”クリエイターの天下一武●会” Creative Jam in Tokyo第二回が開催 (バトル編)
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普段はオフィスや事務所で作業をしている、デザイナーや映像作家たち。もしも彼ら・彼女らがオフィスを飛び出してライブでクリエイティブを競ったら、、、?!2016年3月19日 (土)、東京・渋谷の「Red Bull Space Tokyo」にて開催された「Adobe Creative Jam in Tokyo」は、デジタル・クリエイターたちがライブで作品を制作してその腕を競う、またの名を「クリエイターの天下一武●会」!会場で繰り広げられたアツい闘いのレポートを、「バトル編」と「トーク編」に分けてお送りします!
そもそも「Adobe Creative Jam in Tokyo」とは、Adobe/Globalがサポートする、グラフィックとムービーのクリエイションの大会。2013年から始まり、既にパリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、マイアミ、ハワイなど、世界70都市で開催されています。これまでに参加したクリエイターは1400人以上!東京では2015年夏に続き2度目の開催になるんです。
それでは「Adobe Creative Jam」のグローバル共通のシステムをご紹介しましょう!
まず、会場にクリエイターを招聘。クリエイターは二人一組で事前エントリーをします。二人の組み合わせは自由で、デザイナーとイラストレーター、カメラマン、編集者、プロデューサーなど、ジャンルは不問。そうして参加するクリエイターは「Jammer」と呼ばれるのですが、これは音楽の即興セッションのように、当日発表されるテーマに沿って”Jamming ( 即興パフォーマンス)” しながら表現を競い合うからなんです。
実際のクリエイションは、「Creation( 作る) + Presentation( 発表)」の二部構成に分かれます。CreationではJammerたちが3時間の時間制限のもと、グラフィックやムービー、写真作品を制作。テーマ発表から与えられるのは、わずか180分間!テーマ以外の制約はなく、ツールや素材は自由、外に出かけてスケッチしたり、素材を買ってくるのも自由。クリエイティブは無限大!
クリエイターたちがクリエイションに打ち込む間には、一般参加者のために、豪華ゲスト審査員によるトークが行われます。このトークの後、Jammerたちは一般参加者とゲスト審査員に向けて作品のプレゼンテーションを開催。目の肥えた審査員と一般参加者の皆さんに作品を披露する緊張の瞬間です。その場で会場全員が投票を行い、目の前で優勝者が発表されるのもスリリング。完成した作品は、Behanceのアカウントから世界に向けて発信されます。
さて今回の「Adobe Creative Jam」は、Red Bull Space Tokyoの協力を得て、渋谷のど真ん中での開催です。ビジュアル部門とモーション部門の二部門でクリエイティブを競うことになりました。この日のために選出された東京のクリエイター(Jammer)は各部門5組、計10組20名。映像ディレクターやインタラクティブ・スタジオのデザイナー、専門学校生に編集者まで、多彩なデジタル・クリエイターたちが集まりました。
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Photo by Daisuke Rakuda
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Photo by Daisuke Rakuda
イベントは一日がかり。Jammerたちが11時に会場に集合すると、まずはオリエンテーションから。参考に、これまでの受賞作として前回の優勝者 大輪英樹 & ルイス・メンドの作品 が紹介されました。これは「ペンは剣より強し」をテーマに作られたもの。テーマ発表のあと東急ハンズにカンバスを買いに行き、カンバスに描いたグラフィックとナイフで切り裂いた傷によってテーマを表現したのだそう。独創的でハイレベルな作品にうなる参加者。今回もどんな作品が生まれるのか楽しみです。
今回の Creative Jam テーマ発表!
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Photo by Daisuke Rakuda
それではお待ちかね、みんなが取り組む今日のテーマを発表です!なんとアドビの名久井さん(書道8段)がその場でライブペイントならぬライブ書道をスタート!達筆な字で書かれたことばは「初心忘るべからず」。禅を作った世阿弥の言葉ですね。世界に向けて日本文化の素晴らしさを伝えるために、この言葉が選ばれました。
賽は投げられた!
あとは一直線に作るのみ!
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Photo by Daisuke Rakuda
オリエンテーションが終わり、制作現場に戻ったクリエイターたち。まずは相方とコンセプトの相談です。1時間打ち合わせをしていたチームもあれば、ひたすらモックを作るチーム、街にお出かけするチームも。
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Photo by Daisuke Rakuda
鍵になるのは時間配分。コンセプト→素材集め→手を動かす→フィニッシュ(レンダリング)のバランスをどうするか?
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Photo by Daisuke Rakuda
3時間はあっという間!書店に出かけ、教科書の山を買い込んで、何やら書き込んでいるチームも、、、。
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Photo by Daisuke Rakuda
Illustrator、Photoshop、After Effects、Animator、Premiereなど、みんな使うツールはさまざま。
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Photo by Daisuke Rakuda
こちらはShinitonightチーム。スクリーンから三脚から、本格的な撮影セットを持ち込み、コマ撮り撮影を敢行したのにはびっくり。
<Graphic Design Team>
- G Factory :鈴木まりや(Illustrator)&太田みほ(Writer/Editer)
- DAY WALKERS :森田学 & 武井一馬
- HAL2:水島茂晴 & 兼重遥(Tokyo Designplex Institute)
- Team Shinshow:竹末真紹 & 和田隼人
- RaNa extractive, inc.:太田伸志 & 新井俊樹(RaNa extractive, inc.)
<Motion Design Team>
- Shinitonight:DAVID春山 & 稲積君将
- BEER:大賀頌太 & 近藤樹(WOW)
- SJ_Mograph:森田章弘 & 平井秀次(Sonic Jam)
- 前邊:前田定則 & 渡邊敬之
- そこのふたり:犬嶋慈子(Goodpatch)& 井原秀雄
会場にはほかにも、、、
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Photo by Daisuke Rakuda
会場に設置されたブース「Design Bar」。スマートフォンアプリ “Adobe Capture CC“によって、スマホのカメラなどから取得したベクトルデータを、デザインバーで待ち構えるデザイナーのIan Lynamさんがコラージュし、その場でプリントアウトしてお土産としてお渡し。プリンタ提供は株式会社沖データさん。ちなみにアドビからの今回オススメされた機能は「CCライブラリ」。これはCCバージョンになってから追加された機能で、クラウドを介してデータのアプリケーション間通信ができます。
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Photo by Daisuke Rakuda
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Photo by Daisuke Rakuda
クリエイターと一般参加者のための、充実のランチ、そしてレッドブル、さらにビールも!
結果発表!
それではついに結果発表!
みなさん、いったいどんな風に「初心忘るべからず」を表現したのでしょう?
まずはグラフィックから。
DAYWALKERS 森田学 & 武井一馬
ストリートカルチャーがベースにある二人。普段はブレイクダンスやダブルダッチなどをしています。彼らがストリートカルチャーを好きになったはじめのころはインターネット情報がなかったから。知りたい一心で、自分の足を使って人に会いに行ってその創造性を教えてもらっていたといいます。彼らにとって「初心」とはそのときの情熱を忘れないこと。この作品は、自分の足を使って創造性や情熱を見つける初心を忘れないという思いを込めました。
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G FACTORY 鈴木まりや(Illustrator)&太田みほ(Writer/Editer)
カラフルなグラフィックと、シンプルなドローイングの構成。初心とは「輪郭」のことだと話す二人。人は最初に描くとき、輪郭から始めるもの。輪郭は「黒と白」で描くものだけど、そこから進むと、他の色彩を使いたくなってくる。「色」はメタファーで、鮮やかな色彩は名声や地位など、人生に加えられる要素を表現しています。初心である黒・白と、そこから進んだ鮮やかな色彩のどちらも持っていることがテーマ。スタジオから出かけ、ヒカリエに行って色を塗ったそう。
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Photo by Daisuke Rakuda
HAL2 水島茂晴 & 兼重遥(Tokyo Designplex Institute)
東京デザインプレックス研究所という専門学校の二人。グラフィックで世阿弥を表現するために現代版の解釈を考え、2つの表現を統合しました。一つのうねりはアナログで作った、左官の櫛引仕上げという波模様。上が穏やかで下が荒波になっており、時代に左右される波を表現。いっぽうのグラフィックは、Adobe Stockを使った写真を構成したもの。伝統的な手法とデジタルが見事に組み合わされました。
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Photo by Daisuke Rakuda
RaNa extractive, inc. 太田伸志 & 新井俊樹
教科書に載っている偉人の顔に落書きをしたものをグラフィックで構成したユニークな作品。初心とは何かを考えたところ、小学校の頃に無我夢中で書いていたのが「落書き」ということを思い出した。落書きとは、写真のなかの人が「この人ってどんなことを考えているんだろう?」と想像する行為。広告クリエイターの仕事ではテクノロジーを使うことも多いですが、クライアントに怒られながらも教科書の落書きを忘れないようにしたいと語りました。
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Photo by Daisuke Rakuda
Team Shinshow 竹末真紹 & 和田隼人
普段はブレイクダンスをしている二人。カップルが飼うペットの目のなかに、二人の楽しいシーンと別れのシーンを写しだしました。手前にある手には「二人の思い出のリング」が、、。初心は自分の中だけではなく、他のものにも宿るということを表現しています。
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Photo by Daisuke Rakuda
グラフィック部門の優勝はHAL2!手間のかかる左官とグラフィックの融合の完成度の高さが評価に繋がりました。
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Photo by Daisuke Rakuda
続いてはモーション部門。
Shinitonight DAVID春山 & 稲積君将
普段はプロモーションビデオなど映像制作をしている映像ディレクターのチーム。世阿弥の言葉を調べたところ、「初心者の頃のみっともなさを忘れずに精進しなさい」という意味。二度とは出ない「初心」(もしくはみずみずしい気持ち)が自分から出ていき、また戻ってくるということを鼻垢にたとえ、コマ撮りで表現しています。労力や手間が映像にどのような影響を与えるのかもテーマだったそう。
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Photo by Daisuke Rakuda
BEER 大賀頌太 & 近藤樹(WOW)
「女性が大好き!」とプレゼンで主張した二人。作品は女性のセルフプロモーションである「化粧」がテーマ。化粧とは自分を良く魅せること。流行や人の影響を受けて化粧が変わることもあるし、ピュアな自分自身をどう見せるのか?皮肉と願望を込めた作品だそう。最初と最後が同じ絵という構成になりました。個人的な願望としては「ナチュラルメイクであって欲しい」とのことです。
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Photo by Daisuke Rakuda
SJ_mograph 森田章弘 & 平井秀次(Sonic Jam)
カンフー少年がマスター先生に空手の基本である正拳突きを習うアニメーション。正拳突きでモンスターに立ち向かうがピンチに追い込まれ、初心の正拳突きではなくキックを繰り出してしまった…という戒めが込められています。アフターエフェクトを使い出した頃の気持ちを思い出したそう。
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Photo by Daisuke Rakuda
そこのふたり 犬嶋慈子(Goodpatch)&
チーム名は、「そこのふたり〜」って呼んでもらえたらうれしいということから。恋人への贈り物がテーマで、好きな人からもらったものは何でもうれしいということが表現されています。初心ならぬ「初恋」を忘れないで欲しいというメッセージが込められています。
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Photo by Daisuke Rakuda
前邊 前田定則 & 渡邊敬之
デザイナーとエンジニアのチームが、「インタラクションの初心」に帰って作った作品です。フェイストラッキングで、顔が動くと「初心忘るべからず」というタイポグラフィが飛び出します。言霊を視覚化する、新しいモーショングラフィックス。いつでも初心を思い出せる装置として作ったのだそう。
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Photo by Daisuke Rakuda
こちらの映像部門、優勝はShinitonightチーム!普通1、2日かかるコマ撮りは、撮り始めた時点で残り1時間だったのだそう!企画1時間、セッティング1時間、撮影45分、編集15分という早業で制作されたのに驚き。映像編集はAfter Effectsにて行われました。
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Photo by Daisuke Rakuda
そして、審査員特別賞は前邊チームとDAYWALKERSチームに。絵の具などが詰まったパントーンのキットと、アドビ特製のティファニーグラスが送られました。
今回作られた作品は、Behance にも掲載。全世界に発信されます。我こそはと思うクリエイターの皆さん、是非次回参加してみてはいかがでしょう!
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Photo by Daisuke Rakuda
全員で集合写真!
The Battle of the Creatives— Adobe Creative Jam in Tokyo Vol.2 (Jam Session)
What if designers and video creators who usually work behind computers came out of their offices and competed live with each other using their creativity? On March 19, 2016, “Adobe Creative Jam in Tokyo”—also known as “The Battle of the Creatives”—was held at Red Bull Space Tokyo in the middle of Shibuya, where graphic and motion designers created design works and competed live against each other. Here, we bring you exciting news from the event in two reports: “Jam Session” and “Talk Session”
“Adobe Creative Jam in Tokyo,” is a global series of events supported by Adobe. Started in 2013, it has since been held in 70 cities around the world, such as Paris, Milan, Amsterdam, London, New York, Miami, and Hawaii, and more than 1,400 creatives have since taken part in the competition. This is the second time Tokyo is holding this competition, with the first being held in the summer of 2015.
Designers pre-register by forming teams of two beforehand. There are no restrictions on composition, and teams can be freely formed between designers and illustrators, photographers, editors, producers, and so on. Participants are called “jammers,” originating from music jamming, and the teams compete by “jamming” inspired by a theme announced on the actual day.
The event is a two-part creative experience divided into creation and presentation. For the creation aspect, jammers have three hours to produce their works, such as graphics, movies, and photography. There are no other limitations beyond the theme, and jammers are free to choose their tools and materials, and can even go outside to sketch and buy materials. There is no limit to their creativity.
While the designers work on their creations, presentations by top designers are held for the general public at the venue. After the presentations, the jammers finally present their creations to the general public and the judges. It is an anxious moment as works are revealed to the sharp eyes of the judges and the public. Everyone then votes, and it is thrilling as the winner is announced in front of everyone. The finished works are displayed to the world through account on Behance.
For this round of Adobe Creative Jam in Tokyo, the event was held in the middle of Shibuya with the support of Red Bull Space Tokyo. Jammers competed in two categories: Visual Design and Motion Design. Total of 10 teams and 20 jammers were selected from Tokyo, making up a diverse range of graphic and motion designers, spanning movie video directors, interactive studio designers, vocational school students, and editors.
Creative Jam in Tokyo vol.2
On Saturday morning, jammers gathered at the venue at 11 a.m. and began their orientation. As reference, they were introduced to past winning work by previous winners Hideki Owa and Luis Mendo, which was inspired by the theme “The pen is mightier than the sword.” After the theme was announced, they went to a Tokyu Hands store to buy canvas, drew graphics on the canvas, and then cut it with a knife to express the theme. Participants were deeply impressed by this unique and high-level work. Everyone was looking forward to seeing what kind of creative work would be created this time.
Announcing the theme for this Creative Jam!
Adobe’s Ms. Nakui (who has an eighth dan in Japanese calligraphy) took the honors of performing calligraphy live at the event to announce the theme of the session. In excellent calligraphy, the words “Do not forget your original intention.” were written. These are the words by Zeami, who established Noh drama. The theme was also chosen to spread the magnificence of Japanese culture to the rest of the world.
Quicky, jammers returned to their work areas after the orientation gathered to discuss the concept with their partners. Some teams spent an hour discussing, others went right to work, and some even went out into the streets.
Not to mention, time management was key—how should you balance conceptualization, resource-gathering, putting things together, and the finishing touches (rendering)? Three hours fly by quickly. There was even a team which went to the book store, bought a mountain of textbooks, and scribbled in them… From llustrator to Photoshop, After Effects, Animator, and Premiere, everyone used different tools. Some teams brought in full-scale shooting equipment, from screens to tripods, they amazed us with their daring stop-motion video.
At the venue, there was also the “Design Bar” booth set up at the competition venue. Using the smart phone app Adobe Capture CC, photos from phone camera were captured and converted into vector datas and arranged into a collage by designer Ian Lynam at the booth. The designs were was printed out on the spot as a souvenir courtesy of Oki Data Corporation printers. All this was made possible with Adobe Creative Cloud “CC Library” function that comes with the CC version, allowing data to be synced between applications through cloud storage.
Announcing the Results!
<Graphic Design Team>
・G Factory: Mariya Suzuki (Illustrator) & Miho Ohta (Writer/Editer)
・DAY WALKERS: Manabu Morita & Kazuma Takei
・HAL2: Shigeharu Mizushima & Haruka Kaneshige (Tokyo Designplex Institute)
・Team Shinshow: Masaaki Takesue & Hayato Wada
・RaNa extractive, inc.: Shinji Ohta & Toshiki Arai (RaNa extractive, inc.)
<Motion Design Team>
・Shinitonight: DAVID Haruyama & Kimimasa Inazumi
・BEER: Shota Oga & Tatsuru Kondo (WOW)
・SJ_Mograph: Akihiro Morita & Shuji Hirai (Sonic Jam)
・MaeNabe: Sadanori Maeda & Takayuki Watanabe
・Soko-no-Futari: Chikako Inushima (Goodpatch) & Hideo Ihara
DAYWALKERS Manabu Morita & Kazuma Takei
DAYWALKERS was composed of two designers with a background in street culture, specifically Break Dancing and Double Dutch. The reason they became interested in street culture was because there weren’t any information available online. Their curiosity led them to use their own feet to go looking for people to teach them about creativity. To them, the “original intention” that should not be forgotten is this passion that they started with. This original intention of using their own feet to look for creativity and passion is embedded in their work.
G FACTORY Mariya Suzuki (Illustrator) & Miho Ohta (Writer/Editor)
Combining colorful graphics with simple drawings. For G FACTORY, “original intention” meant sketches. People first start to draw by sketching an outline. Although sketches are drawn in black and white, as the drawing progresses, we think about using other colors. In this case “Color” is a metaphor; these brilliant colors represent fame and other elements that are added over someone’s lifetime. The original sketch is black and white, but it progresses on to be added with brilliant colors and ends up becoming both. The two went out of the studio to Hikarie shopping center to do the colorwork.
HAL2 Shigeharu Mizushima & Haruka Kaneshige (Tokyo Designplex Institute)
Two students from the vocational school, Tokyo Designplex Institute thought about how to express Zeami in a modern way using graphics, and combined two of their ideas. One of them was waves drawn by hand, created by using a plasterer’s method known as kushibiki-shiage. The top is calm and the bottom rough, representing the changes brought about by the times. The second idea was a graphic made using photos on AdobeStock. An exemplary work combining traditional techniques with the digital one.
RaNa extractive, inc. Shinji Ohta & Toshiki Arai
A unique humorous work composed by bringing together visuals of scribbles drawn on famous people found in textbooks. When they thought about “original intention,” the textbook scribbles they drew in elementary school came to mind. To them. their scribble is about imagining what the person in the photo might be thinking about. Although now working as advertising creators and are using a much more complex up to date technology, they said they don’t want to forget their textbook scribble mentality.
Team Shinshow Masaaki Takesue & Hayato Wada
Team Shinshow is two Break Dancers who teamed up for this event. In their concept drawing, scenes of happy times and breaking up are reflected in the eyes of a pet raised by a couple. The hand in the foreground has a ring representing the memories of the couple… This piece shows that “original intention” resides not only in oneself, but also in others.
The People’s Choice Award winner for the Visual Design category was crowned to HAL2. The time-consuming plastering technique and the perfection of its integration with the graphics won high praise from the audience.
Next up in the Motion Design category…
Shinitonight “DAVID” Haruyama & Kimimasa Inazumi
Shinitonight is a team of video directors who usually create promotional videos. When researching Zeami’s words, they found that it meant “to move forward without forgetting about the rough edges one had as a beginner.” No-one can be a beginner (or young and fresh, for that matter) twice, but this “beginner’s spirit” leaves and comes back again. This was represented by the “snot” in this stop-motion video, captured frame-by-frame. A sub-theme also reflects how much labor and effort goes into making a video.
BEER Shota Oga & Tatsuki Kondo (WOW)
Their work is based on cosmetics that women use to enhance their looks, their message is that cosmetics make people more attractive, but cosmetics change with trends and the influence of individuals, so how can people go about showing their true self? This is a work incorporating both sarcasm and hope. The first and last pictures are actually the same, and their personal wish is for make-up to look more natural as they can be .
SJ_mograph Akihiro Morita & Shuji Hirai (Sonic Jam)
An animation about a kung-fu kid learning seikenzuki (a basic straight punch) from a karate master. After that he used straight punches to fight monsters, but when cornered, started kicking instead of his original punching. There is a hidden warning inside this. Apparently, they recalled the same feelings they had when they first started using After Effects and learned through the techniques of mastering the tool.
Soko-no-Futari Chikako Inushima (Goodpatch) & Hideo Ihara
Their work is about gifts from one’s lover. It conveys the idea that as long as the gift is from someone you care about, it doesn’t matter what the gift actually is. Besides not forgetting your original intention, it also tells us not to forget your first love and passion.
MaeNabe Sadanori Maeda & Takayuki Watanabe
MaeNabe is a team made up of a designer and an engineer, returning to the “original intention” of interaction to create their work. Using face tracking technology, the typography reading “Do not forget your original intention” in Japanese pops up when the face moves. This was a new motion design that visualizes the power of words. They made this as a device to help them always remember their original intention.
The People’s Choice Award winner for the Motion Design category was chosen as the Shinitonight team. This stop-motion video should have taken a day or two to shoot, but they only had one hour left by the time they started shooting. Their production speed was amazing, with one hour spent on conceptualization, another on setting up, with fourty-five minutes for shooting, and fifteen minutes for editing. The video was edited using Adobe After Effects.
Finally, the Judge’s Choice Awards went to the teams MaeNabe and DAYWALKERS. All the works created can be seen on Behance and we hope to see many more designers at the next round!