Adobe Stock – 日本のこだわり
今回は Adobe Stock Premium Collection から、Mint Imagesがみた日本の「こだわり」についてご紹介いたします。
Mint Images は、著名なコマーシャルフォトグラファーとともに企画・撮影・制作をおこなう、イギリスに拠点をおく少数精鋭のフォトエーエージェンシーです。彼らは自然でリアリティーのある表現にこだわり、その作品は多くのクリエーターに支持されています。そんな彼らの最新コレクションは日本の精神を凝縮した作品群で、技能の追求を表す日本語 「Kodawari(こだわり)」 というぴったりのタイトルが付けられています。
MINT IMAGES / ADOBE STOCK
コレクションのアイディアは、彼らのフォトグラファーの一人が日本の家族の元を訪れた時に生まれました。彼女のこの休日の写真がベストセラーとなり、更にマーケットリサーチを行った結果、Mint Imagesは日本に関するコンテンツをもっと増やす必要性を悟ったのです。「私たちはグローバルカンパニーですから、世界各地で意味のある画像を制作しなければなりません」とクリエイティブディレクターのPatrick Donahueは話します。
一般的に欧米のフォトエージェンシーは、アジア市場向けコンテンツが必要な場合は、サンフランシスコなどアジア系の人口割合が高い馴染みのある都市で撮影を行います。一方、Mint Imagesは、アメリカやヨーロッパで撮影を計画しますが、撮影はアジアに見立てたセットを作ったりはせず、現地で行うのです。これこそMint Imagesが他とは違う点であり、「リアリティー」へのこだわりたいを追求する姿勢の表れでもあります。
https://stock.adobe.com/fi/stock-photo/family-home-a-mother-and-her-son-cuddling/126425262
MINT IMAGES / ADOBE STOCK
外国人フォトグラファーが日本で直面する様々な障害を理解しているMint Imagesは、「Kodawari」のインスピレーション源となった前述のハーフの日本人フォトグラファーと共同作業を行いました。彼女は6週間の日本滞在中、地方の工場や工芸店、飲食店、企業、家庭などを巡り、計18点の作品を制作しました。深いところで対象物を理解しているため、適切にかつ本物を追う姿勢で様々な人々やシーンを捉えることができました。
**Kodawari **の作品群の見どころや撮影裏話をいくつかご紹介します。
絶品の寿司
日本食と言って真っ先に思い浮かぶものの一つが鮨です。欧米では広く普及しており、今やデリや食料品店にもパック入りの巻き物が並んでいます。鮨の本物の技術というのはもっとずっと奥深く、それを習得するのには何年もかかります。 本シリーズでは、店の準備から米炊き、ネタさばき、巧みに握られるにぎりに至るまで、カウンターの越しに見られる仕事に対するひたむきな姿勢にフォーカスを当てています。
MINT IMAGES / ADOBE STOCK
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ある一日
芸者は日本における伝統と女らしさの象徴です。現在、伝統的な京都の茶屋で住み込みで働く芸者は100人にも達しません。彼女たちは200年以上続く伝統の守り手です。
フォトグラファーは芸者のある一日を記録しました。朝、顔を塗り、着物を着るところから始まり、タクシーあるいは徒歩で街を回ります。時代がかった衣装をまとった芸者がスマートホンを手に持ち、21世紀の風景に身を置く様子は、伝統と現代性の融合です。
MINT IMAGES / ADOBE STOCK
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ラーメンの進化
ここ数年、ラーメンは海外の食通の間でちょっとしたカルトフードになっており、欧米の主要都市では本格的なラーメン店が続々と開店しています。
Mint Imagesはこの新たな食のトレンドを見て、本物のラーメンとこの麺料理に隠された技を伝える画像を制作しました。フォトグラファーは2時間もの間、店の舞台裏を覗き、料理人がゼロから材料を仕込む様を追いました。おかげで、湯気の立ち上るラーメンを作り上げるまでの彼らの熱意、集中力、根気、そして満足気で幸せそうなお客の様子を写真に収めることができました。
MINT IMAGES / ADOBE STOCK
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