イベントレポート: Creative Cloudを活用したWeb制作入門セミナー 2015 Summer [東京会場]
アドビ協賛ホールボーンデジタル社主催「Creative Cloudを活用したWeb制作入門セミナー 2015 Summer [東京/大阪/札幌]」の第一弾が2015年7月8日(水)淡路町のワテラスコモンで開催されました。
サイバーガーデン社の益子氏、ザ・マーズナレッジ社のイシジマ氏、アドビの轟氏3名から、クリエイターとしての心構え、Illustratorの使いこなし術、2015年6月公開Creative Cloud新バージョンの注目機能と、Web制作者に向けた幅広い話題が紹介され、会場を埋めた参加者の満足度も高いセミナーとなったようです。
各セッションの詳細な内容は最後の札幌会場の終了後に改めてお伝えする予定ですが、この記事では簡単に当日の様子をお伝えします。
セッション1: クリエイティブワークとWebマーケティングとの関係
益子氏のセッションは、「Webデザイナーは情報の医者」という提案から始まり、今はマーケットインの時代であるとして、Webマーケティングの観点から、Webサイトに求められている価値と、それを生み出す役割としてのクリエイターに期待すること、クリエイターが考えるべきことについて、例を交えながらのお話でした。
普段はあまりマーケティングに関わることのない参加者が大半だったようですが、「参考になった」「マーケティングに興味を持った」という感想が多く聞かれました。
当日の資料は、今月末以降に公開される予定です。参加した方もこれから参加される方も楽しみにお待ちください。
セッション2: クオリティはフローによって作られる/Illustrator快適Web制作術
イシジマ氏のセッションでは、Illustratorを使ったWebデザインのワークフローを効率化するアイデアとしてチェックポイントリストの活用が提案されました。Webデザインの各局面でチェックすべき項目の具体的な解説があり、それを順にこなしていくと間違いを避けつつ効率よくデザインができるというアプローチです。
更に、レスポンシブデザインに役立つTipsや、Illustrator新機能のライブラリを活用したアセット共有の使い方の案も紹介されました。具体的な例を交えての説明が参加者にはたいへん好評だったようです。
イシジマ氏のセッションの内容については、全会場のセミナー終了後に、当ブログに解説記事を公開予定ですのでお楽しみに。
セッション3: Web制作者にとってうれしいCreative Cloudの素敵なところ
轟氏のセッションは、6月に公開されたCreative Cloudの新しいバージョンからWebデザインに役立つ機能をピックアップ。デモを交えて紹介されました。
キーポイントのひとつはスマートフォン対応。PhotoshopとDreamweaverどちらも、ツールで作成中のカンプやHTMLページをデバイスに接続して確認する機能が付きました。Photoshopは確認環境としてiOSアプリPreview CCを利用します。DreamweaverはQRコード経由でデバイスのブラウザが起動されます。
もうひとつのポイントは作業効率の向上です。Photoshopにはアートボードが追加され、カンバスに複数の画面サイズ向けのデザインを並べることができるようになりました。Dreamweaverでは、Bootstrapへの対応や、レスポンシブデザインの開発を支援するライブビューの機能追加が大きく進化した点です。また、Extractを利用すると、PSDのカンプからデザインスペックや画像などをPhotoshopを使わずに取り出すことができます。デザインからコードへのワークフローが大幅に効率化する画期的な機能として紹介されました。
これらのデモは実際に見ると、何がどう便利になったのかがより分かりやすいと思います。大阪や札幌の会場に参加できる方はぜひ足を運んでみてください。
日程と会場はセミナーの告知ページをご覧ください。