After Effects CC 2015 (13.5.1)アップデート提供開始
※この記事は、英語版After Effectsブログ記事の抄訳です。
After Effects CC 2015 (13.5.1)でのバグフィックス
主なバグおよび操作上の問題
- レイヤーのパラメーター変更やテキストレイヤーでの文字入力中に、プレビュー停止コマンドが反応しなかったり、または反応が遅くなったりする問題に対応。ワープスタビライザーVFXや3Dカメラトラッカーがプロジェクトに含まれている場合、フレームのレンダー中にキーボードやマウスの入力に対する反応が悪くなっていました。
- いくつかのオーディオ関連問題への対応
- プレビュー中に即座にオーディオ再生開始
- オーディオプレビュー停止ともに、現在時間インジケーター(CTI)が以前の位置に移動(以前のバージョンと同じ挙動に変更)
- プレビュー中にオーディオマーカーを追加([*]キーやテンキー)した際に、再生フレームレート低下(オーディオ再生のコマ落ちなどが発生)の問題を改善
- ゆっくりとしたオーディオスクラブで、CTI付近でループが始まる前に遅延
- オーディオスクラブ再生後、CTIおよびプレビュー時間インジケーター(PTI)が非表示となっていた問題を改善
- スレッド処理アーキテクチャの更新に伴うオートトレース機能の問題を改善
- 3DレイヤーでのZ軸ハンドルの挙動を改善
- フッテージに対するCamera Raw設定時に発生していたPhotoshop File Formatエラーの問題を改善
- ソニーカメラからMXFファイル再インポートを改善
- サードパーティ製オーディオプラグイン(Trapcode Sound Keys, BorisFX Beat Reactorなど)利用時の問題を改善
- RE: Vision Effectsなど特定のエフェクトを複数コピーする際に発生していたエラー(I_MIX_GUID_DEPENDENCIES)の改善
その他のバグ
- レイヤー制御(エクスプレッション制御)を他のレイヤーにコピーした際にAfter Effectsがクラッシュする問題
- ホストレイヤーを参照しているレイヤーパラメーターを含むエフェクトをコピー&ペースとした場合の挙動を改善
- コピースタンプツールの利用時に、ソースレイヤーとターゲットレイヤーのサイズが異なる場合の挙動を改善
- 画像シーケンスをレンダーする際、保存先フォルダー内にプロジェクトで利用されている画像シーケンスがすでに含まれている場合に生じていた問題を改善
- エクスプレッションのみで構成されたアニメーションプリセットを適用する際に生じていたエラーを改善
- 一時停止されていた(WILL_CONTINUE)アイテムのレンダーキューを停止した際のステータス挙動を改善
- マウスカーソルをコンポジション、レイヤー、フッテージのパネル上に移動した際に、プレビュー再生のフレームレートが低下する問題を改善
- 電波エフェクト時の未初期化メモリー読み出しエラーが発生する問題を改善
- レイヤーのスケールが0%に設定され、エフェクトのカスタムUIが表示されている際にAfter Effectsがクラッシュする問題を改善
- エクスプレッションのエラー処理中にAfter Effectsがクラッシュする問題を改善
- エクスプレッションとタイムリマップを同時利用する際にAfter Effectsがクラッシュする、またはメモリーエラーが発生する問題を配膳
- 英語版以外の全ての言語版でオーディオプレビューに対応
- ワークスタビライザーVFXまたは3Dカメラトラッカーを含むコンポジションが、Premiere ProにDynamic Linkで読み込まれている際にエラー(FLT_GeneralEffectCallPlus)が発生する問題を改善
「プレビューがリアルタイムでない場合はオーディオをミュート」オプションはオフがデフォルトに
環境設定→プレビューの「プレビューがリアルタイムでない場合はオーディオをミュート」オプションはオフがデフォルトになります。この設定は、プレビュー再生のフレームレートがリアルタイムではない場合、たとえばプレビュー再生開始直後でレンダーおよびキャッシュ生成を行いながら場合に、オーディオがスムーズに再生されないということを避けるために用意されています。しかしながら、After Effects CC 2015では、キャッシュされたフレームを再生する場合であってもプレビューの再生フレームレートが低下するバグがいくつか残っており、開発チームではオーディオ再生しないよりも、完全ではないにしろオーディオが再生された方がよいと判断しました。今後のアップデートでこれらのバグ改善に向けて取り組んでいきます。
Synthetic Aperture Color Finesse 3.0.12プラグイン
After Effects CC 2015 (13.5.1)では、Synthetic Aperture Color Finesseプラグインのアップデートも含まれています。Color Finesse 3.0.12ではMac OS X環境でプリセットが正しく読み込まれていなかった問題を改善しています(2015リリースのフォルダーから読み込まれます)。