Typekitの新しいフォントブラウジング

Typekitの新しいアップデートをご紹介します。
元記事はこちら(英語)

Typekitの新しいフォントブラウジングをプレビュー

Typekitにおける全く新しいフォントブラウジング体験をリリースしました。これは、ここ5年ほどで最大のWebインターフェイスの変更です。アドビは、さまざまなスクリーンやデバイスで、欲しいフォントをより短時間で、より簡単に見つけられるよう、フォントブラウジングをゼロから構築し直しました。

現在は仕上げの最終段階にあり、皆様のフィードバックをいただきたく、「早期アクセス」プログラムを通じて新しいTypekitインターフェイスをリリースします。お試しいただくには、ご自身のアカウントページから、[早期アクセス]をオンにしてください。

改善点

まず、**Typekitは、レスポンシブデザインに対応しました。**アドビのフォントブラウザーと、フォントファミリーの詳細ページは、携帯電話から大型ワイドスクリーンまで、あらゆるサイズのディスプレイでの見栄えが改善されました。Typekitはタッチスクリーン向けにも最適化されているため、iPad Proや、Surface ProなどのハイブリッドPCでも利用できます。

次に、**欲しいフォントを簡単に見つけられるよう、タブとコントロールを作り直しました。**新しいタブとコントロールは「スコープバー」と呼ばれます。

スコープバーの新しいオプションとコントロールにより、フォントブラウジング体験がよりシンプルになりました。

マイ・ライブラリは、ユーザーが使用しているプランで利用可能なすべてのフォントを表示します。ここにはTypekitでの利用を目的としてアドビのベンダーパートナーから購入するフォントも含まれます。ご利用のサブスクリプションプランで使用できるフォントを簡単に探せるようになりました。

また、一部のお客様からは、いまだにWebでしか利用できないフォントが多いことに不満が寄せられていました。そのため新しいユーザーインターフェイスでは、Web限定のフォントファミリーを一つにまとめてチェックボックスを置きました。Web限定フォントを表示したくない場合は、チェックを外してください。アドビの全ライブラリの約52%が同期とWebの両方で利用可能ですので、ここにチェックを入れても十分な選択肢があります。

フォントの選択肢が拡大

アドビは、ブラウジングとファミリーページの両方でプレビューできるフォントを増やし、カスタムのサンプルテキストと豊富な文字セットサポートを提供します。

お客様から最も多く寄せられていた問題点の一つは、ブラウザーのインターフェイスで英数字以外のフォントが入力できなかったことでした。今回は充実したデフォルトの文字セットにより、ブラウザーでの欧文フォントのプレビューが可能になりました。

さらに、サイドバーを隠し、プレビュースペースを広げられるようにしました。

また、ページネーションとフィルタリングを改善しました。ユーザーから多く寄せられたもう一つの要望に基づき、[さらに読み込む]を従来型の[前へ戻る/先へ進む]というページネーションボタンに置き換えたのです。そしてフィルターセレクションをアドレスバーに保存し、[戻る]ボタンを使用してもユーザーによる設定が消えないようにしました。

フォントファミリーを拡大

2009年にTypekitをリリースした後、アドビはTypekitのフォントファミリーの分類を、CSSのWeb用フォントの分類と一致させました。サービスを拡張してデスクトップ同期を追加したときも、この枠組みを維持しています。Web用フォントファミリーをデスクトップフォントとして利用できるようにした際、予期せぬ問題が起きました。この問題は、特に「Acumin」など多くのフォントを含むフォントファミリーで顕著でした。

新しいインターフェイスでは、これまで複数のファミリーカードやページに分散していた多くの主要フォントファミリーを一つのファミリーにまとめました。例えば、「Acumin Pro Condensed」や「Acumin Pro Extended」を個別に探す必要はありません。「Acumin」を選べば、このファミリーを形作る90種類のフォントをすべて見ることができます。

ワンクリックでフォントを同期

アドビはさらに、フォントの同期プロセスを簡素化しました。[フォントを使用]ダイアログを開く代わりに、ファミリーページの同期可能フォントの隣に置かれた[同期]ボタンをクリックすれば、作成済みの同期用フォントセレクションにフォントを追加したり、削除したりできます。

最後にファミリーページに追加された[詳細]タブです。このタブからは、ファミリー内の各フォントについて、フォントメニューとCSSでの呼び名、Web用フォントの詳しい見本、言語サポート情報など、とても豊富な情報を得ることができます。

本プレビューリリース以降に追加予定の機能

アドビは、このプレビューリリースを完成させるために力を尽くしてきましたが、以下のような未解決事項がいくつか残っています。これらは、近日中に解決したいと考えています。

当社は上記の問題および他の既知の問題への改善策をできるだけ早くリリースすべく取り組んでおり、今後数カ月にわたり皆様のフィードバックをいただいて改善を続けていく予定です。

新しいTypekitに対する皆様の感想をお待ちしています。全般的なコメント、提案、バグ報告を、support@typekit.comまたはTwitterからアドビのサポートチームまでお送りください。