでは? あるいは、家電量販店の店頭で体験された方もいらっしゃるでしょう。また、その映像編集システムとして Premiere Pro CC 入口から出口まで「対応」しているといった事は、Creative Cloud 道場でも何度となくご紹介させて頂きました。
ただ、もう少し広い意味で、クリエイティブ環境としての 4K パソコンモニターを体験した方はまだまだ少ないのではないでしょうか? 例えば Mac で考えた場合、**MacBook Pro 15 Retina で「スペースを拡大」**と設定した際に表示されるエリアは 1920 x 1200 dpi 相当という広さです。いわゆる HDTV が 1920 x 1080 dpi です。DELL の提供する 4K モニターの解像度は、Ultra HD と呼ばれる 3840 x 2160 dpi… ちょっとピントこないかもしれませんね。絵にしてみましょう。
4Kモニター/MBP15 Retina/HDTV の画面解像度比較
この広さで DTP ワークを行うとどうなるのか?! InDesign CC で試してみました。先ずは MacBook Pro 15 Retina のディスプレイ:
これを 4K モニターで表示すると!
「InDesign CC について」ダイアログの大きさの違いを目安にしてくださいね! なんと、A4 見開きを 100% 以上の倍率で表示しながら、同時にページパネル上では 58 ページあるすべてのページをサムネイル表示できます。目的のページへの移動、ページの構成変更をスクロールなしでダイレクトに行えます〜各ページのサムネイルはこれでも超特大表示ですから (!)、きちんとデザインされた内容を把握しながら作業して頂けます。併せてリンクパネルも表示してみました。
DTP であれ、Web 制作であれ、パソコンモニターを介したクリエイティブツールでの作業では、大変多くのスクロール作業が発生します。編集したい目的の箇所を見つける、拡大といった時間も積み重なると膨大な時間となってきます。これを限りになくゼロに近づけていくことができる、それが 4K の世界なんです。これはまったく新しい発見でした!
また 4K 対応が最も大きなポイントとなっている Premiere Pro CC ですが、実は現在主流となっている HD 映像の編集でも大きなメリットがあることが分かりました。HD の約4倍の 4K モニターでは、常に 100% で HD を表示しながら編集作業を進めることができてしまいます!
HD を 100% でモニタリングしながら、編集作業が可能
高解像度化による映像の高画質化というポイント以外にも、あらゆるジャンルのクリエイティブワークに未知の体験をもたらし圧倒的な生産性向上をもたらす 4K モニター。加えて普及価格帯に入ったことで、ワープロや表計算ソフトといったツールの利用方法も大きく変えていくかもしれません。