ガートナー発表、Webコンテンツ管理分野のマジッククアドラントで、アドビは「リーダー」評価

WCM選定の羅針盤

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、企業と顧客が出会うデジタル顧客接点の代表も、従来のPC向けWebサイトからモバイルWebサイトへと移ってきました。また、Webではなくモバイルアプリを使うという習慣もすっかり定着しましたし、新たなデジタルチャネルも次々と登場してきます。マーケターにとって、こうした今後の市場環境の変化は、引き続き見逃せないところでしょう。

そうした変革の中、デジタル顧客接点と言えば、今のところはWebが代表と言えるのかもしれません。そこで現在、顧客にとって魅力的なやり取りができるような窓口としてWeb(を始めとするデジタルの顧客接点)を効率的に改善、強化しようとしたとき、欠かせないのがWebコンテンツ管理(WCM)という分野のソリューションです。
そして、企業がWebを改善、強化するためにWCMを選定しようとしたとき、今と将来の双方を見据えて、様々な選択肢から検討することになります。

そうしたWCM選定を行う上で企業にとっての羅針盤となるのが、第三者によるベンダー評価です。
このたび米調査会社であるガートナーより、同社で毎年実施しているベンダー評価の結果がレポートとして発表されました。アドビも毎年その評価対象に含まれています。
このレポートの登場について、Product & Industry Marketing担当ディレクターのロニ スターク(Loni Stark)のブログ記事の翻訳でお届けします。

※ご案内:ガートナーは、当レポートを英語版のみで発表しています。日本語化は未定です。

※以下はAdobe Positioned as a Leader in Gartner’s Magic Quadrant for Web Content Managementの翻訳です。

顧客接点の基盤

デジタルによるコミュニケーションがありふれた存在になった今、企業が必要としているのは、顧客との有意義な関係を構築することのできるテクノロジー、ソリューションです。すなわち、モバイルデバイスやデータ、IoTの爆発的な成長などによって煩雑になっていくばかりの状況を解消し、顧客にとって有益で快適なデジタルエクスペリエンスの可能性を実現するソリューションが求められています。
そして、企業のマーケティング部門とIT部門いずれに対しても、Adobe Marketing Cloudを構成するソリューションのひとつであるAdobe Experience Managerこそが、こうした使命を果たすテクノロジーでなければならない、というのが私たちの目指すビジョンです。

このたびアドビは、ガートナー社の調査レポート2014年版「Magic Quadrant for Web Content Management(Webコンテンツ管理分野のマジッククアドラント)」で「リーダー」のポジションを獲得しました。この事実から、今日の企業に最高のエクスペリエンス管理ソリューションを提供できるアドビの実力はもとより、イノベーションを続け、企業の競争力の向上に長期的に貢献するという私たちの取り組みが引き続き認められたと考えています。

今回再び、「リーダー」の評価をいただいたことも感激に値しますが、私たちが最も大きな情熱を注ぐ対象、それは、Adobe Experience Managerを通じて自社のビジネスを変革し、デジタルイニシアチブの価値を実現している人々や企業ブランドにあります。こうした企業ブランドのほんの一例として、パナソニック株式会社、Bombardier社、Philips社の取り組みをご紹介しましょう。

パナソニック株式会社 デジタルマーケティングイノベーショングループ グループマネージャー
山本 雅通氏:

「世の中には、無償のものから有償のものまで、数え切れないほど多くのCMSが存在します。しかし、弊社のようにグローバルに71サイト、30言語のWebサイトを展開するスケールに対応できるCMSとなると、片手で数えるほどしかない。ブランドイメージの統一、制作の効率化とコストダウンという当面の目標の達成だけでなく、その後も改革を継続し、デジタルマーケティングで先行するグローバル企業と肩を並べるためには、Adobe Experience Managerが最適だと判断しました」

Bombardier社 最高Web責任者兼人事情報システム担当ディレクター
ジャン=フランソワ ディシェネ(Jean-Francois Deschênes)氏:

「Adobe Experience Managerは、当社のステークホルダー全員から、満場一致の支持を得ました。当社としては、ブランドの全体的な見た目を管理する必要がありますが、こうした状況でも、地域のマネージャーは、それぞれの固有のマーケットに合わせて、コンテンツを柔軟に調整できます。Adobe Experience Managerは、当社が目標を達成する上で欠かせない、管理機能とパーソナライズ機能を兼ね備えています」

Philips社 一般消費者向けWebサイト担当プロダクトオーナー
ロンネケ ビンク(Lonneke Vink)氏:

「Adobe Experience Managerは、当社にとって一石二鳥の製品です。使い勝手に優れたコンテンツ管理機能によって、Webサイト全体を通じ、Philipsの一貫したブランドをお伝えすることができるとともに、柔軟なコンポーネントを使用することで、Webサイト担当者は、製品ラインやマーケットの各要素をカスタマイズできます。またAdobe Marketing Cloudの他ソリューションと連携させることで、効率化を図りつつ、同じ目標に向けて協力することで企業やIT部門が実現可能なメリットを示すことができます」

デジタルマーケティングにベストな組み合わせで、強力なパワーを発揮

Adobe Experience Managerの最新版では、Webアナリティクス分野でリーダーと認められたAdobe Analyticsの充実したデータのインサイトを、ソリューション内から直接利用できます。例えばMcGladrey社は、この組み合わせを駆使することで、業界最高のデータやインサイトを活用しつつ、使い勝手に優れたコンテンツ提供を実現しています。
またクロスチャネルキャンペーン管理(CCCM)のAdobe Campaign、テストとターゲティングを提供するAdobe Targetと連携してAdobe Experience Managerを使用した場合も、同様のメリットが得られます。

こうした成功によってアドビは、マーケターと開発者へ業界で最も充実した機能セットを提供し、顧客企業とパートナーが使いやすいツールで、いち早く優れたデジタルエクスペリエンスを実現できるよう、イノベーションを起こし続けています。

デジタルエクスペリエンスの原動力に

デジタルチャネルの多様化によって煩雑になっていくばかりの状況を解消するという、私たちの使命を考えると、Adobe Experience Managerはもはや、「業界をリードするWebコンテンツ管理システム」という枠だけには収まりません。デジタルの変革に真剣に取り組んでいる企業であれば、Webコンテンツ管理は、重要な機能ではありますが、それだけでは不十分であることはご承知の通りでしょう。
一例を挙げると、今日のあらゆるデジタル戦略の欠かせない要素として、企業ブランドが必要としているものに、モバイルアプリがあります。
そこでモバイルアプリに対しては、Adobe Experience Manager Appsが用意されています。これまで馴染んだアドビソリューションを使用しながら、モバイルアプリの構築とパーソナライズを行うことができるのです。ガートナー社の「Magic Quadrant for Mobile Application Development Platforms(モバイルアプリ開発プラットフォーム分野のマジッククアドラント)」レポートの最新版では、Adobe Experience Manager Appsも自身が「リーダー」の評価を得ています。

アドビは、共有コンテンツ、データ、統合ユーザーエクスペリエンスを提供することで、マーケターの仕事を効率化します。現代の消費者が利用しているあらゆるデバイスに適した形で、コンテクストに応じたエクスペリエンスを提供し、企業ブランドの確立を支援します。

温故知新

下記の内容は、2年前にガートナー社が発行した「マジッククアドラント」でのアドビの「リーダー」評価に際し、当時の私が執筆した記事ですが、今でも真実だと考えています。

これまでの旅路で私たちと協力してくださった企業のみなさま全員に対し、そのご支援に感謝申し上げます。私たちは引き続き、デジタルビジネスの構築を通じ、企業の現実世界でのプレゼンスを盤石なものとする、最高のソリューションの提供に尽力していきます。企業の成功は、私たちの成功です。

自社のデジタルビジネス戦略を検証中の企業にとっては、アドビこそが貴社のビジネスに最高の価値をもたらすことができる企業だと確信しています。そして、そのことを実証する機会をいただければ幸いです。

関連性が高く、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供し、長期的な顧客関係を構築するために、すべてのデジタルマーケターにとって柱となるのが、Webコンテンツ管理だと私たちは考えます。つまるところ、一人のデジタルマーケターとして、私自身、これをデジタルマーケティングの定義にしたいと考えています。デジタルマーケティングで必要なのは、人々から信頼されるブランドとカスタマーエクスペリエンスを構築し、核となる商品/サービスの価値を強化/差別化することです。

マーケティングには、あらゆる広告や需要を喚起する取り組みも及ばない、永続的な価値の構築をサポートする力が存在するとも私は考えています。

マーケター、クリエイターを問わず、私たちと一緒にこの旅路にご参加いただいているアドビコミュニティのみなさま全員に、心から感謝申し上げます。旅はこれからも続きますが、まずは、こちらで無償提供(訳注:英語のみ)しているガートナー社のレポートをお読みいただき、詳細をご読みいただければ幸いです。

また、「Adobe Summit 2014」のブレイクアウトセッションの録画もご覧ください。ここでは、大手ブランド、パートナーコミュニティ、アドビの専門家が、Adobe Experience ManagerをはじめとするAdobe Marketing Cloudを使用し、ビジネスを変革する方法についてご説明しています。

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Loni Stark

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