「Adobe MAX Sneaks」の舞台裏

この記事は、2016/11/4 にポストされたLet’s Get Experimental: Behind the Adobe MAX Sneaks (原文執筆:ADOBE CONVERSATIONS TEAM) を翻訳したものです。

あるプロジェクトで完成した動画をクライアントに送付したところ、吹き替えに土壇場で修正をしたいと言われたものの、声優はすでにハワイ行きの飛行機に乗ってしまった…そんな経験はありませんか? こうした問題も、「Photoshopping Voiceovers」を支えるテクノロジーで解消されます。

私たちが親しみをこめて #VoCo と呼ぶ「Photoshopping Voiceovers」は、「Adobe MAX 2016」でデモが行われた11の実験的テクノロジーのうちの1つです。「Adobe MAX Sneaks」のセッションにおいて、アドビのエンジニアチームが取り組んできた研究成果を披露しました。テレビタレントでありコメディアンのジョーダン ピール(Jordan Peele)とアドビのコミュニティ エンゲージメント担当マネージャーのキム チェンバース(Kim Chambers)が司会を務めた今年のSneaksは、笑いと驚きの連続でした。

Sneaksで披露したデモを以下にご紹介します。

これらのテクノロジーはまだCreative Cloudには搭載されていませんが、過去にSneaksで披露した機能の多くがその後製品に取り込まれてきました。今回もユーザーの皆さまからのご意見やご感想をぜひお聞かせいただけたらと思います。フィードバックを製品に反映していくべく、各デモに特定のハッシュタグを付けています。ぜひフィードバックをお寄せください。

#VoCo
吹き替え、対話、ナレーションを録音する際、録音環境を再度セットアップしたり再録音のために声優を連れてきたりといった手間をかけずに、ほんの一言二言の編集や挿入ができないかと考えたことはありませんか? #VoCoなら、新たな言葉をタイプするだけで吹き替えの言葉を変更できます。実際に聞いてみるまで信じられませんか? 司会のジョーダン ピールの音声を使ったデモをご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/I3l4XLZ59iw?feature=oembed

#Stylit
「芸術は人生を模倣する」とはよく言われることです。では、テクノロジーが芸術を模倣する、というのはどうでしょう? #Stylitは、マーカー付きの紙に描かれたアートスタイルに色を塗っていくと、スクリーンの3Dオブジェクトの色や、陰影、地面に落ちる影までもが再現し、手描きの絵のように見えるデジタルアートの制作を実現します。その仕組みを動画でご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/videoseries?list=PLD8AMy73ZVxVLnQh5m-qK0efH3rKIYGx2

#CloverVR
360度動画を見ている間は360度動画の編集はできません。そのため、現在のVR動画の編集プロセスは単調で使い勝手が悪く、その場しのぎのワークフローやデスクトップ プラグインが必要となります。少なくとも、プロの方々からそういったフィードバックを得ています。#CloverVRは、そうした問題を解決し、VRを見ながら編集するための専用ツールを提供します。皆さまをヘッドセットの内側に誘う動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/tFkJXwH1VTE?feature=oembed

#ColorChameleon
レイアウトのテーマカラーに合った画像を探すのに苦労したことはありませんか? #ColorChameleonなら素早く簡単に、写真の色調をデザインテンプレートのカラーパレットにマッチさせ、統一感のあるデザインに仕上げられます。デモの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/m5U5nePn0vg?feature=oembed

#Syncmaster
音楽は動画に不可欠の要素で、感情や雰囲気を盛り上げてくれます。#Syncmasterを使用すれば、動画編集者やモーションデザイナーは、動画の重要な瞬間に歌の最高の瞬間を合わせられます。サウンドトラックが出来上がるまでをご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/ZF16e2jzKXI?feature=oembed

#LoopWelder
数多くのデジタルコンテンツやソーシャルメディアのコンテンツが増加し続ける中、投稿を際立たせるためには、静止画をしのぐ動画が必要です。#LoopWelderは、映像素材がループする際に発生する「ずれ」を滑らかに変換してくれるため、エンゲージメントの高いコンテンツを作ることができます。その仕組みを動画でご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/8GAwZslQEU0?feature=oembed

#ConceptCanvas
「犬と一緒に写っている女性」のストック画像を探すのは簡単です。では、「犬の左側に立っている女性」の画像となると、どうでしょう? #ConceptCanvasは、空間的関係に基づいて画像を見つける革新的な手法で実現しています。「百聞は一見にしかず」です。
https://www.youtube.com/embed/Yyj6oWkAI0I?feature=oembed

#InterVector
ベクターアーティストは、デジタルデザインを行う際、インスピレーションの源として写真を利用することがありますが、画像をベクターに変換するプロセスには手間と時間がかかります。#InterVectorなら、写真から完璧なベクターデータを素早く作成できます。デモの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/W6M3GSerDjw?feature=oembed

#Wetbrush
これまでデジタル絵画では、油絵の具と筆で描かれた絵画のような鑑賞体験は得られませんでした。それができたらどうでしょう? #Wetbrushは、油絵の質感、特性、見た目をシミュレーションすることで、デジタルブラシのレベルを高めています。さらに、3Dにも対応しています。その証拠に、ジョーダン・ピールの肖像画をご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/k_ndr3qDXKo?feature=oembed

#QuickLayout
完成したデザインのフィードバックをもらうのはフラストレーションがたまるものです。というのも、たいていは、プロジェクトの一つの要素を変更するために手作業でサイズを変更し、他のすべての要素も調整しなければならないためです。#QuickLayoutを使用すれば、レイアウトを崩すことなく、デザインから素早く簡単に要素の追加や削除ができます。ポスターが数分で完成する様子をご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/CY_1DlH-H_Y?feature=oembed

#SkyReplace
休暇中に旅先で写真を撮るとき、空を目の前で見えているままに変えられたら、と思ったことはありませんか?今やそれさえも可能になりました。#SkyReplaceなら、デジタル写真の空を簡単に入れ替えられます。実際の作業を動画でご覧ください。
https://www.youtube.com/embed/uNMG3ZpsUz0?feature=oembed

原文執筆:ADOBE CONVERSATIONS TEAM