月刊 Photoshop マガジン 2016年2月(Fuse CC, 色調補正, プラグイン集, etc.)

連載

月刊 Photoshop マガジン

皆さまこんにちは。今回から、定期的に画像編集、カメラ、そしてPhotoshopを始めとするアドビ製品に関連する情報をピックアップして紹介することになりました。

早速ですが、最初の話題は、アメリカで先日行われたスーパーボールをイメージしてつくられた、3Dキャラクターを使ったPhotoshop画像の紹介です。スーバーボールといえば、アメリカンフットボールの年間チャンピオンを決める一大イベントですが、夏に自国開催のオリンピックゲームを控えたブラジルのPhotoshopアーティストは、複雑なCGツールいらずの新しい表現方法を見つけたようです。

Photoshopユーザーのための3Dキャラクターツール

普段はPhotoshopがメインツールの自分でも、3Dキャラクターを追加して新しい表現に挑戦できたら楽しそうだと思ったことはありませんか?Photoshopチームのブログにこんな事例が紹介されていました。

Lightfarm Studiosのリオデジャネイロにあるオフィスで働くMilton Menezesは、自他共に認めるPhotoshopアーティストです。彼のチームにはCGイメージ作成に特化したメンバーが何人もいますが、今回、彼は、Fuse CCを使えば自分にも、3Dキャラクターを追加して表現の壁を越える楽しさを味わえることを知りました。下のビデオにはその製作過程が記録されています。最後のオマケまで是非ご覧ください。

Fuse CCで作成した3DキャラクターをPhotoshop CCの3Dワークスペースに配置して、合成画像にする方法は以下のページにも解説されています。4分間のビデオチュートリアルです。是非合わせてご覧ください。

現在、Fuse CCは期間限定の無償プレビュー版として、Creative Cloudメンバーに提供中です。今ならFuseから使えるフットボール選手のユニフォームデータも無償で提供されています。自分だけのゲームシーンをつくってみませんか?

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Photoshop CC体験版
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Fuse CC体験版
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効率よく、安定して仕上げる色調補正の基本手順

Photoshopを使って「デジタル画像の色調を完全にコントロールできるようになれる」ための技術・知識が全て詰め込まれた連載が、フォトグラファー/レタッチャーの御園生大地さんにより、サイトShuffleに投稿されていました。昨年末に公開された最終回は、レタッチを、効率よく、しかも安定して仕上げる作業手順を紹介する内容です。

color_cameraraw

2年以上に渡った連載の最後のまとめにふさわしく、これを読めばレタッチ作業の始まりから終わりまでの流れがイメージできる上に、過去の記事で紹介された主要な技術の整理にもなっているので、これから連載を読み始めてみようという方にも、もう一度学びなおしてみたいという方にもお勧めの記事です。

Photoshopを使う時に欠かせないプラグインのまとめ

Photoshop関連では、2015リリースのPhotoshop CCで利用できる便利なプラグインや機能拡張を紹介する記事がサイトcolissに投稿されていました。テンプレート管理、レイヤー管理、ガイドライン作成支援など、主にデザイナー向けの「絶対オススメ」が計13個、機能やインストール方法の解説付きで紹介されています。

comickit
https://creative.adobe.com/addons/products/13159
アドビリサーチの一部門であるImagination Labが開発して、最近公開されたばかりの、マンガで使われるスクリーントーンや集中線を生成する「Comic Kit」も紹介されていました。「Comic Kit」はAdobe Add-onsから、Creative Cloudの同期機能を利用してインストールできます。

プロ向けフラッグシップモデルの発表

さて、今年はオリンピック開催が予定されているということで、まず1月にニコン D5、次いで2月にキヤノンからEOS-1D X Mark IIと、プロフェッショナル向けのフラッグシップ機が発表されました。

両社の発表内容を見ると、どちらの機種もオートフォーカスと高速連写機能の強化がうたわれています。また、新開発のワイヤレストランスミッターの搭載による高速な通信の実現や、XQDダブルスロットまたはCFastの採用など、撮影後のワークフローの高速化が図られている点も同じです。今年のオリンピックではどんな写真が撮影されるのでしょうか?選手だけでなく、カメラの活躍も楽しみですね。

2016年デジタルカメラの出荷予想

2月にはカメラ映像機器工業会(CIPA)から2016年のデジカメ出荷見通しが公開されました。それによると、2015年は、全体の出荷数が減少する中でレンズ交換式デジタルカメラは前年並みを伺う水準を保ったそうです。その結果、デジタルカメラ全体に占める割合は、2年続けて5%アップして2015年は全体の出荷台数の37%になりました。

レンズ交換式への移行が堅調な理由としては、2大カテゴリーの、一眼レフそしてノンレフレックスともに、幅広いラインアップを築いたことでユーザー層が拡大したためとの分析で、2016年にはレンズ交換式が4割を超える見通しとしています。

一方でコンパクトデジカメの出荷は2割近い減少が予想されていますが、これはスマートフォン普及の影響と考えれば、むしろ撮影を楽しむ人の裾野は広がっているとも言えそうです。レンズ交換式への移行とは異なる、新しいステップアップの方向性がここから産まれてきそうです。

有機薄膜CMOSイメージセンサーによる広ダイナミックレンジ化技術

最後に少し未来の話です。パナソニックから有機薄膜を用いたことが特徴の新しいイメージセンサーに関する発表がありました。

新しいCMOSイメージセンサーは広いダイナミックレンジを実現できるため、これまでHDRを使って合成していたような写真をシャッター1回で撮れたり、暗いところでも混色やノイズの少ないクリアな映像を得られるということです。

hdr

動き物でも像が歪まないシャッターも同時に開発されたそうです、2020年の東京オリンピックまでに、これらの技術は商品化されるでしょうか?4年後にはまたカメラの新しい姿を見ることができるかもしれませんね。