QuickTime Windows版のサポート終了について
2016/4/22補足
QuickTime Windows版を削除しても、Adobe Creative Cloudアプリケーションは利用可能です
今回のアップル社によるQuickTime Windows版のサポート終了にともない、アンインストールを推奨していますが、アンインストールと共にアドビ製品も利用できなくなるとの誤情報も一部に出てきております。
利用に制限があるのは以下の場合です。
- アップル社独自の圧縮形式であるProRes形式、アニメーション形式でのムービー対応
- H264、XDCAMなど標準化されている圧縮形式はQuickTime Windows版に依存していないため、そのまま利用可能
- QuickTime Windows版に依存したサードパーティ製品との併用
2016/4/17公開
アップル社によるQuickTime Windows版のセキュリティアップデート提供終了に伴う、合衆国コンピューター緊急事態対策チームによるアンインストール推奨情報、およびその影響について、英語版ブログで記事が公開されました。
アドビでは、様々なファイル形式のネイティブ対応拡大とともに、DV, IMX, MPEG2, XDCAM, h264, JPEG, DNxHD, DNxHR, ProRes, AVCI, GoPro CineFormコーデックを採用したMOV形式についてもQuickTimeに依存することなくネイティブデコードできるようになっています。
ですが、映像制作業務で広く利用されているProResについては、Windows環境でのQuickTimeに依存しないネイティブデコードには対応していません。現在、その対応を進めていますが、その対応時期は未定となっています。
また、その他の映像制作業務への影響として、アニメーション圧縮の読み書き、DNxHD/DNxHRの書き出しがQuickTime依存となっています。
SMPTEで中間コーデックの標準となったVC-5は、GoPro CineFormがベースとなっています。標準化の背景には、OSやアプリケーションに左右されない、高画質、かつ圧縮負荷の低いコーデックが、制作現場から求められていたことがありますが、ProResの代替としてGoPro CineFormもお使いいただけます。
アビッド社アプリケーションとの連携であれば、MXF形式でのDNxHD/DNxHRをお試しください。
アドビでは、今後もネイティブ対応を強化し、互換性の問題解決に向けて開発を継続しています。今後、進展があり次第、情報を提供します。