Adobe XD ベータ版 2月リリース!コメントのピン留め、プロトタイプ共有(Win)など
Adobe XD アップデート
Adobe Experience Design (XD) CC(ベータ版)はコンセプトの段階から、デザイン、プロトタイプ、テスト、そしてディレクターやクライアントなどのステークホルダーとのコラボといったイテレーション(繰り返し)のサイクルの中のどこにでも使えるようにすることで、デザイナーのエコシステム全体に貢献することを目的としていました。提供開始から11ヵ月、デスクトップ版の主要機能からモバイルデバイスでライブプレビューするためのアプリ開発に至るまで、アドビはこのエコシステムに向けた改善を着実に続け、同時にユーザーの皆様からのフィードバックへの直接的な回答として新機能開発とバグフィックスを行ってきました。
2月のリリースでは、共有したプロトタイプにコメントをピン留めできるようになり、ステークホルダーのエクスペリエンスがさらに高まりました。この機能により、ステークホルダーはアートボード上の特定の場所にコメントをリンクできるようになります。また、Windows版に数多くの新機能を追加し、Mac版との機能差がさらに少なくなりました。ぜひお試しください。
今回のリリースで追加された機能(Mac版)
アートボードにコメントをピン留め
過去数回のリリースで、デザイナーとステークホルダーがAdobe XDの個々のアートボードにコメントを入力することができるようになっていました。2月のAdobe XDリリースでは、コメント可能なプロトタイプに「ピン留めコメント」を付けられるようになりました。これはアートボードの特定の場所に関連付けたコメントです。Creative Cloudメンバーとしてだけでなく、ゲストとしてサインインしても、ピン留めコメントは追加できます。
ピン留めコメントを追加する場合は、コメントパネルにテキストを入力して、[Pin to Artboard (アートボードにピン留め) ] を選択します。次に、アートボードの特定の場所にドットを置きます。そのコメントには番号が振られ、コメントパネルとアートボードの両方に反映されます。他のコメントと同様に、削除、返信、編集が可能です。
今後数ヵ月の間に、このワークフローをさらに改善していく予定です。ご期待ください。
今回のリリースで追加された機能(Windows版)
先述の通り、Windows版Adobe XDをMac版に近づけるよう急ピッチで開発を進めています。2月のWindows版リリースに含まれる主な機能は以下のとおりです。
プロトタイプの共有
Windows 10からプロトタイプをwebで共有して、デスクトップやモバイルのブラウザで表示することができるようになりました。アップロード時の設定(コメント、アイコン、プロトタイプ名)、Creative Cloudへのアップロード、共有のためのURLと埋め込みコードの取得が可能です。コメント設定を有効にすることで、Windows 10ユーザーは基本的なコメント、ゲストコメント、ピン留めコメントといった、これまでオンラインエコシステムに加えられてきたすべての機能を活用することができます。詳細はこちら。
スタート画面を活用してすぐにデザインを開始
スタート画面も期待されていた機能です。今月のリリースで提供開始します。Mac版と同様に、最近使用したファイルへのアクセス、すぐにプロジェクトを開始できる多種多様なアートボード、UIキットとインアプリのチュートリアルへのリンクをWindows版でも利用できるようになりました。
スクロール可能なアートボードで、よりリアルなエクスペリエンスを
アートボードの下部をドラッグするか、選択したアートボードのプロパティインスペクターでスクロールに関するプロパティを変更することで、Windows 10でスクロール可能なアートボードを作成できるようになりました。Adobe XD内のプレビュー機能、もしくは(Creative Cloudからプロジェクトを開いて)モバイルアプリ経由でプロジェクトを表示すると、ビューポート内でコンテンツがスクロールされるようになります。詳細はこちら。
ぼかし効果でビジュアルオーバーレイと背景を作成
Windows 10でも背景ぼかしとオブジェクトぼかしの両方が使用できるようになりました。この2つは、ぼやけた背景とビジュアルオーバーレイを短時間で作成するために重要な機能です。背景ぼかしでは、オブジェクトをぼかしマスクにすることでその背後にあるものすべてをぼかします。オブジェクトぼかしでは選択されたオブジェクトのコンテンツをぼかします。詳細はこちら。
SVGエクスポートですぐに使えるアセットを共有
PNGに加え、アセットやアートボードをSVGとしてエクスポートできるようになりました。これにより、開発者はベクトルアートワークを保持した忠実なエクスポートを行うことができます。ビットマップ画像とともにエクスポートする際は、ビットマップ画像がSVGの中にエンコードされる「埋め込み」と、ビットマップ画像への参照がSVGファイルに保存される「リンク」のいずれかが選べます。また、余分なスペースを削除してファイルサイズを小さくするSVGの最適化も可能です。詳細はこちら。
上記の機能に加えて、すべてのプラットフォームにおけるパフォーマンスと安定性の改善にも注力しています。Adobe XDの性能と操作性を高めるための努力を続けると同時に、フォーラムやソーシャルメディア、電子メールを通じて寄せられるユーザーの皆様からのご要望に応えるよう取り組んでいます。
今後の予定
今後の数ヵ月間も、アドビは引き続きAdobe XDのWindows版とMac版の機能差を縮めることに焦点を当てながら、このエコシステム全体への投資を続けていきます。
Mac版についても複数の生産性向上のための新機能に取り組んでいますので楽しみにしていてください。また、リピートグリッドの活用方法やこちらのブログ記事に、生産性に関するヒントやコツが掲載されていますのでぜひご覧ください。次回の月次リリースにご期待ください。
フィードバックのお願い
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