アドビ映像制作ツール次期アップデートをNAB 2016で先行公開

by Adobe Comms

Posted on 04-13-2016

Immerse yourself in creativity – 新たなクリエイティブの世界へ

4月18日月曜日(現地時間)から始まるNAB Show 2016に先立ち、Adobe Creative Cloud映像制作ツールの次期アップデート内容が公開となりました。今回の出展テーマは「Immerse yourself in creativity – 新たなクリエイティブの世界へ」。Adobe Premiere Pro CC、Adobe After Effects CC、Adobe Media Encoder CC、Adobe Audition CCなど映像制作ツールで様々な機能が搭載となっています。

さまざまな機能強化がなされていますが、今回のポイントは2つあります。

「8Kを代表とする高解像度映像制作への対応強化」と「VR制作対応への取り組み」です。スクリーンショット 2016-04-13 21.12.40のコピー

8Kを代表とする高解像度映像制作への対応強化

国内でも4K番組制作において、Adobe Premiere Pro CCのご利用が進んでいますが、さらに処理能力が必要な映像フォーマットへの対応も求められています。次期アップデートでは、RED Weaponカメラで収録された8Kファイル(8,192×4,320@60fps)に対応、さらにネイティブフォーマットの強化が図られています。

スクリーンショット 2016-04-13 21.58.33

Adobe Premiere Proでは、今回もこのようなネイティブ対応を拡大する一方、ご要望の多かった低解像度プロキシファイルによるワークフローにも新たに対応しています。これにあわせて、従来Prelude CCを利用していた収録メディアから作業ストレージへのインジェスト作業が、Adobe Premiere Proから直接行えるようになりました。

さらに、インジェストと同時に低解像度プロキシファイル生成のバックグラウンド処理も実現しています。低解像度プロキシファイルはCreativeSync技術で、クラウドへの同期が可能となっており、取材現場でのインジェスト、プロキシ生成、クラウド同期、ならびに制作拠点でのプロキシ編集、編集後の高解像度ファイル化といった一連のワークフローも可能となります。

VR制作対応への取り組み

そしてもう一つのポイント「VR」ですが、全天周カメラで生成されたEqui-rectangular(正距円筒図法)形式のVRビデオ編集ワークフローにいち早く対応となっています。この形式では、全天周映像を長方形の領域にマッピングするため、大きな歪みが発生し実際の視野に近い映像を確認できません。

VR

VR表示設定の例 正距円筒図法の画像は、Alexandre Duret-Lutz氏の作品です。 https://www.flickr.com/photos/gadl/2061535333

今回のアップデートでは、GPU高速処理に対応したVRフィールドモニター機能が搭載され、任意の視野角で全天周映像を確認することができます。スクロールバーのドラッグ、もしくは画面をドラッグし表示領域の移動にも対応しています。

また、VR映像の出力にも新機能があります。YouTubeでは、VR映像の表示にも対応していますが、単純にEqui-rectangular形式でのムービーファイルをアップロードするだけではVRとして再生できません。メタデータを追加する必要があります。次期アップデートでは、書き出しオプション内で立体視にも対応するVR形式の指定が可能となり、YouTubeでのVR再生に対応します。

これら二つのポイントは、実は深く関係しています。家庭向け全天周カメラで1920×1080解像度のものが多くありますが、この場合は実際の視野角で見ると非常に解像度が低くなってしまいます。たとえば水平視野角100度とすると、画素数は530画素程度となり、SD放送よりも低い情報量となります。つまりVR映像でいわゆる「Retina」な体験を提供するには、8Kをはるかに超える解像度で全天周映像を用意する必要があるのです。当然、このようなフォーマットをネイティブ対応することは現実的ではありません。将来を見据えた上で、VR対応という点でも強力なプロキシワークフローが求められるようになるといえます。

NAB 2016映像制作ツール概要

すでにオンラインニュースなどで今回のアップデートが取り上げられています。それぞれの記事へのリンクはこちらから。

また、英語版ではありますがNAB 2016映像制作ツールの紹介動画が公開となっています。こちらも合わせてご覧下さい。

このほかの様々な新機能については、こちらのブログなどでご紹介していきます。

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