モバイル、電子サイン、クラウドの観点から、文書業務のあり方を見直す #AcrobatDC

※以下の文章は米国時間 2015年3月16日に米国で公開されたブログ「It’s broken, so let’s fix it.」の抄訳版です。

率直に言って、これまでの文書の扱い方には問題があります。今や、携帯電話でESPN(スポーツ専門チャンネル)を何時間も見たり、タブレットで「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のすべてのエピソードを視聴したりすることができる時代です。それにもかかわらず、病院に15分早く行って用紙に住所を記入しなくてはいけないのは、非常に苦痛です。

私たちが文書を扱う方法は、なぜこうも遅く、断片的で、面倒なのでしょう。これは、私たちが私生活で直面している問題であるだけでなく、ビジネスにおける現実的な問題でもあるのです。

直近のIDC調査によると、電子化されていない文書のプロセスはいたるところで見受けられ、業績や生産性の足かせになっています。文書業務の8割以上がいまだに電子化されておらず、特に署名が必要な文書では、紙でやり取りされることが多い状態です。実際、米国に拠点を置く企業の80%超が、今でも書面での署名を使用しています。

世界には今や人口を上回る数のモバイルデバイスが存在しており、その利用時間は増える一方です。アドビが先ごろ発表した調査において、3年前と比較して、スマートフォンを仕事で使うことが増えたと答えた人は62%、タブレットでは46%でしたが、デスクトップを使うことが増えたと答えた人は52%でした。来年には、新しいテクノロジーによって働き方が変わると考えている人は87%に上ります。

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モバイルデバイスの急速な普及を受け、企業は業務プロセス、ひいては文書を使用する業務のあり方を考え直す必要に迫られています。私たちが求めているのは、携帯電話、タブレット、デスクトップといったあらゆるデバイス間での連続性のある体験であって、好きな場所で好きな方法で仕事ができることなのです。

アドビが発表したAdobe Document Cloudは、文書との関わり方を変革させる上で役立つ、非常に有益なプラットフォームです。

Adobe Document Cloudの中核を成すのは、PDF向けの包括的なソリューションであるAdobe Acrobat DCで、Acrobat Readerと共に世界中の10億台を超える携帯電話、タブレット、デスクトップで使用されています。Acrobatのあらゆる知識を生かし、より自然で直感的かつシンプルな操作を目指し、ユーザーエクスペリエンスを一新しました。モバイル向けにタッチ対応になったほか、Adobe Photoshopの優れた機能(Photoshopマジック)により、紙の文書を編集可能な高品質PDFに自動変換できるようになりました。また、個人プロファイルの情報を自動で設定する機能や、署名を得るために電子送信する機能などを備えています。

さらに、自宅、職場、あるいは移動中でも、簡単に文書を扱えるようにしました。あるデバイスで始めた作業の続きを別のデバイスで行うことができます。

Adobe Document Cloudでは、誰でもe-sign機能を利用できるようになりました。E-signサービスは、Acrobatのすべてのサブスクリプションに組み込まれるようになり、Adobe Document CloudやAdobe Creative Cloudにも含まれています。

また、文書の表示方法に関して、より多くの機能やコントロールを利用できるようになります。さらに、Microsoft Office 365、主要CRMシステム、ストレージプロバイダに至るまで、現在使用しているツールやシステムとのシームレスな統合が簡単になりました。

大規模市場に影響を与えたり、まったく新しいものを作り上げたりすることは、アドビのDNAによるものであり、デジタル革命の推進におけるアドビのリーダーシップについては周知の事実です。同様に、Adobe Creative Cloudでクリエイティビティを、Adobe Marketing Cloudでマーケティングを抜本的に変革してきましたが、今回文書を扱う方法をAdobe Document Cloudで根本から変えました。文書はデジタル革命の最後の砦であり、アドビがそれを変えようとしています。

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アドビ ドキュメント サービス担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー
Kevin M. Lynch