4K XAVCスマートレンダリングでの出力について
Adobe Premiere Pro CC (8.2)、およびAdobe Media Encoder CC (8.2)では、4K XAVCでのスマートレンダリングを利用したエクスポート時に確認されていた不具合(長時間のシーケンスからのエクスポート時に、意図しないフレームの混入が生じる可能性)への対策が施されています。
Channel 4Kへの番組搬入基準では、Premiere Pro CC (8.0)と指定されていますが、3月の改訂で8.2も新たに対応予定と、3月5日に開催された「第2回4K・8Kコンテンツ制作者ミーティング」で案内がありました。
◆Impress AV Watch ニュース記事
また、改訂前でも個別に調整可能とのことです。
【留意点】Adobe Premiere Pro CC、Adobe Media Encoder CC、ともに8.2へアップデートしてください。
Adobe Premiere Pro CCだけをアップデートした場合、Adobe Media Encoder CCがそれよりも前のバージョンとなり、上記の不具合が発生する可能性があります。
なお、Adobe Premiere Pro CCおよびAdobe Media Encoder CC、それぞれ8.2のアップデートでは、MXF OP1a形式でのエクスポートに、XAVC機器での4K(UHD1) 59.94p再生に対応するプリセット:
が追加されました。これは、Channel 4K番組搬入基準対応のフォーマットにも対応するものです。このプリセットでは、スマートレンダリングも有効となっています。
■スマートレンダリングとは
通常、映像ファイルをエクスポートする場合は、元の映像ファイルをいったん非圧縮映像へ展開し、あらためて圧縮の処理が行われます。たとえば、スマートレンダリングが利用できない場合は、2時間のXAVC形式ファイルのうちテロップの文字を5秒間分修正するだけでも、2時間分の再圧縮が必要となります。
スマートレンダリングでは、元の映像ファイルと同一のフォーマットへエクスポートする場合、変更が加えられていない箇所は可能な限り再圧縮を行わずそのまま再利用することにより、エクスポートにかかる時間を大幅に短縮することができます。