#クリエイター女子 Interview vol.1|UIデザイナー/ディレクター 犬嶋 慈子(株式会社キッズスター)
クリエイティブな現場で働く ”クリエイター女子” のリアルな声をお届けする「Creators Interview」シリーズの第一弾です。
このインタビューでは、さまざまな環境や職種で働く、女性クリエイターにフォーカスをして、仕事、そしてクリエイティビティと向き合う姿をご紹介します。今回は、こども向け知育アプリの開発を行う、株式会社キッズスター で UIデザイナー/ディレクターとして活躍する
犬嶋 慈子(いぬじま ちかこ)さんにお話をお伺いしました。
https://blog.adobe.com/media_ec12178d654edac676a51e8532780456c126bedc.gif株式会社キッズスター
キッズスターは、親子で楽しめるデジタルアトラクションや、こども向けの知育アプリなどを多数制作。社内の制作スタッフは、ディレクター2名、デザイナー4名、エンジニア6名が在籍。IID 世田谷ものづくり学校内にオフィスを構え、子どもたちに寄り添ったプロダクトを作り続けている。
株式会社キッズスターでは、どのようなお仕事をされていますか?
犬嶋:主に未就学児童向けの知育コンテンツ、体験型の遊びながら学べるアプリを作る会社で、デザイナー兼ディレクションを担当しています。ディレクター、デザイナー、エンジニアがチームとなってアプリの制作と開発を行うのですが、私は企画提案、スケジュール管理、デザイン制作やプロダクトの管理などを行っています。
こども向けのサービスに特化しているのは、とてもニッチな世界だと思うのですが、その中でつくる楽しさはなんでしょうか?
犬嶋:こどもに向けたサービスは大人に向けたサービスとは違い、こどもにとっていかに発見があり楽しんでもらえるかが大事なので、こどもたちの行動を考えることが難しかったりします。逆にいろんな発見があってそれがすごく楽しいです。
UIデザイナーとして、現場ではどのようなツールを使って制作されていますか?
犬嶋:デザインをする時は、Illustrator CCやPhotoshop CCをメインで使っています。
よく使うショートカットや効率化テクニックなどあります?
犬嶋:みなさんもよく使っていると思いますが、コピペや保存(⌘C、⌘V、⌘S)などの基本的な操作のショートカットをよく使います。あとは、イラストを描くことが多いので、アウトラインやガイドの表示/非表示(⌘Y、⌘U)、パスの連結(⌘J)などは、体の一部みたいに意識せずに使っています。
最近注目しているツールなどはありますか?
犬嶋:まだ実際のプロジェクトでは使用していませんが、簡単なプロトタイプの作成や個人のプロジェクトで Adobe XD を使い始めました。
犬嶋さんが個人プロジェクトで作成している子ども向けアプリ。Illustratorでベースのキャラクターをデザインして、Adobe XD で各ページ、画面遷移を作成している。
使い始めたきっかけや気に入っているポイントなどあれば教えてください。
犬嶋:以前は、Sketchを使ってアプリのデザインを行い、Prottなどのプロトタイプツールで動きの確認をしていたのですが、Adobe XDは、デザインもプロトタイプも1つのツールで作成出来ると聞いて。実際、試してみたら、Illustratorや Photoshopなど他のAdobeツールとの相性もとても良くて感動しました。
特にうれしかったのは、Illustratorで作った効果のかかったベクターデータなども、コピペで Adobe XD に貼り付けてもデータが崩れることがなく、色や効果も維持されているところですね。
他のツールだと色が変わってしまったり、データが崩れてしまうこともあったので、 Adobe XDだと手直しが不要でとても効率的になりました。
デザインのトレンドやインスピレーションを得るためにチェックしているサイトなどはありますか?
犬嶋:よく見ているのは、Behance や dribbble です。気になるアーティストをフォローして、トレンドを追ったりイメージを膨らませたりしています。こういったサービスのおかげで、海外のアーティストとも気軽にコミュニケーションがとれるようになり、刺激をもらうことで世界が広がりました。
今後、習得したい技術などはありますか?
犬嶋:キャラクターをつくることが大好きで、自分の作ったキャラクターを使ったアニメーションを作りたいと思っています。Adobe Character Animator を試してみたのですが、今後はAfter Effectsなども使っていきたいと思っています。この動画は勉強がてら、Character Animator を使用してWebカメラで私の顔や口の動きを読み取り、キャラクターの顔パーツにマッピングして、同じ動きを反映したものです。書き出したアニメーションに当時の同僚が音と効果をつけてくれました。
https://player.vimeo.com/video/163278733
犬嶋さんが Animator で作った アニメーション
今後チャレンジしたいお仕事などあれば教えてください。
犬嶋:自分の表現の幅を決めてしまわないように、どんなことにでも興味を持って取り組んでいきたいですね。Adobe XD や Character Animator などアニメーションの勉強も、そのチャレンジの1つです。チームでものづくりすることが好きなので、社内の優秀なデザイナーやエンジニアと力を合わせて、今後も新たなプロジェクトにどんどん取り組んでいきたいです。
あと、今後もこどもに関わるサービスをずっと作り続けたいなと思ってます。
インタビュー動画はこちら
撮影協力:IID 世田谷ものづくり学校