ビデオ計測のアプローチ #2

前回の記事では、なぜビデオの計測が重要なのか、またどんな項目を計測するのか、といった内容をご紹介しました。

その続きとして今回は、どのように計測するのか、という点をご案内します。

ビデオ計測の実装

ビデオにはいろいろなフォーマットが有りますが、この記事ではビデオ計測を実装するにあたり、ビデオの種類に関わらない、ビデオ計測共通の概念について説明しています。実装の準備として、前回の記事にある計画の他に以下のような作業が必要になります。

※ 新しいビデオ計測では、実装側での変数のマッピングは必要ありません。

HTML5とFlashのビデオ計測についての具体的な実装方法については、以下の記事が参考になります。

ビデオ計測の設定

レポートスイートの設定については、いくつかのポイントがありますが、まずは計測計画として作成したシートを基に、変数マップを作ります。

以下のポイントに注意して管理ツールからレポートスイートの設定を行います(権限がない場合はカスタマーケア、または担当コンサルタントにご連絡ください)。

※ Processing rule を設定するには、テストに合格してカスタマーケアに連絡する必要があります

※ 新しいビデオレポートでは、あらかじめ用意された変数(ソリューション変数)を使用することができます(設定は自動で行われます)。ただし既にビデオレポートを使用されている場合、変数設定を変更すると過去のデータが参照できなくなりますので、移行の際はソリューション変数ではなく、カスタム変数を使用して今までの設定を引き継ぐようにします。

ビデオレポートでの分析

計測を開始してデータが蓄積されたら分析を行います。分析する際には、次の3つのポイントを意識することが重要です。

まずビデオレポートで見るべき指標は以下のようなものとなります。

基本的な指標:

計算指標 (推奨):

計算指標にこれらを設定することで、同じ閲覧時間でも、人気はあるが短時間しか見られていないのか、人気はないが長い時間見られているのか、などを識別することができます。

また、この記事ではビデオがなぜ見られているのか(コンテキスト)を知るための例として、以下の4つのレポートを例にあげています。

そして、サイト内でのビデオの影響度はどのくらいあるのかを見るためには、ビデオ関連のセグメントを作って分析します。以下の4つのセグメントが推奨されています。

Adobe Analyticsに含まれるReport & Analytics (旧 SiteCatalyst) のダッシュボードでは、1つのダッシュボードで複数のセグメントを指定できるので、これらのセグメントを設定したレポートレットを作っておくと便利です。

ビデオコンテンツは、テキストや画像のコンテンツよりも、製品やサービスについて多くの情報をわかりやすく伝えることができます。一方で制作に大きなコストが掛かります。効果的に使用するために分析、最適化は不可欠です。今回ご紹介した記事が、アクションにつながるビデオコンテンツの分析へのヒントとなれば幸いです。

参考情報:

筆者:常泉 正志 アドビ システムズ株式会社 コンサルティング部コンサルタント

クレジットカード決済サービス会社、アフィリエイトサービス事業会社を経て 2012年より現職。コンサルタントとして、Adobe Marketing Cloudでの分析/最適化にあたり、対象となるウェブサイトやアプリケーションで使用している技術に合わせた導入の支援を行なっている。