文書処理プロセスの「もっといいやり方」とは。ビジネスを加速させる電子サインとデジタルトランスフォーメーション #AcrobatDC

100%デジタルなドキュメントワークフローを実現する

私がお客様とお会いして文書処理のプロセスについて話し合うときによく聞くのが、「もっといいやり方があるはず」という声です。増え続けるファイル、紙、データ、デバイス、そしてデジタル化がもたらす創造的破壊への対応に多くのお客様が戸惑っています。当社のお客様が抱えている最大の課題の一つが、文書のやりとり(トランザクション)をより容易に実行することです。難しい課題ではないように聞こえるかもしれません。実際、わたしたちは日々これを実践しています。しかし、よくあることなのですが、提案書や書類の記入、契約書などがデジタルで最適化されているのにもかかわらず、社内の誰かが「最終承認や署名の段階ではアナログの方が良い」と決めてしまうことです。これによって大量の紙文書が作り出され、タブレットやスマートフォンを使わずに、ペンを手にすることを求められるのです。

この点に関して、アドビは「もっといいやり方」があることを知っています。Adobe Document Cloudを使うことで紙ベースの処理を100%デジタルのワークフローに転換し、ビジネスのスピードを加速化させます。アドビは本日Adobe Document Cloudに含まれるAdobe Signと、Adobe Marketing Cloudが連携したことを発表しました。これにより、カスタマージャーニー全体での手作業による紙ベースの登録や申請などの文書処理にともなうコストとフラストレーションを低減します。また、BoxとMicrosoft OneDriveとの連携により、どこにいてもPDFでの作業がより容易に行えるようになります。これらはすべて重要な文書の処理プロセスに対するエンドツーエンドのデジタル変革であり、文書の処理プロセスを100%デジタル化するものです。

デジタル化への移行を検討しているお客様と話をする中で、いくつかの業界には複雑な課題があり、アドビが「もっといいやり方」を提示することがこれまで以上に重要になってきていることがわかりました。

金融サービス

その業界のひとつが金融サービスです。毎日、大量の顧客と見込み顧客とのやりとりが発生する金融サービス業界では、自動化による処理時間の短縮、顧客体験の向上、効率化の向上とコストの削減が重要な課題になっています。同時に、セキュリティとコンプライアンスについては、最も厳しい標準規格に合わせなければなりません。そのため彼らは、口座開設やローン設定、あるいは社内の稟議などについて、より素早くより安全に顧客から電子サインをもらうための方法を求めています。電子サインは、顧客と直接やりとりするプロセスを簡素化、効率化し、署名に要する時間を短縮すると同時に、コスト削減とプロセスの効率化に寄与します。

ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)は銀行業務に付随するペーパーワークが生み出す顧客満足度の低いプロセスを何とか改善したいと考えていました。もともとMarketing Cloudの顧客であった同社は、Adobe Signを含むDocument Cloudを導入することで、優れた顧客体験の提供に成功しています。

政府

政府機関にとっては、ペーパーレスは、より優れた市民サービスをコスト効率よく提供するための必要要件です。ここ数年間で多くの政府機関が環境への配慮を強めていく一方で、署名を必要とするプロセスは紙ベースのままになっています。Adobe Signは、連邦政府、州政府、地方自治体のペーパーレスへの移行で活用されており、必要な署名や承認を規約に応じたかたちで取得することができます。

ハワイ州は、より効率的なペーパーレス環境に移行することの価値を認識しています。州知事オフィスはAdobe Signを導入し、昔から紙に依存してきた政府文書の署名プロセスを改革しました。

これらのお客様は、ビジネスをより早く進め、よりよい体験を提供し、より効果的に市場で競争するための「もっといいやり方」に取り組んでいます。そして、本日の発表で、文書のやり取りを100%デジタルなワークフローに転換するDocument Cloudが、その価値をより一層高めたといえるでしょう。

アドビ システムズ

エグゼクティブバイスプレジデント兼デジタルメディア事業部門担当ゼネラルマネージャー

ブライアン ラムキン(Bryan Lamkin)