デジタルエクスペリエンスのためのWebコンテンツ管理分野に関するForrester Waveレポート最新版でも、アドビは「リーダー」

WCM市場の最新トレンド

テクノロジー史に詳しい方なら、Web誕生の起源は今から約25年前ほど前、1989年頃にさかのぼるということをご存知でしょう。また、Webが一般消費者へ広まるきっかけといえば、今から約20年前、1995年にリリースされたWindows 95が思い当たります。
四半世紀を経て、Webは至るところに広がりました。言うまでもなく、あらゆる人々にとって身近で欠かせない、便利で、インタラクティブな存在となりました。そのWebというエクスペリエンスを実現するのが、誕生当初から続くブラウザーとサーバーの関係であり、その進化系と言えます。例えばネット対応STBやWeb TV、ゲーム機、ある種のデジタルサイネージや店頭端末、あるいは、ブラウザー内蔵型のハイブリッドモバイルアプリなどです。ウェアラブルデバイスの時代が来れば、また様相も変わることでしょう。

「オウンドメディア」ともよばれる企業のコーポレートサイト、ブランドサイト、キャンペーンサイトなどは、こうしたWebテクノロジーを実現するサーバー側の仕組みによって支えられています。いわゆるWebコンテンツ管理(WCM)システム、あるいはコンテンツ管理システム(CMS)という訳です。
WCM/CMSという古くて新しいテクノロジーのトレンドについては、何度かこのブログでも取り上げてきいましたが、このWCM市場分野について、米国調査会社のForrester Research社(フォレスターリサーチ)が、新しい市場分析レポートを発行しました。
四半世紀を経てもなお広がり、そして変革しているWCM市場のトレンドと、アドビの関係について、product&industry marketingのdirectorを務めるLoni Starkによるブログ記事の翻訳でご紹介します。

※ご案内: Forrester社は当初、当レポートを英語版のみで発表していますが、同社より日本語版がリリースされました。こちらからご覧ください。

※以下はAdobe Positioned as a Leader in New Forrester Wave™: Web Content Management for Digital Experiencesの翻訳です。

変貌していく、デジタルエクスペリエンスの世界観

私たちがデジタルエクスペリエンスというものに取り組み始めた頃は、その対象はWebサイトだけで、規模も、毎月の訪問者数を示す簡単な棒グラフで表現できる程度でした。それが今では、あらゆるデジタルタッチポイントと膨大なデータの海、つまり適切なアルゴリズムがなければ正体を知覚できないほどの情報によって成り立つ、巨大なネットワークへと変貌をとげました。
あらゆるタッチポイントとデータが、人々の喜び、発見、そしてときには物別れの瞬間を表しています。こうした一瞬のできごとは、デスクトップやモバイルデバイスだけでなく、物理的世界でも、デジタル化して知覚できるようになっています。

人々はデジタルを通じて相互に繋がるようになりました。そこで企業も、顧客と有意義な関係を構築し維持できる仕組みが求められます。そのためには、例えばモバイルデバイスの普及や、IoTの進展で訪れるだろう新たな複雑さを克服でき、顧客にとって最適なデジタルエクスペリエンスを提供できるテクノロジーが欠かせません。
Adobe Marketing Cloudに含まれるソリューションのひとつであるAdobe Experience Managerにおいて、アドビの目指すミッションは、カスタマージャーニー全体にわたってこうした期待に応え続けることです。

今回発表された「Forrester Wave: Webコンテンツ管理システム(2015年第四半期)」でアドビが「リーダー」に選ばれたことで、今日の企業が求めている、最高のデジタルエクスペリエンス管理ソリューションをアドビは提供できると、認められたのです。アドビは10年以上前から、企業やパートナー各社が常に競合相手を先んじ、それぞれの業界で「リーダー」でいられるように、イノベーションを起こし続けています。

Forrester社のレポートでは、「現行の製品」「戦略」「市場におけるプレゼンス」の領域についてアドビを最高ランクに評価しており、「アドビは、企業のマーケティングニーズに応えることのできる、最高のポートフォリオを確立しました」と述べています。これは、アドビソリューションの採用企業やパートナー各社との長年にわたる協業の成果です。そのためアドビは、Webサイトのリニューアルから総合的なデジタルエクスペリエンスの変革に至るまで、最高の価値とROIを提供できるようになったのです。

Webコンテンツ管理はデジタルエクスペリエンスの中核

この最新レポートにおいて、私が何より素晴らしいと思うのは、執筆者のTed Schadler、Stephen PowersおよびSteven Keslerの各氏が、 共通認識が業界内で高まっていること、つまり、今やWebコンテンツ管理ソフトウェアは、デジタルエクスペリエンスにおけるコンテンツ提供の中核である、と明言したことです。

この発言は、私たちがAdobe Experience Managerを通じて見てきたトレンドそのものだと言えます。
Air Canada、Audi、Conde Nast International、Hyatt、Lenovo、National Australia Bank、パナソニック、Philips、Verizon、Wyndham Hotel Groupなどのブランドは、カスタマージャーニーのあらゆる時点のエンゲージメントにデジタルを活用すべく変革を起こし、そのためのプラットフォームとしてアドビを採用したのです。そこには、ブランドサイトやランディングページから、ポータル、コミュニティ、モバイルアプリに至るまで、あらゆるデジタルエクスペリエンスが含まれています。

そしてForrester社のレポートは、モバイルWebとモバイルアプリ、アナリティクス、クラウド戦略を含む、デジタルエクスペリエンス実現に必要となる中核的役割についても評価しています。この考え方にも完全に同感です。

その役割の1つをご説明します。
アドビは2014年に、Adobe Experience Manager Appsを投入しました。これによってアドビは、モバイルアプリとしては業界で初めて、没入型のデジタルマガジンから、担当者支援アプリ、顧客向けアプリまで、マーケティング担当者と開発者が協働しながら開発、管理できるソリューションを提供しました。
この分野では既に導入企業での取り組みが複数進行しており、3月のAdobe Summitでご紹介できることを楽しみにしています。

デジタルエクスペリエンス管理ビジネスにおいて、2014年に私たちが築いてきた市場動向を振り返るとひとつ実感することがあります。それは、少数の取り組みから出発した道のりが、多数のメンバーを抱える強力なコミュニティに成長した、ということです。
私たちはクリエイターであり、ストーリーテラーであり、コーチであり、問題解決者です。また私たちは、デジタルエクスペリエンスが浸透し、一人ひとりにとっての一瞬がより有意義なものとなるような世界を作る、アーキテクトなのです。そしてこのジャーニーに、みなさんと共に参加できることを誇りに思います。

WCM業界のトレンドを理解するために、ぜひForrester社のレポートをご覧ください。こちらからダウンロードいただけます。そして、Adobe Summitでみなさんにお目にかかることを楽しみにしています。例年同様、刺激的な議論、新しいイノベーション、あふれる情熱、そしてもちろん大興奮のお楽しみも見つかるはずです。

参考情報: