Adobe XD Preview 5 リリース!ズームツール、前のアートボードへ戻る設定、PDF書き出し、パワポからのコピペなど
Adobe XD アップデート
この記事は、2016/7/19 にポストされた July Update of Adobe Experience Design CC (Preview) を抄訳したものです。
Adobe Experience Design(以下、Adobe XD)の7月リリースであるPreview 5(0.5.10.8 ベータ版)がリリースされました。今回のリリースでは新機能の追加に加え、すでにリリースしている機能のブラッシュアップをユーザーのみなさまのフィードバックをもとに行いました。とくにリクエストが多かったズームツール、書き出し機能の向上、プロトタイプの画面遷移設定の強化に注力しています。
これらの新機能などをお試しいただくには、最新版のAdobe XDをダウンロードするか、Adobe XDのヘルプメニュー(ヘルプ > アップデートを確認)からアップデートしてください。
今回のアップデートの最新機能
ズームツール
デザイナーにとって作業中にズームイン/ズームアウトができるかどうかは、重要かつ、とりわけ細部の作業をする場合は必須の機能になります。このアップデートでは、画面左側のツールバーに新たに追加したズームツールを搭載しました。ズームツールを選択し、ドラッグしながら矩形を作るとアードボードの特定の部分をズームインさせることができます。
ズームツールで矩形選択した状態
なお、トラックパッドでのピンチ操作、ALT+マウススクロールでもズームができます。スペースキーを押して手のひらツールを使いながらドラッグしている際にCommandキーを押すことでズームツールに切り替えることもできます。
ズームツールのショートカットキー一覧
ズームツール
Z
一時ズームツール
SPACE ⌘
ズームイン
⌘ +
ズームアウト
⌘ –
画面サイズに合わせる
⌘ 0
100%
⌘ 1
200%
⌘ 2
ズームイン(1段階)
クリック
ズームアウト(1段階)
OPT/ALT + クリック
ズームツールを使用している状態
ひとつ前のアートボードに戻る
これまでのリリースでは、ユーザーがひとつ前のアートボードに戻るボタンを作れませんでした。今回のリリースではプロトタイプモードで画面遷移設定をする際のターゲットに「前のアートボード」のオプションが追加されました。
この新しいオプションをドロップダウンから選択すると、手動で戻るアートボードを選択して画面遷移ワイヤーを引かずとも、簡単にひとつ前のアートボードに戻るリンクを設定できます。画面遷移時のアニメーション(効果とイージング)は自動的に逆向きになり、デュレーション(アニメーションの時間)もそのまま引き継がれます。
ひとつ前のアートボードに戻る設定
簡単に戻るボタンを設置できる
PDF書き出し
今回のリリースではアートボードとアセットの書き出し方法を拡張しました。PNGとSVG書き出しに加えて、PDF書き出しをサポートしました。
すべてのアートボードや選択されたアセットをひとつのPDFに書き出したり、複数のPDFに書き出すことができます。書き出しダイアログのフォーマットでPDFを選択してください。この新しい書き出しオプションを使えば、クライアントや制作チームなどに簡単にシェアやプレゼンしてデザインのレビューをしてもらうことができます。
PNG、SVGに追加してPDF書き出しにも対応
Sketchや他ツールからのコピー&ペースト
他のツールからコピーしてくることが簡単になりました。SketchやPowerPoint、Excel、InDesignなどの他のツールからコピー(Cmd+C)してAdobe XDにペースト(Cmd+V)できます。ペーストされたコンテンツはAdobe XD上で編集可能です。
エクセルデータのコピー&ペースト
下の動画で、すべての機能の動作をご覧ください。
まもなく追加予定の機能
線形グラデーション
グラデーションの重要性は理解しており、イケてる新しいグラデーションエディターを鋭意開発中です。
開発中の線形グラデーションパネル
韓国語UI
少し前にXDチームは韓国のデザインエジェンシーを訪問しました。その際にさまざまなデザインプロジェクトにおける課題やワークフローについてヒアリングを行いました。その結果として、次のリリースでは韓国語サポートを追加することになりました。
Adobe XDの成長を一緒に見守ってください – Be a part of this Journey
フィードバック
これまでXDチームにフィードバックを送ってくれた皆さま、まことにありがとうございます!フィードバックという形で継続的にいただくサポートはXDチームにとってとても価値あるものです。その期待に応えるため、そしてより良いツールにするべく開発を続けていきます。ぜひともフィードバックを書き込むサイト User Voiceで、みなさんが欲しい機能の提案や推したい機能への投票、バグ報告などにご協力ください。日本語での書き込みでも大丈夫です!
ソーシャル
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#MadeWithAdobeXD
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