アドビ 2017年 年頭所感
【2017年1月4日】
あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2016年の振り返り
年頭にあたり2016年を振り返ると、デジタルの重要性が今までになく高まった年でした。特にIoTやAIなどが話題となり、消費者から得られる膨大なデジタルデータの中から価値のあるデータを自動的に抽出し消費者が欲しい情報をより速く、より正確に提供できる技術の進歩がいっそう速まりました。
アドビは昨年Adobe Creative Cloud、Adobe Marketing Cloud、Adobe Document Cloudの3つのクラウドサービスに組み込まれる新しいフレームワークとインテリジェントサービス群で構成される「Adobe Sensei」を発表しました。このAdobe Senseiは、AI、マシンラーニング、ディープラーニング機能により、クラウド上にある大量のコンテンツやデータをもとに、消費者や企業が求める処理や分析を自動的に行い、日々の業務を効率化させることができます。例えばクリエイターにとって面倒な画像処理を自動的に済ませてくれたり、マーケターがどのユーザーをターゲットにすれば費用対効果が高いのかを自動的に判断してくれたり、紙からスキャンした文書内のテキストを自動的に修正したりします。
Adobe Senseiは、アドビがサービスを提供している市場における複雑なエクスペリエンス上の課題解決に特化しており、Adobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Marketing Cloudのプラットフォーム全体にわたってユーザーがより生産的かつ迅速に作業を進められるように支援します。
2017年の目標
アドビの企業ミッションは、デジタルの生み出す体験を通して世界に変革を起こすことです。
このミッションに基づき、2017年はAI、マシンラーニング、ディープラーニングおよび関連分野における最新技術の成果を統合しAdobe Senseiをさらに進化させます。クラウド上の大量のコンテンツとユーザーの行動データを活用することで、情報のタッチポイントの多様化に対応するパーソナル化したコンテンツを提供し、お客様の作業を効率化させ、顧客に最上級のデジタル体験を提供することに一層取り組んでまいります。
最後になりましたが、皆さま方のご健勝とご多幸、ますますのご発展をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。
アドビ システムズ 株式会社 代表取締役社長
佐分利ユージン