DNG/RAW撮影がLightroom for iOS (version 2.5)で実現
本日iPhoneおよびiPad用に、アドビのDigital Negative(DNG)ファイル形式を使ったRAW撮影、編集がおこなえる機能が追加されたPhotoshop Lightroom for mobile (version 2.5.0)を発表しました。旧来、デジタルカメラでのみ実現していたRAWデータのEnd-To-Endワークフローが、iPhoneやiPad のモバイルデバイスでDNGとLightroomを利用することにより可能になりました。
このiOSバージョンのリリースは、今年2月にリリースされたAndroidモバイル用のLightroom for mobile を踏襲するものです。
新しいAdobe DNG形式のサポート
Lightroom 2.5のアプリ内蔵カメラにより、DNGファイル形式として撮影できます。
https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2016/09/Lightroom-2.5-DNG-Capture-Screenshot.jpg
DNGファイル形式はアドビが開発したオープンソースのRAWファイル形式であり、JPEGやTIFF形式と比較して、より高い品質と汎用性があります。DNG形式で撮影することのメリットは…
1、JPEG形式の写真のような圧縮による画像の乱れが無く、カメラセンサーから得られるすべてのデータを含んでいる最高品質の画像として撮影できます。
https://blog.adobe.com/media_bb9af08a6ec510bc35bd6c95caeff7b9a763d43a.gif
- 2、JPEGやTIFF形式では行えない、撮影後のWB(ホワイトバランス)設定による自由度の高い絵作り
https://blog.adobe.com/media_73158320c8612b4a4daec6a1b8ed299220cdfa06.gif
3、幅広いダイナミックレンジが含まれるような厳しい撮影シーンで、JPEGやTIFF形式で撮影する場合に欠落してしまうハイライト情報も、DNG形式ではより多くの露光量情報を保持できます。
https://blog.adobe.com/media_4e66175b799a40dbf8e89db00938bf0c2a72951f.gif
JPEG形式では捨てられてしまう、撮影時にカメラセンサーから取得されるカラーやトーン情報にアクセスでき、思い描いた画像の作成も可能に。
DNGファイル形式についての詳細はこちらで確認できます。
DNG形式での撮影はiOS 10を搭載し、1,200万画素以上のカメラが内蔵されたiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPad Pro(9.7インチ)で可能となります。iPhone 7とiPhone 7 Plus の発売時にはDNG形式での撮影も可能になる予定です。
新しいカラープロファイル、P3カラースペースをサポート
DNG形式のサポートに加えて、iPad Pro (9.7インチ)や今後発売されるiPhone 7、iPhone 7 Plusでは、Lightroom for iOS mobile (version 2.5)に新しくP3カラースペースがサポートされます。sRGBよりも約25%幅広い色域をカバーし、Lightroomで編集した写真を正しく表現できます。
ご利用について
Lightroom for iOS mobile (version 2.5)はこちらから入手可能です。ぜひお試しください!
なお、本ブログはこちらの英語版を参考に作成しました。