Photoshop CCの「Web用に保存」機能の話

みなさん、こんにちは。アドビの栃谷です。今回はPhotoshopユーザーであれば使用頻度が高い、「Web用に保存」機能の変更に伴うご案内です。

SaveforWeb
https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2015/06/SaveforWeb.png

Web用に保存(従来)メニュー位置

1999年に販売したPhotoshop 5.5に「Web用に保存」が搭載されましたが、これはImageReady(現在は販売終了)から移植された機能です。高画素の写真をWeb掲載するために最適化したり、アニメーションGIFを作成したり。ただ、新しい機能を開発するにあたって、このコードは古いものとなってしまいました。

SaveForWeb_Windows
https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2015/06/SaveForWeb_Windows.png

「Web用に保存」ダイアログウィンドウ

そこでアドビは新しくAdobe Generator (生成)、Photoshopから画像を書き出すために、より現代的で効率的な作業を考えた機能を搭載し、さらに約2年の歳月をかけて、「書き出し形式」や「Device Preview」の機能を開発しました。

SaveAs
https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2015/06/SaveAs.png

「書き出し形式」ダイアログウィンドウ

「書き出し形式」ではPNG、JPEG、PNG-8、GIF、SVGのファイル形式に対応しています。ファイルメニューから、書き出し/環境設定を書き出し、を選択すれば、好みのファイル形式と保存場所の設定ができます。この設定が、「クイック書き出し」の設定に反映されます。今まで「Web用に保存」を開いて、逐次ウィンドウを開いて、保存ボタンを押す。。。というような作業は必要なくなりました。特に大きなポイントは、JPEG圧縮技術自体も向上し、JPEGの最高画質を選択した時、従来の「Web用に保存」と比較して、最終画像が半分のファイルサイズになる場合もあります。(これは写真によって結果が異なることは事前に了承ください)

実際の詳細説明、作業方法はこちらでご確認ください。 (8:40あたりから解説がはじまります)

従来から「Web用に保存」を利用している方は、この機能がファイルメニューから移動されたこと、そして「Web用に保存(従来)」と、名称が変わっていることをご注意ください。特に以前のバージョンでアクションを作成して活用していた方は、今回のPhotoshop CC (2015)で再設定が必要になるかと思います。その際にはぜひ「書き出し形式」に設定しなおすことをお勧めします。

ということで、Photoshop CCの「Web用に保存」機能の話でした。