音声で編集、立体フェイスペイント、3Dスカルプティング…Adobe Researchの未来の技術

Adobe MAXでも絶大な人気を誇るプログラム「Sneaks」。昨年も声のPhotoshopこと「Project VoCo」など、開発まっさい中のさまざまな最新プロジェクトが話題になりました。

このSneaksで発表されるような、Adobe製品を支える先進的なテクノロジーを日々研究しているのが、Adobeのラボ機関「Adobe Research(アドビリサーチ)」。AI(人工知能)の「Adobe Sensei」もここで研究開発されています。

そんなAdobe Researchが現在開発している技術のコンセプトムービーが、ぞくぞくと公開されて話題をよんでいます。いずれもモバイルデバイスを使った、新しいクリエイティブテクノロジーの紹介です。

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こちらの「What If You Had An Intelligent Assistant for Photo Editing?」は、画像の編集作業をモバイルデバイスで、ハンズフリーで行っているムービー。「反転して」「クロップして」「投稿して」とタブレットに向かって話しかけるだけで、全てがスムーズに自動的に行われていきます。これはAdobe Senseiによる、クラウドベースの音声認識技術によって実現されるもの。マイクに向かって自然に話しかけると、ユーザーの手元にあるデバイスのモバイルアプリから、Adobeのクラウドを通してスムーズな操作が可能に。まるで有能なアシスタントのようです。未来のUI/UXは、音声のインターフェイスについても考えなくてはならないかも?!

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続いての「A New Spin on Face Painting」は、モバイルアプリ上で画像を編集中。男性の顔にペイント…しているのですが、その顔がグリグリと動いています!このアプリで使われているのは、2Dの画像上においてリアルタイムで3Dの情報を加えるシミュレーションエンジン。2Dでは見えていない顔の向きも、ライティングに応じてシュミレーションされた3D画像が加えられるのです。この技術は近日中にAdobeのCreative Cloudとモバイルアプリに実装される予定とのこと。

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そしてこちらの「Interactive Sculpting project」は未来のPhotoshop。Adobe MAX Japan 2016でもデモを披露してくれた、Adobe Researchのテクニカルアーティスト伊藤大地氏が、プレゼンテーションをしています。モバイルアプリ上で、タッチペンでぐるぐるとオブジェクトを回して、Photoshopで2D素材をデザインするように、3Dスカルプティングが出来るツールです。Photoshopでお馴染みのブラシやレイヤー、フィルターを3Dオブジェクトに適応することができるので、2Dのデザイナーも抵抗なく3Dオブジェクトをデザインすることができます。2016年にCreative Cloudでリリースされた、2D素材を3D空間でコンポジットできるツール「Project Felix」にも表れているように、これからのデザイン界では3Dデザインがより重要になってきそうです。

ちなみにこちらの「Project WetBrush」でも、伊藤大地氏がデモを行っています。「Project WetBrush」はAdobe MAXで発表された、ブラシによる油絵の具のテクスチャをシミュレーションする技術。デジタルでありながら油絵のようなテクスチャとタッチを描くことができます。しかも濃淡、奥行き、質感などの立体情報を持つ、3Dのペイントです。きっとゴッホも驚いているでしょう…。