広告投資のROI、Adobe AnalyticsとAdobe Media Managerの連携で16%向上

アナリティクスとSEMの組み合わせは魅力的

もともと「Web解析」という使われ方から発展した、現在のAdobe Analytics。昨年あたりからビッグデータのブームもあり、「アナリティクス」の持つ価値への期待感は、ますます高まっています。

一方で同じようにWebの世界では昔から行われてきたのが、サーチエンジン最適化(SEO)と、サーチエンジンマーケティング(SEM)運用の最適化。見込み顧客をWebサイトに引き込み、コンバージョンという成果を得るために、常に重要な施策です。SEOというのは「always on(ずっと取り組むこと)」だと言われていますが、SEMの方は、検索キーワードのリストアップを除けば、多くの作業を自動化することができます。そこで役に立つのがAdobe Media Managerです。

さて、このアナリティクスとSEM最適化を組み合わせると、何がおきるでしょう?

この分野でもアドビは様々なイノベーションを行ってきましたが、このたび、ある仕組みの実現により、アナリティクスとSEMからとても魅力的なROI向上という成果を上げることに成功しました。

その成果を、アドビのデジタル広告ソリューション分野のプロダクトマーケティングのディレクター、ティム ワデル(Tim Waddell)によるブログ記事の翻訳でご紹介します。

※以下はUS Digital Marketing Blog「Adobe Announces 16% ROI Boost with Adobe Analytics and Media Optimizer Integration」の翻訳です。

マーケティング分析ソリューションAdobe Analyticsの収集する「ビッグデータ」と、サーチエンジンマーケティング(SEM、広告連動型広告の最適化)を支援するAdobe Media Managerの組み合わせは強力です。これによりSEMのパフォーマンスは7%から25%もリフト(向上)が見られます(平均でも16%)。従来のSEM運用からAdobe Media Managerの利用によって得られるSEMパフォーマンス向上効果だけでも20%以上が見込まれますが、この組み合わせ効果は、その効果に加算されることになります。

Adobe Media Managerの特長となっているモデリングプロセス、検索キーワードに対するコンバージョンが低いか、あるいはまったくコンバージョンに貢献しないといったことを示すエンゲージメントデータは、Adobe Media Managerが備えているアルゴリズムによって、より正確な予測モデルを作るために使われ、キャンペーン目標の共通する検索キーワードポートフォリオやクロスチャネルポートフォリオのパフォーマンス向上に利用されます。

このプロセスは、計測収集したデータを供給するAdobe AnalyticsとAdobe Media Managerの間で、双方向のシームレスなデータ交換が行われることによって実現されています。今回見られたパフォーマンス向上の成功は、Adobe Marketing Cloudの各ソリューションが統合され、リアルタイムにデータが結合されることによって、企業は極めて高い成果を得られる、ということを示しています。また、マーケターによる意思決定や、最適化プロセスという点から見ても、さらに有意義な顧客エクスペリエンスを提供できることになり、結果として、企業収益性を強化することにつながっていくことでしょう。

簡単にポイントをまとめます: