Adobe MAX 2015写真レポート:世界最高峰のクリエイティビティ・カンファレンスの様子はいかに?

2015年10月4日よりアメリカ・ロサンゼルスで開催されたアドビ社のクリエイティビティ・カンファレンス「Adobe MAX 2015」。本記事では、この世界最高峰のクリエイティビティ・カンファレンスの様子を写真でレポートします。

MAX会場の雰囲気

会場はロサンゼルスにあるコンベンションセンター。世界各国から訪れた約7000人もの参加者が入る巨大な会場です。

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ロサンゼルスのコンベンションセンター。

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会場のエントランス。

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エントランスでBGMを流すDJ。

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エントランスに設置されたボード。MAX参加者が自由に落書きをしていく。

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ニューロマジック石川氏とICS 池田氏も会社のロゴを描いた。

1日目の基調講演

初日の基調講演は、カンファレンスセンターに隣接するMicrosoft Theaterで行われました。

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基調講演が開催されたMicrosoft Theater。30分前にはすでに長い行列が。

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基調講演開催直前の様子。講演中は随所で歓声や拍手が起こり、世界のクリエイターの熱気に触れることができた。

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モリサワとのパートナーシップ発表。日本人の間に大きな反響を呼んだ瞬間。

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フジフイルムのミラーレスカメラプレゼント。会場は歓声と拍手に包まれた。

世界の最先端のテクニックに触れられる多彩なセッション

Adobe MAXではさまざまセッションが開かれています。PhotoshopやIllustratorといったツールの基本的な使い方もあれば、エンジニア向けの踏み込んだ内容もあり、多様なクリエイター向けのセッションが数多く開かれていました。

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各セッションに移動する参加者の様子。

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Corey Barker氏によるPhotoshopレタッチ技術のセッション。

目立ったのは登壇者と参加者の頻繁なQ&A。どのセッションでも、終了後には登壇者のところに多くの参加者が質問をしに訪れ活発な議論が行われています。

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Flash Professionalのセッションで登壇したAjay Kumar Shukla氏に質問をする参加者たち。

また、MAX会場で初めて会った参加者同士での議論も行われており、改めてMAX参加者のクリエイティブの意識が高いことを実感できました。

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参加者からFlashについての質問を受けるICS池田氏。

各界で活躍するクリエイターからインスピレーションを受けた2日目の講演

Adobe MAXの発表は技術的なものばかりではありません。2日目の講演では第一線のクリエイターがどのような思考を持って作品制作に取り組んでいるかを知ることのできる基調講演が行われました。

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「ムーラン・ルージュ」、「華麗なるギャツビー」、「ロミオ+ジュリエット 」のバズ・ラーマン監督が登壇。

人生の中でShouldではなくMustを見つけてほしいと講演したArtist, Designer & WriterのElle Luna氏。MAX参加者の人生の中の「Must」が壁に貼りだされています。自分の中のMustを改めて理解することで、クリエイティブのインスピレーションにつながっていくのでしょう。

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MAX参加者たちの「MUST」(Elle Luna氏の講演中に出てきた言葉で、自分にとっての一番大事にしなければならないものを指します)

MAX会場ではElle Luna氏によるサイン会も行われていた

MAX会場ではElle Luna氏によるサイン会も行われていた。

最大の盛り上がりを見せた2日目のスニークピーク

今回一番盛り上がりを見せたのがこの「スニークピーク」です。これは、アドビが現在開発中の実験技術を世界でどこよりも早く紹介する講演です。

スニークピークのオープニング

スニークピークのオープニング。

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スニークピーク開始前の様子。

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フォントを字形を自由自在に調整し新しいフォントを作成する「Project Faces」。

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写真から3Dプリントを作り出す「Photoshop 3D Portraits」。

夜のお祭り「MAX BASH」

二日目の夜は会場に隣接する「L.A.LIVE Plaza」にて「MAX BASH」が開催。これは音楽フェスティバルのような雰囲気の中、参加者同士が交流するMAXのお祭りです。多くのパフォーマーもいて、クリエイティビティにあふれる雰囲気でした。

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参加者たちの様子。

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会場にはあふれるほどの来場者。世界中のクリエイターが集結する最大級のお祭り。

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美味しいドリンクでご機嫌の参加者。

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会場の中央でシャボン玉を操る女性パフォーマー。

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MAXのロゴを彫刻で作っている男性。素材はケーキで、白い部分は全て生クリーム。

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壁一面に貼り付けられたドーナツ。手が届かないほど高く設置されたドーナツは、備え付けの棒を使って取る。

多くの企業が参加しているパビリオン

Adobe MAXでは、講演やセッションだけでなく、パビリオンもAdobe MAXの楽しみの一つです。講演で発表されたアドビ製品の最新技術を体験できたり、各企業の最先端のクリエイティブ技術や製品を体験できたり、多くの人で連日賑わっていました。

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数多くのブースがあり、参加者は列を作って各展示を試していた。

3Dプリントペン「3Doodler」のブース。クリエイターたちが熱心に思い思いの3Dプリントを楽しんでいます。

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3Dプリントペン「3Doodler」のブース。

MAX2日目の10/6朝に発表されたばかりの「Microsoft Surface Book」が、早くもブースで展示されています。

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Microsoft Surface Book。

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写真現像を体験できるブースで、笑顔で写真撮影する参加者たち。

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Photoshopを使った3Dプリント作成を体験。

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印刷機を体験できるブース。

日本人参加者たちの様子

今回のAdobe MAXには、30人ほどの日本人メンバーが参加。MAX中もディナーを共にしたり講演内容についての情報を交換していました。

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Taylor’s Steakhouseでの食事。総勢約20人の大パーティー。

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MAX会場隣の中華料理店での食事の様子。

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アメリカの肉は分厚い。Adobe MAX受講のための体力が十分に補えそう。

最後に

筆 者は今回Adobe MAXに初めて参加いたしました。もちろんスニークピークを始めとする世界最速の技術の話もよかったのですが、一番良かったのは世界のクリエイターの頭の 中に触れることができたことでした。2日目の基調講演で登壇した第一線のクリエイターたちの制作の背景にある思想や動機、そしてセッションに参加する世界 のクリエイターたちの意識の高さを生で感じることができ、同じような喜び、悩み、興味を持った仲間であるということを実感できました。日本でAdobe MAXの最新の技術的な話ばかりに注目しているときにはできない、大変貴重な体験でした。私自身のクリエイティブに対する大きなモチベーションとなりまし た。

ちなみに来年のAdobe MAXは11月1日からサンディエゴで開かれるとのことです。以上、現地よりの報告でした。
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