UXデザインツール、Adobe XD (Preview) は毎月アップデート ー 気になる今後の追加機能は?
3/14に最初のパブリックプレビュー版として無償公開*されたAdobe Experience Design CC(以下、Adobe XD)は、UX/UIデザインに関わるデザイナーを中心に国内外で大きな話題になっています。すでに速報として、Adobe XDの使い方を解説しましたが、改めてどのようなことができるツールなのか、今後どのような機能を追加予定なのかを紹介します。
*Adobe IDが必要。まずはMac OS Xのみの提供。
Adobe XDとはどんなツール?
Adobe XDは、これまでUXデザインに関わる多くのデザイナーから「画面のパーツやレイアウトだけでなく画面遷移などによるユーザー体験までを一気にデザインでき、クライアントや制作チームからフィードバックを得るためのプレビューを手軽に作成してシェアできるツールが必要」という声をもとに、アドビがゼロから開発したUXデザインツールです。
ユーザー体験まで作り込んだ場合にクライアントからの頻繁な修正指示があっても、その修正対応とクライアントへの再プレビューの準備をまとめてできるツールは、コストを掛けすぎずに、しかし柔軟に要求に対応していく必要がある昨今のデザイナーには重要な存在になるはずです。
Project Comet としてAdobe MAX 2015でスニーク的に紹介し、今回のパブリックプレビュー版をリリースするまでに世界中から5,000人以上のデザイナーがプレリリースプログラムに参加し、フィードバックを提供していただけました。今後はパブリックプレビュー版として、さらに多くのデザイナーからのフィードバックをいただき、ブラッシュアップしていきます。
Adobe XD Preview 1でできることは?
まず最初のパブリックプレビュー版では以下の基本的な作業ができます。具体的には、Adobe XDの使い方をクイックに解説した記事をご覧ください。
- **UIデザイン
**ワイヤーフレーム、画面レイアウト、マスク、リピートグリッド、完成品レベルのアートワークを作成するためのツール群 - プロトタイピング
フロー、トリガー、トランジションをデザインの一部として定義 - シェア機能
Creative Cloudをホストとしたインタラクティブなプロトタイプのリンク共有やプロトタイプの録画 - デザインのインポートとエクスポート
Photoshop、Illustrator、Sketchから画面パーツをコピー&ペースト
Web、iOS、Android向けにフォーマット(JPG/PNG)と画像サイズ(x1、x2、x3など)を指定してエクスポート - 軽快なパフォーマンス
スマートフォン、タブレット、PC、スマートウォッチなどを対象とした複雑なデザインや画面数の多いプロジェクトでも軽快に動作するパフォーマンス
今後はどんな開発を予定している?
現在開発中の製品を提供しているため、実際に使ってみると追加してほしいツールや機能が出てくると思います。Adobe XDをさらに進化させるために、ぜひみなさんのフィードバックをお寄せください。
これまでに頂いたフィードバックをもとに、以下の開発を予定しています。
- **デザイン機能の強化
**グラデーション、テキスト機能の強化、エフェクト、ブレンドモードの対応など - カラーピッカーの改善
- レイヤーのサポート
- リンク共有方法の改善
- スクロール可能なコンテンツ
- **マイクロインタラクション
**(例:ボタンをロールオーバーした時のちょっとしたアニメ効果、など) - **iOS、Android向けモバイルアプリ
**デザインのリアルタイムプレビューとプロトタイプの検証 - Creative Cloud ライブラリ連携
デザインアセットとスタイルの再利用と共有 - Adobe Stock連携
5,000万点以上のストック画像やベクター素材などの利用 - **プラグイン向け拡張レイヤー/APIレイヤー
**Javascriptを使った拡張 - **Microsoft Windows 10対応
**2016年中にプレビュー版提供開始予定
今後毎月、Adobe XDのアップデートを提供する予定です。アップデートには、新機能や既存機能の拡張、バグ修正が含まれます。これにより、Adobe XDにいかに早く新機能を提供していくかを実感いただけると思います。
みなさまのフィードバックをお待ちしています
みなさまからのフィードバックをもとに「使えるUXデザインツール」を開発していきます。開発チームへのフィードバックは(当面は英語のみとなりますが)、@AdobeXDへガッツ溢れるコメントをお寄せください!また、フォーラムで他のデザイナーと意見交換したり、フィードバック専用サイトに機能のアイデアを投稿して、未来のAdobe XDの開発にご協力お願いいたします!!