サンダンス映画祭での発表(抄訳)
アドビ映像制作ツール、サンダンス映画祭2016で高評価
映画『Hail, Caesar!』(ユニバーサル) および『Deadpool』(20世紀フォックス) が製作にAdobe Premiere Pro CCを活用
※当記事は、2016年1月21日に弊社米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
【2016年1月21日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2016年1月21日)Adobe(Nasdaq:ADBE、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、サンダンス映画祭2016で初公開された自主制作およびハリウッド大作映画のうち51本が、主要デジタル編集ソフトウェアとしてAdobe Premiere Pro CCを使用していることを発表しました。
革新的な作品と新たな才能を称える重要な映画祭であるサンダンス映画祭では、Premiere Pro CCとその他のAdobe Creative Cloudツールを使用した作品が合計175本上映されます。サンダンス映画祭でのPremiere Pro CCの使用率は、2015年から143%増加しており、『Christine』『Gleason』『Swiss Army Man』などのコンペティション参加作品から、『Richard Linklater – dream is destiny』などの短編映画やドキュメンタリー映画までさまざまな分野の作品で使用されました。
サンダンス映画祭でプレミアム上映される『Richard Linklater – dream is destiny』の共同監督であるルイス ブラック(Louis Black)氏は次のように述べています。「このような野心的な映画では、クリエイティブの限界を押し広げる、革新的技術を必要としていました。本作品は、数十年前の記録映像と現在のインタビュー映像を組み合わせる必要があり、Adobe Premiere Pro CCで編集することで素晴らしい成果を挙げることができました。」
アドビが提供するビデオ制作のワークフローは、サンダンスに参加する映画製作者にも急速に広がっています。最近Premiere Proに移行した映画製作関係者には、4度のオスカー受賞歴を誇る『Hail, Caesar!』のコーエン兄弟(Coen brothers)、『Deadpool』のティム ミラー(Tim Miller)監督、『Gone Girl』のデヴィッド フィンチャー(David Fincher)監督とオスカー受賞歴のある編集者カーク バクスター(Kirk Baxter)、『Staten Island Summer』のリス トーマス(Rhys Thomas)監督と製作のローン マイケルズ(Lorne Michaels)らが挙げられます。
アドビ、映像編集に関するパネルディスカッション「『Hail, Caesar!』と『Deadpool』における編集の秘訣」を開催
アドビは、サンダンス映画祭会期中の1月23日に、インディーズ映画製作が最新のビデオ編集技術に素早く移行できるよう、今年2月公開予定の2作品に関する「『Hail, Caesar!』と『Deadpool』における編集の秘訣」と題したパネルディスカッションを開催します。
- 『Hail, Caesar!』(配給:ユニバーサル ピクチャーズ):オールスターキャストのコメディ。世界的なスターが姿を消し、犯人から多額の身代金が要求されます。スターの消失の謎をハリウッドの超大物の力で解決していきます。この映画の製作、監督、脚本、編集は、4度のオスカー受賞歴を誇るジョエル コーエン(Joel Coen)とイーサン コーエン(Ethan Coen)が手がけました。パネルディスカッションには、同作のアソシエートプロデューサー兼ポストプロダクションスーパーバイザーであるキャサリン ファレル(Catherine Farrell)と編集アシスタントのキャサリンマーキュリー(Katharine McQuerrey)が参加します。
- 『Deadpool』(配給:20世紀フォックス):マーベルコミック史上最も型破りなアンチヒーローを映画化。米国では2月12日公開予定。元特殊部隊の工作員で傭兵に転身したウエイド ウイルソンの半生を描きます。邪悪な実験の餌食となり、高速回復力ともうひとつの人格Deadpoolを身につけたウエイドは、その能力とひねくれたブラックユーモアで、彼の人生を狂わせた張本人を狩りに行きます。パネルディスカッションでは、ティム ミラー監督と、本作で編集コンサルタントとワークフロースペシャリストを務めたヴァシ ネドマンスキー(Vashi Nedomansky)が参加します。
登壇者は、これまでの映像制作でAvid Media ComposerやApple Final Cut Proを使用しており、今回のパネルでは、ストーリーテリングの手法や最新ワークフロー、そしてAdobe Premiere Pro CCに移行した理由とその方法についてディスカッションします。Airbnb Haus(596 Main Street, Park City)を会場に、1月23日(土)午後3時半~4時半(米国山岳地帯標準時)に開催されます。パネルディスカッションにご参加いただけない方は、開催の翌週にwww.adobe.com/go/videoに公開予定の動画をご覧ください。
『Deadpool』のティム ミラー監督は次のように述べています。「アドビは、Premiere Pro CCを根本から刷新しました。私は、After Effects CCなどの他製品との相互運用性や、素早い合成機能を気に入っています。アイデアを映像にするまでの過程において、途切れのないワークフローが必要不可欠です。Premiere Pro CCはわかりやすく高速なソフトウェアです。これこそが私が求めているものです。」
https://video.tv.adobe.com/v/14834t1/?captions=jpn&quality=6&hidetitle=true
アドビは未来の映画製作者に投資
アドビは、サンダンス映画祭のコンペティション部門以外の作品を対象とした、デジタルテクノロジーと自由なクリエイティビティを融合した、純粋で大胆な作品を取り上げるNEXT部門のスポンサーを務められることを光栄に思います。NEXT部門で初上映される映画の中でAdobe Premiere Pro CCを使用している作品には『Dark Night』『Operation Avalanche』『The Eyes of the Mother』『The 4th』があります。
アドビは、Project 1324イニシアティブを通じてSundance Igniteと協力し、新進クリエイターの作品にスポットを当てる機会を設けました。Project 1324およびSundance Instituteは、18歳から24歳の映画制作者から「What’s Next」をテーマとする短編作品を募集しました。選出された5名のクリエイターは、サンダンス映画祭で表彰され、Sundance InstituteのスタッフおよびOBからアドバイスを受けられるSundance Ignite Fellowshipの資格が贈られます。
Adobe Creative Cloudビデオツールの最新アップデート(近日提供開始予定)
アドビは、サンダンス映画祭後にCreative Cloudビデオツールのアップデートをリリースします。主な新機能は以下の通りで、2016年1月末までに提供開始を予定しています。
- Adobe Stockのビデオコンテンツに10万本の4Kビデオが追加されました。Premiere ProとAfter Effectsのユーザーはますます充実していくAdobe Stockのビデオや画像をソフト内から直接検索、ダウンロードし、ライセンス購入できるようになります。ロイヤリティフリーの高品質写真やイラストを提供するAdobe StockはPhotoshop CC、InDesign CC、Illistrator CCといった主要製品にも統合されています。
- 2014年にAfter Effects CCに初導入されたCineware Live 3Dパイプラインのワークフローが改善され、パフォーマンスが大きく向上します。OpenGLレンダリングがCinewareエフェクト内で利用可能になり、ソフトウェアレンダリングのオプションに比べ高速な処理が実現されます。
- After EffectsとCinema 4Dのタイムラインを同期するLive Linkのオプションが追加され、合成処理が効率化されます。
- 最新リリースR17で導入されたCinema 4Dの新しいテイクシステムに対応することで、Cinema 4Dプロジェクトファイルの特定のテイクをレンダリングできるようになります。
- Premiere Pro CCのパフォーマンスが改善されます。
アドビのプロフェッショナルビデオ製品担当シニアディレクター、ビル ロバーツ(Bill Roberts)は次のように述べています。「アドビは、Sundance Instituteとともに、革新的な作品で毎年私たちを驚かせてくれるすべての素晴らしいアーティストを支援できることをとても嬉しく思っています。彼らの創造性こそが、アドビを革新へと導き、メディア、スクリーン、予算に関係なく、あらゆる物語に命を与える最先端の新機能を提供しつづけるための原動力となっています。」
アドビ システムズ社について
アドビは、世界を動かすデジタル体験を提供します。
アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトに掲載されています。
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