Typekit Marketplaceを発表!クリエイターとフォントデザイナーをつなげる場に

この記事は2016/11/2、Adobe Typekit Blogに公開された、Announcing Typekit Marketplace(著者:Matthew Rechs)を翻訳したものです。

フォント業界における主要メーカー各社とともに何ヶ月間にもわたり積み重ねてきた取り組みと協業が実を結び、この度Typekit Marketplaceを公開しました。ユーザーはTypekitを通して出会ったフォントのすべてを、フォントメーカーから直接購入することが可能になります。

※将来的には正式に日本での提供も予定されています。
ページ下部の注意事項をご確認ください。

Typekitでは過去最大規模となる、今回のサービス拡張を発表できることを大変嬉しく思っています。Typekit Marketplaceは、先ごろ行われたサイトのインターフェイス変更に基づき、クリエイターとフォントメーカー各社のニーズにお応えすべく、入念に準備を進めてきました。本サービスにより、デザイナーがフォントを購入する際に経験する不便さや許諾に関しての不安を解消することを目指しています。

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https://blogs.adobe.com/creativestation/files/2016/11/foundries.png

Typekit Marketplaceでは、Typekitライブラリにすでに登録されているフォントのセレクションに、20社以上のフォントメーカーが提供する何千もの新しい有料フォントを追加しました。各フォントはTypekitマーケットプレイスを通じて、制作会社が定める価格で単品購入できます。Typekit Marketplaceで購入されたフォントは、個人個人の持つTypekitライブラリに追加され、Webサイトまたはデスクトップアプリケーションで利用できます。

有料フォントを使用する理由

フォントは、デザイナーが最高の作品を生み出す際に不可欠なツールです。アドビのティム ブラウン(Tim Brown)は、「Dear Design Student」の記事の中で、フォントは真の投資であるとしており、フォントへの投資を惜しむと結果的に高くつくことになると述べています。

無料フォントで優れたデザインに仕上げることも、無料の写真素材で優れた作品を生み出すことも、決して不可能ではありません。しかしプロのデザイナーは、プロが制作した写真やフォントから得られる高い品質と一貫性の恩恵を受けて制作をしています。

Typekitには、既に多くのパートナー企業のフォントが登録されています。今回のTypekit Marketplaceの開設により、世界的に著名なフォントメーカーが提供するフォントがひとつのマーケットプレイス上から購入できるようになります。

Typekitが大きく仕様変更されるわけではありません。Creative Cloudをお使いいただいている方は、これまで通り継続してご利用いただけます。今年はこれまでに1,200以上の新しいフォント(すべてWebおよびデスクトップ同期可能)がライブラリに加わっており、今後も強化を続けていきます。

ライセンスの簡素化

フォントのライセンス契約は大変な作業です。フォントの提供元にはそれぞれのライセンス契約があり、商業利用なのか、Webでの利用か、更に商品等へ使用する場合は…規約が記載されていたりいなかったりとさまざまです。ライセンスの許諾範囲を理解するには、法律用語が多く含まれる契約書をじっくり読み込まなければなりません。アドビはユーザーがそうしたことに時間を費やしてほしくないと考えています。

Typekit上のすべてのフォントは、ユーザーの用途として多い、Webおよびデスクトップの同期利用を包括した単一の契約でご利用いただけます。Typekit Marketplaceから提供されるフォントは、使用許諾を明記したアドビの説明に即しています。そのため、Typekit Marketplaceでフォントを購入すれば、安心して作品に利用いただくことができます。

アドビが誇るパートナー

現時点では、20社以上の著名メーカーのフォントがTypekit Marketplaceに登録されています。中でも新たに追加されたFrere-Jones TypeType Networkの両社には、謝意を表したいと思います。両社からは、現在のユーザーエクスペリエンスを実現するまでに数多くのフィードバックとご支援をいただきました。

Typekit Marketplaceでフォントを提供するメーカーは、独自にフォントの価格を設定し、アドビのフォント販売における売上の大部分を得ることができます。この「アプリストア」モデルは、現在多くの方にお使いいただいているTypekitの仕様の中に組み込まれます。つまり、日常的にCreative Cloudを使用する何百万ものお客様とつながる機会をフォントデザイナーに提供できるというメリットもあります。

優れたフォントの知見

アドビは30年近くにわたり、デジタルフォント業界に欠かせない存在であり続けてきました。アドビ社内にも多くのフォントデザイナーが在籍しています。Myriad、Minion、Adobe Garamond、Trajan、Acuminといった定番のクラシックフォントを含めて、100以上のオリジナルフォントを制作してきました。(日本では、小塚、りょう、平成、かづらき等)Marketplaceの提供開始により、多くのアドビオリジナルフォントが初めてTypekitで利用できるようになります。

アドビは、今後もより利便性の高い制作ワークフローを提案し続けます。その一方で、フォント業界の発展と、デジタルフォントテクノロジーにおける最先端技術の進化に寄与し続けていきます。Typekit Marketplaceにはアドビがこれまで培ってきたさまざまな知見が生かされています。ぜひTypekit Marketplaceをご利用いただき、ご意見をお寄せください。

日本のお客様がTypekit Marketplaceを使用するにあたっての注意事項

(2016年11月時点)
現時点で、日本語のTypekitサイトではMarketplaceの正式対応がされておりません。購入する際は、サイトの言語を英語、フランス語、ドイツ語のいずれかに変更することで購入が可能です。ご購入の際は、登録されているクレジットカードへチャージされます。将来的には正式に日本での提供も予定されています。

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