ビジネスにイノベーションを起こすAdobe Analyticsの新機能「分析ワークスペース」

by 前田 龍

Posted on 04-13-2015

イノベーションはいつでも、それまでの常識や既存のフレームワークを取り払い、過去にない新たな価値を生むところから始ります。初めはその価値は小さなもので、気にとめるようなものでは無いかもしれません。しかし、その価値を理解し利用する者が増え育てることで、既存のフレームワークを凌駕するほどの威力を発揮するものへと成長します。

想像をしてみて下さい。社内の誰もがアクセスし、顧客の自社Webサイト/モバイルサイト/アプリでの行動、オンライン/オフラインを含めた購買履歴、外部のメディアやソーシャルメディアでの活動を、まとめて簡単に素早く分析し、仮説をたて活動に移せるような環境を。Adobeは、先月行われたAdobe Summit 2015のSneaksセッションで紹介した、Adobe Analyticsの新機能「分析ワークスペース」(現在はβ版)でこれを実現します。

顧客環境のデジタル化が進むにつれて、組織の中でアナリティクスや分析の業務は一部の限られた専門家だけのものではなく、ビジネスに関わる誰もが活用するものへと進化しています。そのような環境の中でAdobeは「分析ワークスペース」を通して、専門知識を持たない利用者でも簡単にそれでいて十分に、分析を行うことができるための機能を発表して行きます。その第1弾として発表したのが本ブログ投稿で紹介をする「フリーフォーム分析」機能です。本機能の全容と今後の展望について、Adobe AnalyticsのシニアプロダクトマネージャーBen Gainsのブログの翻訳を通してご覧ください。

※以下はUS Digital Marketing Blog「Faster Insights with the Analysis Workspace」の翻訳です。

分析ワークスペースでインサイトを簡単に

まず始めに、あなた自身このような経験をしたことはありませんか?もしくは同僚のマーケターがこんな経験をしたと言う話を聞いたことはありませんか? ー マーケティング施策の仮説構築のために顧客のセグメントを分析しインサイトの抽出をしようとしていたところ、アナリティクスツールのセグメント、比較分析、詳細分析などの機能の使用可能数が上限に達してしまった。そこまでの分析からデータで何かが分かりそうだけれども、ツールの限界でそれ以上の分析を進められない。生データをエクセルに移して分析をしてもどうも良い結果が得られない。方法を変えて社内のエンタープライズデータウェアハウスやビッグデータを管理するデータベースにクエリーをかけて分析しようとしたが、結果が出るのに数時間はかかると言う。最終的に諦めてとりあえずコーヒーを飲むことにした。 ー これでは業務が滞ってしまい、長い時間をかけて得られたのは一杯のコーヒーだけです。

アドビが世界中の先進的なマーケティングに取組む企業から様々な話を聞く中で、アナリティクスに関して2つの傾向がはっきりと見えてきました。一つ目はデータがより複雑になってきていると言うこと。これは企業が自社の顧客、マーケティング活動、チャネル、メディアをさらに深く理解するために、多様なデータ組み合わせて分析していることが理由にあります。二つ目はマーケターと分析担当者が、今までにないほどに早急にデータからインサイトを抽出することを要求されている環境にあると言うこと。この二つの傾向は、相反する二つのことを意味しています。分析するデータの量が増え効果的であればあるほど、分析結果を得るためにかかる時間は長くなり、データのアクセスと管理も複雑になるものです。

この「マーケターにとってのジレンマ」を、Adobe Analyticsの分析ワークスペースが解決します。分析ワークスペースの機能の第一弾として、先月実施されたAdobe Summit 2015のSneaksセッションでフリーフォーム分析ツールを紹介させていただきました。今の時代のマーケターと分析担当者に、増え続ける顧客とマーケティングデータの中からインサイトを素早く抽出できるようにするには、何が必要でしょう?Webユーザーインターフェース(UI)で可能な分析の柔軟性を上げ、分析担当者がデータの取りまとめをし易くする、分析に関する深い知識を多く持たないマーケターにも利用し易くする。Adobe Analyticsのフリーフォーム分析ツールはこれに応えます。

分析ワークスペースの全貌

現在分析ワークスペースは、Adobe AnalyticsとAdobe Analytics Premiumの管理者権限を持つ利用者に、β版として提供をしています。

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βプログラムを通じて利用者の意見を収集し、機能追加と改善のための開発を経てAdobe Analyticsの機能の一つとして正式に追加される予定です。管理者権限を持たない利用者にも、幾つかの機能追加を行った後に提供予定です。

分析ワークスペースのフリーフォーム分析ツールでは、Adobe Analyticsで収集するデータにディメンション、指標、セグメントを掛け合わせる深堀分析と、一つのデータを異なる条件で分析し比較する比較分析を、掛け合わせるディメンション、指標、セグメントの数と分析する期間に制限無く実装することができ、分析結果を業務遂行する上での思考に耐えうるスピード返します。その速さは、分析条件を設定すると同時に結果が返ってくるのにも近い速さです。ではフリーフォーム分析ツールではどのようにこれを提供するか、具体的に見ていきましょう。

ポイント一つ目に上げられるのが柔軟性です。過去にWebUIを通してデータの分析をするツールで、これほど自由自在にデータを操作することができる物はありませんでした。このツールが提供する価値は「データから発見を得る」ことにあり、利用者が継続的な分析から新しい発見が得られるように、全てが設計されています。セグメントをディメンションに設定したり、ディメンションを期間別に細かく見たり、様々なセグメントを数の制限無しに設定し分析したり、その可能性は計り知れません。このプロジェクトが発足された当初に構想されていた、アナリストやマーケターのために使い易く有用なツールのビジョンは、当時のWebが提供する機能で実現できる物か分からないほどの物でした。けれども新しいJavaScriptのフレームワークの出現により、それまでPCにインストールするプログラムでしかできなかったような高度な機能を、Web UIでも実現できるようになったのです。フリーフォーム分析ツールはWeb UIを通して、この利便性をあらゆるデバイスに届けます。iPadでも快適に使用できます。もう、Web UIを通して作業をすることで機能制限を受けることなく、いつでも、どこでも分析に勤しむことができるのです。

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βプログラムを通じて利用者の意見を収集し、機能追加と改善のための開発を経てAdobe Analyticsの機能の一つとして正式に追加される予定です。管理者権限を持たない利用者にも、幾つかの機能追加を行った後に提供予定です。

分析ワークスペースのフリーフォーム分析ツールでは、Adobe Analyticsで収集するデータにディメンション、指標、セグメントを掛け合わせる深堀分析と、一つのデータを異なる条件で分析し比較する比較分析を、掛け合わせるディメンション、指標、セグメントの数と分析する期間に制限無く実装することができ、分析結果を業務遂行する上での思考に耐えうるスピード返します。その速さは、分析条件を設定すると同時に結果が返ってくるのにも近い速さです。ではフリーフォーム分析ツールではどのようにこれを提供するか、具体的に見ていきましょう。

ポイント一つ目に上げられるのが柔軟性です。過去にWebUIを通してデータの分析をするツールで、これほど自由自在にデータを操作することができる物はありませんでした。このツールが提供する価値は「データから発見を得る」ことにあり、利用者が継続的な分析から新しい発見が得られるように、全てが設計されています。セグメントをディメンションに設定したり、ディメンションを期間別に細かく見たり、様々なセグメントを数の制限無しに設定し分析したり、その可能性は計り知れません。このプロジェクトが発足された当初に構想されていた、アナリストやマーケターのために使い易く有用なツールのビジョンは、当時のWebが提供する機能で実現できる物か分からないほどの物でした。けれども新しいJavaScriptのフレームワークの出現により、それまでPCにインストールするプログラムでしかできなかったような高度な機能を、Web UIでも実現できるようになったのです。フリーフォーム分析ツールはWeb UIを通して、この利便性をあらゆるデバイスに届けます。iPadでも快適に使用できます。もう、Web UIを通して作業をすることで機能制限を受けることなく、いつでも、どこでも分析に勤しむことができるのです。

今後の展開

利用者の皆様には、ぜひとも分析ワークスペースを使用いただき、フォーラムを通して意見をお送りいただくことを強く願います。分析ワークスペースの開発には利用者の皆様から頂いた有用で貴重な意見をできるだけ多く取入れて行く予定です。では、フリーフォーム分析に続く次の展開について話しましょう。

フリーフォーム分析は、分析ワークスペースに組み込まれる予定になっている数多くのツールの一つにすぎません。弊社の製品のPhotoshopを利用したことがある方ならイメージが沸くかもしれませんが、Photoshopには「ツール」と言う画像を編集するための様々なツールを収めたメニューがあります。ツールから「ぼかし」や「ブラシ」などを選択し利用することで画像を自在に編集することができます。私たちの想いは、分析ワークスペースに貢献度分析、クラスター分析、その他の多様な分析のための機能を収め、まるでフォトエディターがPhotoshopを通して画像編集をするように、分析担当者とマーケターが自在に高度な分析作業を実装することができる環境を提供するところに有ります。

昨今、多くの組織でアナリティクスとデータの活用が急激に広がってきています。しかしながらその活用は、まだまだ十分といえる物ではありません。分析担当者は組織の誰もが自身でアナリティクスを活用し、有用なインサイトを抽出できるような環境を整える必要があります。一方で分析を主業務として持たない担当者は、どのよう切り口でデータを分析すれば良いか分からず苦労を強いられるのが現状です。分析ワークスペースでは近日、キュレーション機能とガイド機能を実装する予定です。これら機能によって分析担当者は、分析ワークスペースに設けられたガイドを利用して他の分析を主業務として持たない担当者をサポートすることが可能になります。

キュレーション機能では、役割別に分けたプロジェクトの運用が可能となり、利用者に関係の無いディメンション、指標、セグメントを提供することによる混乱を防ぐことができます。ガイド機能ではより簡単に比較やコンテクストを理解するための機能、データを視覚的に理解し易くするための機能を提供する予定です。両機能の初期段階のものは、プロジェクトの保存、管理、共有と言う形で既に分析ワークスペースから使用することができ、分析ワークスペースからプロジェクトの共有ができる状態にあります。

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下記は、新しいProject Managerの画面です。プロジェクトのコピー、タグ付け、削除、フィルター、共有を同時に複数行うことができます。

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現在プロジェクトの共有は管理者権限を持つ物同士の間での共有に限られていますが、今後一般利用者に拡張をする予定です。また、今後数ヶ月の間はβ期間を継続し更なる機能追加を改善をして行きます。

利用者の皆様の意見は機能をより良くするために大変貴重なものです。Adobe Analyticsの管理者権限をお持ちの方は、是非ご意見をお寄せ下さい。Adobe Analyticsにとってβプログラムと言う手法は新たな試みで、上げられた問題、バグ、質問、機能リクエストなどの意見は、通常のサポートフローとは違った形で受け付けられます。βプログラムを通して上げられた意見は、専用のコミュニティサイトに集約され、コミュニティー管理チーム、プロダクトマネージメントチーム、開発チームの担当者が直接受付し対応します。コミュニティサイトへは、分析ワークスペースの「Beta Feedback」ボタンからアクセスすることができます。また、初めて分析ワークスペースを訪れた利用者には「使い方ガイド」が表示され、本投稿で説明をした機能の使い方を分かりやすく解説されます。

Adobe Analyticsは、今まさに新たな次元に進もうとしています。今年のAdobe Summitでも沢山のお客様に会い、分析ワークスペースのキュレーション機能とガイド機能について話しをしたところ「今すぐ欲しい」「これからデータは、Adobe Analyticsに集約したい」などと好評を頂きました。ソリューションの責任者としてはとても嬉しいと同時に、気が引き締まる想いでした。皆様にデータを活用することによって得られるビジネスの力と、それを実現するための柔軟性届けるべく引き続き開発をしてきたいと思います。

新次元のAdobe Analyticsへ、ようこそ!

前田 龍 アドビ システムズ株式会社 マーケティング本部 プロダクト マーケティング マネージャー

アジア最大級の観光産業国の政府観光局、大手インターネット セキュリティ ソフト メーカーでデジタル マーケティング担当、プロダクト マーケティング マネージャを経て、2013年よりアドビ システムズに入社。同社では、Adobe Marketing Cloud製品のプロダクト マーケティングを担当。

Topics: デジタルトランスフォーメーション, Adobe Summit, 戦略/組織/プロセス

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