2017年のスタートに際し、CMOにもたらされる機会とインサイトとは

2017年は多くの新しい機会がもたらされます。新しい関係から新しい課題、そして新しい考え方まで、CMOは自分自身の旅からだけでなく、競争を勝ち抜いて新しい道を築いた人達の旅から、さまざまなことを学ばなければなりません。

アドビのコンテンツに貢献してくれたCMO.com寄稿者の何人かは、CMOが直面する機会と課題に触れ、CMOが変化の激しい大地をどのように走り抜け、彼らとその仕事仲間がチームとしてどのように仕事を成し遂げるかについて語ってくれています。

CMO.comでは、ExpediaのEMEA担当シニアマーケティングディレクターであるAndrew Cocker氏にインタビューし、同社のサービスがビジネスとして機能するために組み込まれているコラボレーションカルチャーについて話を聞きました。Cocker氏は、実はExpediaがデジタル部門を持っていないという、驚くべき事実を明かしてくれました。実際には、同社のあらゆる担当者は、何らかの形でデジタルと分析に関わっています。従業員全体がテクノロジーマインドと「テストと学習」のメンタリティを持つ同社は、「旅の経験を常に洗練させ、より効率的にする」ことができるのです。

AARのCEOであるKerry Glazer氏は、替えるか、新しい代理店を加えるかの判断を求められているCMOにとって、重要なインサイトを語ってくれました。このようなプロセスには数か月を要する場合があり、また、会社のスタッフや他の代理店にマイナスの影響を及ぼす可能性もあります。Glazer氏は、このプロセス中にしばしば発生する悪い結果を回避するためのヒントをいくつか与えてくれました。このプロセスでは、事前のコミュニケーションが最も重要になります。あらゆる人と情報を共有し、認識の一致を図ることで、マーケティングチームは、こうしたプロセスの最中でも、高いパフォーマンスで仕事を続けることができます。

Glazer氏は、別の記事の中で、このプロセスを開始する前でも、新しい代理店との間でより満足のいく関係を作り上げられる方法について、自身の考えを述べています。鍵となるのは、代理店や部下に期待している行動を、事前に明確に提示することです。新しい代理店との仕事は、多くの企業にとって新しいスタートを切るチャンスであり、事前に行うそのわずかな作業によって、その後に続くポジティブな仕事関係を築くことができます。

What & Whyの創設パートナーであるJon Bains氏は、マネジメント変革への挑戦という課題について議論してくれました。カルチャーとテクノロジーが進化を続ける中で、企業が生き残るためには企業自身も変わらなければなりません。CMOにとっての課題は、現状に満足しきっているスタッフにあります。彼らは毎日会社に来て働き、給料をもらうだけで、変化への興味はありません。

Bains氏は、変化への期待を表明する機会として、また、その重要性をスタッフと共有する機会として、CMOがマネジメントの変革プログラムを積極的に提示することを提案しています。スタッフは、CMOにリーダーとしての役割を望んでおり、CMOが皆の前で積極的にリーダーシップを取ることにより、結果は変わってきます。

AdventureLABのCEOであり、クリエイティブディレクター兼創業者のKlaus Sommer Paulsen氏は、マーケティングイノベーションへのヒントに満ちたクイックガイドを示してくれました。マーケティングイノベーターとしての称号が欲しいのなら、今の知識の枠から外へとび出して、何か新しいことを学ぶことが重要です。Paulsen氏は読者に対し、どのような学習に投資すべきか調査することを勧めています。

また、マーケターに対しては、新しいコンセプトを取り入れ、それを再構築し、リエンジニアリングすることを勧めています。最後に、自分の枠の外へ出るということは、自分の考えをぶつける相手を探すという意味です。学習と成長の機会を得れば、マーケティングイノベーターになれる可能性がさらに高まるでしょう。

※本ブログは欧州で公開されたDigital Europe記事の翻訳です。