アドビの書体ファミリー Bickham Script Pro 3のご紹介

アドビの書体ファミリー Bickham Script Pro 3

Typekitから新書体「Bickham Script Pro 3」が発表されましたので、
ご紹介いたします。

> 原文はこちら(英語)

Bickham Script Pro 3は、カリグラファーのRichard Liptonがデザインした連綿(前後の文字の画線が連結する形式)のスクリプト書体で、Bickham Scriptファミリーの最新の拡張です。
**Adobe Originals **の一つです。

切り替え可能な字形、合字、スウォッシュ字形の種類が大きく拡張されただけでなく、Bickham Script Pro 3では、既に対応しているラテン文字を用いる西欧・中欧・東欧諸語に加えて、キリル文字とギリシア文字にも対応しています。ラテン文字の場合と同様、ギリシア文字とキリル文字についても、それぞれの書記体系に適した種々の切り替え可能な字形のバリエーションを用意しています。

Bickham Scriptは、主に見出し用の書体です。見出し行や原稿量の多い著作中の場合でも、それに含まれる比較的短いフレーズを組む場合に、優美でメリハリのあるタイポグラフィを実現します。しかし、この書体は日常の実用的な手書きの文字をベースにデザインされたものなのです。

Bickham Script Pro 3の入手方法

Bickham Script は、Creative Cloud のメンバーシップに含まれるTypekit で提供されています。また、アドビのパートナーであるFontspring からの購入も可能です。

Bickham Script Pro 3について

最新版のBickham Scriptの開発に要した年数は、いつから年数を数え始めるかによって、何十年とも、何世紀とも言えるかもしれません。以下のブログシリーズでは、この書体の歴史的なルーツ、デザイン、誕生の過程を詳しく説明します。(それぞれのリンク先は英文です)。

ある歴史―英国のラウンドハンドと『The Universal Penman』

どのようにして、この華やかな様式が発展したのか? 使われた理由は? 本書体に関する役立つ情報をまとめた概要です。

ある歴史―英国のラウンドハンドと『The Universal Penman』

Bickham Scriptの誕生

19世紀のペン字の流儀と21世紀のフォント開発技術との出会い。

19世紀のペン字の流儀

Bickham Scriptの使い方

どのような場面でBickham Scriptを用いるのが効果的かを説明します。

Bickham Scriptの使い方

Bickham Script Pro 3の開発 ―ギリシア文字とキリル文字にへの対応

ギリシア文字とキリル文字に対応するBickhamを作成するため、
文字組版の業界から広く助言を求めました。

Bickhamスクリプトプロ3はキリル文字にも対応

前後関係に依存する字形切り替え ―「この書体をデザインする上では不可欠の要素」

書体デザイナーのFrank Grießhammerは前後関係に依存する字形切り替えのプログラミングについて解説し、さらにギリシア文字とキリル文字への拡張について説明します。

前後関係に依存する字形コードは、フォントファイルに組み込まれている

Bickham Script Pro 3の開発チーム

George Bickhamの作品のなかには、図書館の蔵書や複製として残っているものが多くあります。それをコンピュータで利用可能にしたのが、この開発チームの面々です。

Bickham Script Pro 3の入手方法

Bickham Scriptは、Creative Cloudのメンバーシップに含まれるTypekitで提供されています。また、アドビのパートナーであるFontspringからの購入も可能です。

Bickham Script Pro 3のグリフを確認する

Bickham Script Pro 3に含まれるグリフ(字形)はPDF版サンプルで確認できます。
そこに掲載されているグリフはRegularのウェイト(太さ)だけです。

> グリフ(字形)サンプルはこちら(PDF)