リッチなモバイルコンテンツアプリとWebコンテンツの一貫性を推進する、Adobe Digital Publishing SuiteとAdobe Experience Managerの統合

オウンドメディアとしてのデジタルパブリッシング

企業がコントロールすることのできるメディア、すなわち「オウンドメディア」と言えば、すぐに思い浮かぶのは「Webサイト」ですが、それ以外にも様々なチャネルが該当します。
この記事では、そうしたオウンドメディアのひとつとして、デジタルパブリッシング(電子出版)の仕組みを用いた、電子カタログ、電子調査レポートなどの企業出版物というメディアの活用についてご紹介します。
※以下はDPSチームの記事をもとにしています。

アドビはデジタルパブリッシングソリューションとして、Adobe Digital Publishing Suite(以下DPS)を提供しています。DPSを利用すると、企業はiPadなどのコンテンツ主体型モバイルアプリケーションを通じて、顧客にコンテンツを提供することができます。

一方、Webサイトやモバイルサイトを容易に構築できるアドビのソリューションとしては、市場をリードするWebエクスペリエンス管理ソリューション、Adobe Experience Managerがあります。

実はこのふたつのソリューションは統合することができます。

DPSとAdobe Experience Managerの統合により企業や組織にもたらすメリットは、次のとおりです。

メリット1: 強力なアプリケーションコンテンツを素早く作成

Adobe Experience Managerの直観的なインターフェイスを通じ、簡単な操作でクリエイティブアセットをレスポンシブHTML形式のテンプレートにシームレスに追加し、DPSと同期させることができます。

メリット2: すべてのチャネルを通じたパブリッシングコストの削減

クリエイティブチーム、制作スタッフ、ビジネスマネージャーなど、組織内でコンテンツに携わるすべての担当者がWeb制作やデザインの担当スタッフに頼ることなく、承認済みのクリエイティブアセットをコンテンツ主体型アプリケーションに配信できるようになります。コンテンツをよりタイムリーに配信してモバイルでのブランド体験を確実にコントロールすると同時に、必要に応じてコンテンツを素早く更新できるようになります。

メリット3: 一貫性のあるブランドとユーザーエクスペリエンスの維持

クリエイティブアセットはAdobe Experience Managerのデジタルアセット管理機能を通じて一元的に管理され、制作スタッフは承認済みの最新バージョンのアセットを使用することによりWebやコンテンツ主体型アプリケーションを通じてブランドの一貫性を確実に維持することができます。

DPSとAdobe Marketing Cloudで、モバイルマーケティングを強化

DPSは基本的な分析機能をあらかじめを備えていますが、Adobe Analyticsとも組み合わせることができます。これによって、アプリ計測の全機能も利用できます。

また、Adobe Summit 2014で発表されたAdobe Experience Manager 6.0では、モバイルサイトの構築に加えて、ハイブリッドモバイルアプリの構築にも対応しました。これにより、使いやすいオーサリングインターフェイスを使うだけで、モバイルチャネルに向けた多様な表現が実現されます。

DPSとAdobe Marketing Cloudの組み合わせで、出版社や企業はリッチなモバイルコンテンツの作成、配信、測定までが行えるようになり、適切な顧客に向けて最も効果の高いコンテンツを確実に提供できるようになるでしょう。