Adobe Creative Cloud 映像制作ツール次期アップデートをIBC 2014で先行公開
オランダ・アムステルダムで毎年開催されている世界的な放送関連コンベンションIBC 2014が、今年も9月11日から16日まで行われました。弊社ブースでは、Adobe Creative Cloud映像制作ツールの次期アップデートで予定されている機能を先行公開しました。Adobe Premiere Pro CCを中心に、Adobe After Effects CC、Adobe Audition CC、Adobe SpeedGrade CC、Adobe Media Encoder CCの主な新機能をご紹介します。
Adobe Premiere Pro CC
多彩なカメラフォーマットへのネイティブ対応で多くのユーザーにご支持いただいているAdobe Premiere Pro CCはさらに対応フォーマットを強化したほか、中間コーデックもDNxHD、ProResにつづきGoPro CineFormを新たに搭載しています。
コーデック対応強化
- AJA RAWフォーマットにネイティブ対応
- GPUデベイヤー高速処理対応フォーマットを追加
- GoPro CineFormコーデックを搭載、エンコード/デコードにネイティブ対応 (Win/Mac)
- XAVC CBG(固定バイトGOP)出力に対応
メディア管理機能強化
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検索ビン
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タイムライン検索
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設定された検索キーワードなどをもとに、該当するクリップを一つずつ、もしくはまとめて選択
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タイムライン検索画面
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https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2014/09/PrCC_timeline_search_query.png -
すべてを検出 を選択した場合のタイムライン検索結果例
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https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2014/09/PrCC_timeline_search_query.png
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マルチ プロジェクト ワークフロー
- 作業中のプロジェクトとは別のPremiere ProもしくはAfter Efectsプロジェクトの内容をメディアブラウザーで確認、作業中のプロジェクトで再利用することが可能
- 別のPremiere Proプロジェクトに含まれるシーケンスの内容を、タイムラインパネルで確認
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コンソリデート&トランスコード
- プロジェクトマネージャーで、指定されたシーケンスに利用されているクリップの、編集で利用されている領域だけを抽出かつトランスコードしてプロジェクトの複製を作成
- プロジェクト全体のファイルサイズ削減が可能
エフェクト機能強化
- マスク&トラック
- マスタークリップエフェクト適用インジケーター
- タイムライン上で、マスタークリップエフェクトの適用を確認
https://blog.adobe.com/media_9aa76dd1aa3c8a31e351b8fac9f7ddc6a19f43ea.gif
- タイムライン上で、マスタークリップエフェクトの適用を確認
Adobe After Effects CC
- MacおよびWindows 8.1環境でのHiDPI表示に対応し、ユーザーインターフェースデザインをリフレッシュ
- MAXON Cinema 4D Lite R16へアップデート
- Cineware 2.0へアップデート
- ファイルを収集 コマンドで、テクスチャーなどCinema 4Dプロジェクト関連のファイルも対象に
- GoPro CineFormコーデックのエンコード/デコードにネイティブ対応 (Win/Mac)
Adobe Audition CC
- MacおよびWindows 8.1環境でのHiDPI表示に対応し、ユーザーインターフェースデザインをリフレッシュ
- iXML対応
- スピーチボリュームレベラーを強化
- 目標ダイナミックレンジの設定により、複数の場所で録音された背景雑音レベルが異なる音声ファイルのダイナミックレンジも均等に
- XDCAM、R3Dなど再生ビデオフォーマットを拡大し、再生パフォーマンスも向上
Adobe SpeedGrade CC
- MacおよびWindows 8.1環境でのHiDPI表示に対応し、ユーザーインターフェースデザインをリフレッシュ
- RGBカーブ調整
- Hue/Satカーブ調整
- グレーディングレイヤーグループ
- Lookサムネイルでのホーバープレビュー
- Lookサムネイルへマウスオーバーするだけで、Look適用結果をモニターで確認可能
- Direct Linkの強化
- Premiere Proシーケンスに含まれるオーディオトラックの再生に対応
- マスクのパフォーマンス向上
- 特に複数のマスク作成時の処理速度を向上
- Mercury Transmitの強化
- Blackmagic Design製映像出力ボードのサポート
- 4K出力のサポート
Adobe Media Encoder CC
- Creative Cloudフォルダーへの出力
- Adobe Premiere Pro および Adobe After Effects プロジェクトファイルの監視フォルダー対応
- ソースに一致の強化
- QuickTime形式をサポート
- MXF OP1aフォーマットでのリラップ
- DNxHDコーデックを含むMXF OP1aフォーマットのプリセットに、リラップを追加
- MPEG-2エンコードと同時に多重化
- XAVC CBG(固定バイトGOP)出力に対応
- GoPro CineFormコーデックのエンコード/デコードにネイティブ対応 (Win/Mac)