アドビ、新しいデータマーケットプレイスを発表
※当資料は、2015年11月10日に弊社米国本社から発表されたメディアアラートの抄訳です。****
【2015年11月12日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2015年11月10日):Adobe(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、同社のデータ管理プラットフォーム(DMP)であるAdobe Audience Managerで新たなデータ交換を可能にするAudience Marketplaceを発表しました。Audience Marketplaceは、広告主と媒体社とをつなぐ専用のデータのマーケットプレイスであり、個別契約の手間をかけることなく、セカンドパーティやサードパーティのデータの売買が可能になります。また、データ交換によって、企業は自社にとって価値の高いオーディエンスセグメントを特定し、あらゆるマーケティングチャネルにおいて、ターゲットを絞りパーソナライズされたコンテンツを提供できるようになります。
- 強力なパートナーエコシステム – Audience Marketplaceを利用するお客様は、アドビがデータプライバシーとセキュリティポリシーを審査し、認定した最先端のデータプロバイダーとの統合できるメリットを得ることができます。これらデータパートナーの広範なネットワークにより、価値の高いオーディエンスデータを大量に取得し、正確で効果的なインサイトを得ることができます。また、このエコシステムにより、データの流通に関わる手続きの煩わしさから開放されます。
- 360°のプロファイル – Audience Marketplaceにより、広告主と媒体社は、拡張性があり、かつてないほど正確に、きめ細かく価値の高いオーディエンスセグメントを確立できるようになります。また、自社が所有するファーストパーティデータと、他のソースから購入・集計した統計情報などのサードパーティデータを、セカンドパーティデータ(共有可能な他社のファーストパーティデータ)と統合することができます。例えば、航空会社やホテルなど類似のオーディエンスを持つ企業は、双方のオーディエンスが旅行に関連する消費者プロファイルを保有していることから、データ交換が可能です。
- 柔軟性と透明性 – オーディエンスデータの販売と購入において、セルサイド(販売者)は柔軟性を期待し、バイサイド(購入者)は透明性を望みます。Audience Marketplaceは、柔軟な価格オプションと、よりシームレスで透明性の高いデータ共有を実現するインフラを提供します。また、データ交換は、オーディエンスセグメントの行動に関するインサイトをリアルタイムで提供し、マーケティングROIの最大化を図ります。
コメント
アドビのデータマネジメント部門ゼネラルマネージャーであるアミット アフジャ(Amit Ahuja)は、次のように述べています。「Audience Marketplaceは、マーケットチャネル全体においてマーケターによるオーディエンスの管理、活性化、収益化の方法を再定義します。当社は、他社とは異なり、データ交換自体でデータを収益化しようとするのではなく、お客様とデータプロバイダーをつなぎたいと考えています。」
Samsung Electronics Americaのパーソナライゼーション シニアプロダクトマネージャーであるジェシー ラスカリス(Jesse Laskaris)氏は、次のように述べています。「Samsungはあらゆるデジタルタッチポイントにおいて、お客様に高次元でパーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスを提供することに注力しており、Adobe Audience Managerは、当社のクロスチャネルデータエコシステムにおいて重要な役割を果たしています。Audience Managerによって、当社のファーストパーティデータと、セカンドパーティおよびサードパーティデータを統合し、価値の高いオーディエンスセグメントを構築します。そして、プログラマティックバイイングやWebサイトのパーソナライゼーション、その他のチャネルごとの戦略を実施することで、効果的にお客様を理解して対応することが可能になります。さらにAudience MarketplaceとAdobe Audience Managerを活用することにより、新たなサードパーティデータソースをより素早く評価、利用し、効率的なクロスチャネルのパーソナライゼーションを推進することができるようになりました。」
Camelot Strategic Marketing and Mediaのエマージングメディアテクノロジー担当シニアバイスプレジデントであるスチュアート ワトソン(Stuart Watson)氏は、次のように述べています。「これまでのデータマーケットプレイスには、データの価格と品質において透明性が欠けていました。広告主と媒体社はそれぞれのファーストパーティデータの間に親和性があり、価値があることを認めています。Audience Marketplaceは、両社がもたらす価値を透明性によって保護します。当社のクライアントは、今では媒体社のファーストパーティデータの品質と規模をシームレスかつ効率的に評価し、ペイドメディア経由だけでなく、Webサイト、電子メール、アプリといったタッチポイント全般にわたって活用しています。」
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