「霧と太陽を追って」 Mark Schwettmann |Adobe Stock コントリビューター紹介

ハイエンドな旅行雑誌やカタログに載っている写真は、魅力的な街や離れた島にバケーションに行く気にさせます。Adobe Stockのコントリビューター、Mark Schwettmannの作品がまさにそれです。彼が愛する旅行と写真について、どのようにその二つを美しく、エキゾチックで感動的なポートフォリオに組み合わせるのかお聞きました。

ご自身について、そして、どうしてのAdobe Stockのコントリビューターになったのでしょうか?

私はフルタイムのフォトグラファーではありません – 私は教育関係の建築家です。サンフランシスコ在住で、西海岸や中国で高層ビルや市民ビルのデザインをしています。15年以上前、一緒に日本へ旅行に行った際に父が写真を教えてくれました。それ以来情熱を持っています。父と私と弟、後に妻もですが、世界中の殆どのところを旅行し、驚くようなものを撮影してきました。インターネット時代のまじめなアマチュアフォトグラファーの一人として、オンラインで写真をシェアすることから始め、そこで風景や建築のロイヤリティフリー写真にマーケットがあることを発見したのです。
ストック写真で何を撮影するかどのように決めているのですか?被写体にするものをどのようにリサーチしているのでしょうか?

ストック専用に撮影をすることはありません。どこかの場所に行って撮影するのは、私がそれを見たいからで、そして他の人達と共有したいからです。でも現地でストックフォト用に構図やライティングを考えることはあります。好きなクリエイターやフォトグラファーの作品を旅行の前に見ることはありますが、あまり注意深くリサーチしないことも必要です。その場所の基本情報や、行き方、天候などを知るのは良いことでしょうが、新鮮な視点もまた必要です。

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https://stock.adobe.com/stock-photo/the-champs-elysees-and-la-defense-at-sunset/21226738

機材は何を持っていきますか?

Nikonの一眼レフをD100の頃から使っていて、最近はD810で撮影しています。ミラーレスを含め様々な機材を試しましたが、クオリティ、フォーカスなど満足できませんでした。D810で、パーティー、子供、野生の世界、ペット、建築、風景、スポーツ、街並みなど、ほぼ何でも撮影します。明るい広角レンズが好きです。個々数年、建築物用のレンズは24MM PC-E tilt-shiftを使っています。70-200 f/4もサイズとクオリティが良いのでよく使用します。

各画像にどれくらいポストプロセスをしますか?

通常はトリミング、必要であれば回転、そして色とコントラストを調整するくらいです。全体のトリミングや動きを表現するためにコマを合成することもあります。自分が記憶しているシーンを反映させるために、色を調整することがありますが、最初にディスプレイに写ったものとは違います。人の目の能力には驚きます。

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https://stock.adobe.com/stock-photo/aerial-view-of-lush-coastal-wetlands/22802286

販売を始めて写真に何か変化がありましたか?どのような事を学びましたか?

ストックフォトでは、基本が大切です。フォーカス、構図、色合い。そして画像が審査を通るようになり、それだけでは売れないことに気付きました。時間を掛けて第三者のの視点で考えるようになりました。どのようなストーリーを伝えることが出来るのか?その場所についてのアイデアを変えたり、考え方を新たに引き出せたりできるのか?

ポートフォリオの中で好きな画像はありますか?画像に秘められた話はありますか?

ヘリコプターから撮影したリオデジャネイロはすごかったです。ドアも無く、速いスピードで動く場所から、きちんとしたライトとアングルをキャッチしようと素早く動きました。その時はストックフォトについて知らず、友達や家族とこの驚きの経験をシェアしようと記録していた感じです。妻と友人夫妻とワシントンDCで遅れていたフライトを待っている間に気まぐれでヘリコプターツアーに行くことを決めました。機材は持っていたので、そのまま向かいました。

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https://stock.adobe.com/stock-photo/aerial-view-of-christ-the-redeemer-monument-and-rio-de-janeiro/18249418

プロのフォトグラファーを目指していますか?それともひとつの趣味として考えていますか?その違いはなんでしょう?

本当に表と裏のような関係ですね- 趣味としてが一番、次にプロとして、でしょうか。本職は逆です。プロとしてが第一ですが、たまに趣味のように捉えてます!

ポートフォリオを見ると、たくさん旅行をされているようです。撮影するのにお気に入りの場所と、これから行ってみたい場所は?

旅行が大好きです。文字通り、旅の全てが好きです。飛行場から始まり、飛行機、新しい場所、知らない道、地下鉄、鉄道など、家から離れた街を散策しています。特にお気に入りの場所というのはありませんが、サンフランシスコに住んでいるので、霧を追いかけたり、丘や橋にかかる霧や光を追いかけるのは止められません。ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、ニュージーランドにも長く滞在しましたが、南アフリカとアフリカは短期間の滞在でした。また、アフリカに行きたいです。 070215_Schwettman_6
https://stock.adobe.com/stock-photo/san-francisco-s-golden-gate-bridge-at-dusk/25052576
これからストック画像を販売したい人へのアドバイスは?

陳腐な言い方かもしれませんが、何が売れるかを考えるだけでなく-何があなたを突き動かすかを考えて下さい。もしそれを撮影することに愛情がなければ時間の無駄です。
Mark、ありがとうございました!彼の画像をもっと見たい方は、彼のAdobe Stockのポートフォリオから見ることができます。

Adobe Creative Cloud ブログ、Spotlight on Adobe Stock Contributor Mark Schwettmannの翻訳を掲載。
原文執筆:Dinah Hillsdon