Adobe XD、Windows 10 向けにベータ版を提供開始!今後は毎月アップデートで機能を追加予定

UI/UXのためのデザインツール、Adobe Experience Design(以下、Adobe XD)に興味をお持ちのWindowsユーザーのみなさま、大変長らくお待たせいたしました!ついに、Adobe XDのWindows版(要 Windows 10 Anniversary Update) ベータ版が公開されました。同時に、2016年3月から公開されているMac版も9回目のアップデートを、さらにiOS版とAndroid版のモバイルアプリの大規模なアップデートも提供開始します。(Mac版/モバイルアプリの新機能の詳細は別途紹介予定です。)

Adobe XDはアドビ初のUWPアプリケーション

Adobe XDのWindows対応についての要望は、世界中から多数寄せられていました。アドビは、すでに公開されているMac版を単にWindows用にポーティング(移植)するのではなく、マイクロソフトが提唱するユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)に対応するアプリケーションとして、きちんと設計を行い開発を進めています。今回のリリースは、アドビ初のUWPアプリケーションとして提供されます。

UWPアプリケーションのAdobe XDはMac版とどう違う?

Windows 10には、UWPというアプリケーションを動作させるための仕組みがあります。これにより、一つのアプリケーションがPCやモバイルなど様々なデバイス上で動作することができます。さらに、各デバイスが持つ固有機能を使ってアプリに拡張性をもたらすなどの特徴があります。Windows版のAdobe XDは、UWPアプリとしての強みを活かした機能追加が予定されています。

また、これまでMac版で行ってきたのと同様に、まず高品質で機能性の高いリリースを提供し、要望の高い機能をサブセットとして導入していく方針を取ります。Windows 10版のAdobe XDについても毎月アップデートバージョンを提供し、新たな機能を追加していきます。

最初のリリースでできること

Windows版のAdobe XDには、デザイン要素のレイアウトをすばやく行うためのリピートグリッドや、インタラクティブに動作するプロトタイプを作成するためのビジュアルコネクターなど、webサイトやモバイルアプリをデザインし、プロトタイピングするための主要機能が含まれています。使用開始にあたっては、ヘルプメニューにあるチュートリアルを参照してください。こちらのチュートリアル(英語)では概要を紹介しています。

なお、XDドキュメントからアセットをPNGファイルとして書き出したり、デスクトップまたはXDモバイルアプリでプロトタイプを試すことはできますが、Creative Cloudを介したプロトタイプの共有にはまだ対応していません。プロトタイプの共有は、開発チーム内での優先度の高い項目であり、将来のアップデートでこの機能を追加できるよう準備中です。

Windows 10ハードウェアとソフトウェアの利用

Windows 10向けに全く新しいUWPアプリを構築するメリットのひとつは、最新のハードウェアとソフトウェアを活用できるということです。Adobe XDをWindows 10にインストールするには、「Anniversary Update」をインストールしている必要があります。お使いのバージョンを確認するには、このガイドの説明に従ってください。

アドビは今後、Adobe XDをタッチデバイスおよびペン入力に完全対応させる予定です。今回のベータ版では一部の対応にとどまっていますが、UIデザイン、プロタイピング、共有というAdobe XDの主要機能をWindows版に提供した後に、Microsoft Surfaceファミリーや、その他のタッチ対応デバイスでのタッチおよびペン操作対応を提供する予定です。

Windows 10版のAdobe XDの今後の予定

Windows 10版のAdobe XDのアップデートを毎月リリースし、一日も早くMac版と同等の機能を提供できるように鋭意開発中ですので、がっかりせずにお待ちください!現在のアプリの内容と今後の予定の詳細については、こちらのヘルプをご覧ください。

Mac版のAdobe XDはすでに世界中で50万人以上のデザイナーにダウンロードされています。そして今回、Windowsを使用するUI/UXデザイナーの方々にもAdobe XDを提供できましたので、まずはUIデザインとプロトタイピングの主要機能をお試しください。使ってみた感想やご意見は、日本語でOKですのでTwitterUserVoiceからお寄せください。

日本国内でもAdobe XDの盛り上がりは日に日に増しており、導入事例(今後紹介予定)やコミュニティの活動も活発化しています。Adobe XD 勉強会を開催している @risay さんが始めた Adobe XD Advent Calendar 2016 も面白いので是非ご覧ください!(この投稿も12/13の日付で参加しています。)